MIX BLOCK:Marc JacobsやSG Lewisのデザインから、バンドYEEKのメンバーとしても活躍するマルチタレント・Chris Cadaverにインタビュー

block.fmのウィークリーミックスシリーズMIX BLOCKに登場するアーティストたちにインタビュー。
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2021.04.07 12:30

近年ではMarc Jacobsのコレクションのデザインに手がけ、LAの人気バンドYEEKのベースも担当するデザイナー、ディレクター、プロデューサーのChris Cadaver(クリス・カダヴァー)。


2021年に入り、音楽制作がさらに活発になるそうだ。そんなChrisに音楽のバックグランド、DJや音楽制作を始めるきっかけ、ツアーの思い出などについてインタビューした。


MIX BLOCK - Chris Cadaver:https://block.fm/radios/903






ー今回のミックスについてコメントをお願いします。


Chris Cadaver:この一年間、コロナの影響で苦労もあったけど、自分なりに実験をする時間でもあった。アメリカで隔離をしていた間には様々な音楽、特にエレクトロニックミュージックの制作について探検した。今までは、ギターを弾く経験しかしてこなかったんだけど。


SG Lewis(SG・ルイス)のデビューアルバム『Times』のアートワークやグッズのデザインを担当することになって、Tjani(SG Lewisのクリエイティブディレクター)に出会ったんだ。プロジェクト期間中に、Tjaniとはエレクトロニックミュージック、Twitterのミーム、ブラックカルチャーという共通点があることに気付いて、とても仲良くなった。


コロナが始まって、ずっと音楽を制作してなかった。1月に久しぶりに完成した作品「Time is White」をTjaniに聞かせたら、彼がblock.fmで務めてるレギュラー番組でかけてくれた。放送が終わった後に、彼に「いろんな人からこの曲について聞かれたよ」と言われて、その中の1人がblock.fmのAmy(この記事のインタビュアー)だったんだよ。


確かTjaniはAmyに「Charles jr名義で制作してるクリスという友達が作った曲だよ」と言ったんだよね。その後Amyと繋がって、メールで数回やりとりをして、私もミックスを提供することになった。


今まで制作を頑張ってた新しいエレクトロニックミュージックをたくさん紹介したくて、ミックスを準備するのは結構大変だったよ。その上、普段ヒップホップ、ガレージのリミックスを中心にDJでかけていた上に、1〜2年以上もDJしてなかったからね。


最近LAに引っ越してDJ機材がなく、貸してくれる知り合いもいなかったから、結局LAにあるPirate Studioでミックスを収録した。最初に収録した時、終わって家に着いてからミックスがちゃんとパソコンに保存されて無いことに気づいて、次の日にもう一度収録するためにスタジオを予約しないといけなかった。最初に録ったミックスの方がよかったんだよね! 


このミックスのテーマは、自己実験とインスピレーション。エレクトロニックダンスミュージックを作る初心者として、ちゃんとしたプラットフォームで音楽をシェアすることも初めてだった。自分の音楽をもっとシェアできるようになりたいし、インスピレーションを受けているアーティストの音楽もシェアしたい。音楽をやりたい人は誰でもできるよと感じてもらいたいよ。


Chrisがディレクションも担当したYEEKのMV。


ー音楽のテイストに影響を与えた経験や人物などについて教えてください。


Chris Cadaver:アメリカ領ヴァージン諸島生まれで、若い頃に家族と一緒にマイアミに引っ越して大学生までに住んでた。お父さんはいつも一番大きくて、うるさいステレオシステムを持っていた。初めてのCDプレイヤーが手に入った時に、お父さんのCDを借りて、学校に行くバスの中でいつも聞いてた。お父さんはいろんなジャンルを聞くけど、絶対にダブ、レゲエとヒップホップを聞いて育ってきたんだと思う。


私の音楽テイストも幅広くて、どのジャンルも好き。若い時、ピアノのレッスンに通い始めて、ピアノを弾くことは好きだったけど練習するのが苦手ですぐ辞めちゃった。中学生の時に、学校のコンサートバンドに入って、クラリネット、トロンボーン、ドラム、サックスを全部試して、やっとトランペットを弾くことに決まったんだ。クラスで一番のトランペット奏者だった。


高校に入ってからギターを弾き始めて、好きなバンドの曲を弾けるようになることに夢中だったよ。今はYEEK(イーク)というバンドにも入ってて、コロナの前にLolapalooza Music Festivalにも出演したんだ。

 

ーアーティストとしてインパクトのあった音楽との思い出を教えてください。


Chris Cadaver:高校の時に親友のJesseと一緒に、Justice(ジャスティス)やDaft Punk(ダフト・パンク)のようなダンスミュージックを作るためにFL Studioを触り始めた。初めてパソコンでダンスミュージックを作ったんだけど、そのスキルがナチュラルに身についたと思う。


2人でEDMの人気デュオになることを目指して、Deux Forceというグループを作ったんだ。MySpaceでアーティストページを作って音楽や写真を載せた。自分たちのアイデンティティーを隠したくて、JesseはJason Voorhees(ジェイソン・ボーヒーズ)のホッケーマスクを被って、私はGuy Fawkes(ガイ・フォークス)のマスクを被ってた。高校の友達にも音楽をサポートしてもらっていたから、学校の廊下で「おい、Deux Force!」と呼ばれていたこともあったよ。



by Xavier Codie


ー楽曲制作とDJを始めたきっかけを教えてください。


Chris Cadaver:FL StudioがまだFruity Loopsと呼ばれてた時に制作を始めた。2014年に高校の友達のNick SanことSVNが自分で音楽制作を初めてCDJコントローラを買ったのがきっかけで、私もDJを始めた。Nickに使い方を教えてもらって、何時間も彼の部屋でDJをしてたよ。たまに家に来るお客さんの前でDJしてるふりもしてたね。


2015年は、夏と秋に2回東京に行った。そこでLazy BoysのKenshinと仲良くなった。ある日、彼がバーでDJをする予定だったんだけど、私もDJが好きということを彼は分かっていて、DJセットをテイクオーバーさせてくれたんだ。この時、私はRetired Teenager名義でDJをしてて、旅行中に5回もDJをしたよ。そこからずっと、日本に行くたびにDJをしてる。


ー制作する時に必要な機材や理想のセッティングを教えてください。


Chris Cadaver:プロが使うスタジオよりアットホームな環境が好きだね(立ち上がったらすぐ冷蔵庫から何か出せる部屋がいい)。音楽を作るためにはパソコンがあれば大丈夫だけど、アナログの楽器も使うの好き。制作した曲はほとんどYamaha DX7を使った。自分でベースラインを弾くのも好きだから、自分のベースも必要だね。


ー新しいファンへ、あなたのサウンドについて教えてください。また、サウンドをインフルエンスされたアーティストいたら教えてください。


Chris Cadaver:私のサウンドとえば、フューチャーラウンジ。ビデオゲームでの夜のドライブシーンでかかりそうな音楽をイメージしてる。面白いのは、自分が作っているジャンル以外にも幅広くインスパイアされてるんだよね。The Gorillaz(ゴリラズ)、Justice, Mac Demarco(マック・デマルコ)、Aphex Twin(エイフェックス・ツイン)、Toro y Moi(トロ・イ・モワ)、Cibo Matto(チボ・マット)、Outkast(アウトキャスト)とか。


広い心で、意外なところからインスピレーションを受けているから、全部リスト化するのは無理かも。


ーもしあなたのところに遊びに行ったら、音楽を聞くためにどこに連れて行ってくれますか。


Chris Cadaver:5年間ニューヨークに住んでいたけど、最近LAに引っ越した。LAのことはあんまり詳しくないけど、Wolf in Sheep’s Clothingというナチュラルワインバーがあって、そこではヴァイナルしか流れてない。ニューヨークだったら、SmallsかBlue Noteというニューヨークのウエストヴィレッジにあるクラシックなジャズバー。ジャズを夜に聞くことは魔法にかけられるような体験だよね。


ー最も印象的なギグを教えてください。


Chris Cadaver:YEEKでプレイしたギグはすべて。アメリカの大都市をほぼすべて回ったツアーも印象的だった。その中で一番最高だったのはLAでプレイしたショー。友達でもあるアーティストJean Dawson(ジーン・ドーソン)がオープンから観客をすごく盛り上げてくれた。モッシュピットもあったし、みんな踊ってた。私は一度もベースをミスしなかった。最後の曲で観客の中に飛び込んでクラウドサーフィンした、最高な夜だった。



ー最も達成感を感じたことを教えてください。


Chris Cadaver:アーティストとしてたくさんの達成はあって、一つだけ選ぶのが難しい!世界のトップアーティストたちや、私のアイドルでもあるアーティストと一緒に制作できてすごく幸せだよ。もし一つ選ばないといけないとしたら、Marc Jacobsの洋服ブランドのために私の絵が使われたことかな。Heavenという新しいコレクションのデビューのために「Crazy Daisy」というデザインを担当させてもらった。Ava(Heavenのクレイティブディレクター)、呼んでくれて本当にありがとう!


ー今後のプロジェクトについて教えてください。


Chris Cadaver:7インチのヴァイナルのみでリリースされるデビューレコードを制作中。SpotifyやApple Musicのようなストリーミングプラットフォームで音楽をリリースしたくないと思っているんだ。合計約8分(両側4分)で、エレクトロニックダンスミュージック。タイトルはビデオゲームの『Virtua Fighter』のシークレットキャラクター「Dural」から取ったよ。絵本を読んでいるようにビジュアルも合わせて、今までの経験やインスピレーションをストーリーラインとして制作している。


ーありがとうございます。







【Chris Cadaver】

Official:https://chriscadaver.com/

Instagram:https://www.instagram.com/chriscadaver/

Twitter:https://twitter.com/shoppinginjail


【MIX BLOCK】

MIX BLOCK、毎週金曜日22:30-23:30に放送するDJ MIXショー。国内外注目されているアーティストよりエクスクルーシブな1時間ミックスをお届け!


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written by Amy

photos by Xavier Codie





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