【m-flo再結成】「この3人でファンの前に立ちたい」LISA、再始動に向けた独占インタビュー

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突如、15年ぶりとなる「LISA」の復帰と、デビュー20周年となる2018年の「再結成=REUNION」という衝撃のメッセージを発表したm-flo。新世代スタイルと未来的な音楽性を駆使して、日本のJ-POPシーンの限界を押し広げきたクリエイティブ・ユニットのm-flo。新しいミュージック+カルチャー+テクノロジーの可能性を探し続ける彼らが、2018年の本格始動に先駆けて向かったのは、誰もが待ちわびたオリジナルメンバー三人での新たな可能性を探ることだった。block.fmでは、VERBAL、LISA、☆Taku Takahashiの3人に独占取材を敢行、「再結成」の背景と、彼らの未来に迫ったインタビューを行った。
メンバー個別のインタビューはこちらをチェック。
VERBALインタビュー : https://block.fm/news/mflo_VERBAL
☆Taku Takahashiインタビュー : https://block.fm/news/mflo_taku
m-floより世界に一つだけの特別なプレゼント! : https://block.fm/news/mflo_reunion
▷ どのようにして今回新しい作品を3人で作ろうという流れになったんですか?
LISA:新しい作品を作ろうイコールどのようにしてm-floにまた戻ったか?という質問の方が近いでしょうか?
▷ そうですね!
LISA:YES! 去年のクリスマスにメルセデスベンツさんがやっていたJ-WAVEのイベント(J-WAVE「MUSIC FACTORY」クリスマスパーティー)があって、それまで長く☆Takuちゃんとは会ってなかったんです。
▷ クリスマスイベントが久々に会うきっかけになったんですね。
LISA:それまでは電話で会話するくらいだったんだけど、その時に久々に一緒のライブをやって。確かあの時はJ-WAVEさんもリスナー応募でお客さんを呼んでいたんだけど、みんな、もう『Planet Shining』と『EXPO EXPO』にいた顔ぶれがすべてそこにあって。私は定番のファンの顔を覚えてるから、まだ来てくれるんだって思ってすごく嬉しかったです。私はしばらく日本で活動してなかったので、もうファンは離れちゃったかと思ってて・・・。でも私たちを見てみんな泣いてた。Crying Crying Cryingって感じ! それを見てすごく時間が経ったけどもう一回やらなくちゃならないな!ってすごいミッションを感じたんです。と言うのも、ソロのLISAを待ってる訳では無くて、やっぱり三人のm-floを見たいんだって言うことが伝わって。今答えを出さないともう人生時間無いなって思いました。
▷そのライブでは何人くらい昔からのファンっていらっしゃったんですか?
LISA:応募のお客さんのみだったのでそんなに沢山呼ぶ訳じゃなかったんだけど。抽選で当たった人しか来られないイベントだったので、150人くらいかな・・・・?
▷そんなクローズドなパーティだったんですね?
LISA:とてもスペシャルで素敵なパーティでした。ひとりひとりの顔が懐かしいなって感じで。もうね、歌いながら顔を指差して、あなたね! あなたね! もうわかってる!ってなっちゃいました。もうファンの人たちは泣いてるから私も泣きそうになっちゃって。ハッピーな曲を歌ってても泣きそうになっちゃって(笑)。
▷ その場にいたファンの人達もこのインタビューを読んだらすごく嬉しいですよね!
LISA:見ててくれたら嬉しいです! 彼らが私の心を押してくれたから。
▷ 早速すごくいいお話を聞かせて頂きましたが、アルバムの作業は進められてるのですか?
LISA:そうですね、数曲作っているんですけど、まず一曲はバラードを作りました、これは映画『去年の冬、きみと別れ』のために作ったものなんですけど、その為にって言うよりかは、m-floは相変わらずm-floという作品になっています。我々の中で良いなって思うものじゃなければいくら誰がなんと言おうと無理だから。もう一つ完成しそうなのは新曲で、これも私達らしいものを企んでいます。
▷ 今回のレコーディングは初期m-flo時代や一緒に『Loves』として参加した時と比べて違いはありますか?
LISA:いつでも彼らとは何か、『Loves』の時代からも作品を作る時や、今までやってきた2年間もそうなんだけど、それぞれの役割分担があって、それが違和感なく変わらず出来たこと、『Loves』の時もその感じに戻れたんだけど、今回はより一層戻った感が強い。チームプレイが強くなったのかなって思います。
▷ 二人とスタジオに一緒に入るのはそれ以来ですか? 久しぶりに一緒に作業して1番最初に思ったことは?
LISA:『Loves』以降は無いですね。久しぶりに三人でスタジオに入って思ったことは、時を経てみんな人生経験もより一層深まり、書いてきた歌詞に対しての説得力がとても強くなってるっていうことです。すごくリアルであるっていうこと。これは楽曲にはとても必要なことで、歳を重ねる毎に楽曲の内容が良くなっていく。これはプレシャスなことで、歳を重ねるっていいなって思いました。二人は変わらなくて、相変わらずのハッピーボーイズで(笑)、気がつけばVERBALさんがたまにコーヒーを持ってきてくれたり、ジェントルマンなこともしてくれて(笑)。あれ!? なんか歳取るっていいな!って思いました。相変わらず二人といると楽しいって感じました。
▷ LISAさんにとってのm-floとは? 以前と変わらないところ、変わったな~と思うところを教えてください。
LISA:まず、コーヒーを持ってきてくれることは大事よね(笑)。そういうのも含めて、大人ですから、お互いがリスペクトしあう気持ちも高まってるし、ここからここは踏み入れないといった暗黙の了解もあるし。二人とも別の仕事があるじゃないですか? DJだったりPKCZ®︎だったり。私自身、今はm-floしかやっていないんだけど、こっちに向いてほしいなーって思う時もあるんですよ。m-floだけを見てくれないかなーって。そんなことを思う私がいるのは何故かって考えてみると、やっぱりここがホームグラウンドだということ。その愛情が強くあったんだなってことがよくわかって・・・。それをあらためて再認識できたし、二人にもっと振り向いて欲しい。彼女みたいなものでこっちに戻ってきてって言う役割になってきたかなって思っています。以前はそれが☆Takuちゃんの役割だったんだけど、今度は私があの二人を固めるっていうか、こっちに向いてもらってってお母さんみたいになってます(笑)。
▷ LISAさんソロのここ最近はどんな活動をされていましたか?
LISA:かれこれ8年かな? いろんな角度から疲れちゃったことがあって、同じサイクルでやり続けちゃダメだと思って・・・・。すべてのサイクルをストップして、この7~8年間は活動してなかった訳では無いんだけど、メーカーから頂いてた仕事はやっていて、一番最近であれば☆Takuちゃんとの英会話の「KIDS’ SONGS」をやったり。☆Takuのトラックで私が歌ったり。あちこちで歌っていました。8年間の中で私の音楽はたくさんストックがあって、でも今それを聴きなおすのは心が痛いから置いてます。
▷ その曲を今後のm-floの中で出していくことはありえますか?
LISA:Maybe…ぴったりかなと思ったら出してみるかもしれません。
▷ この期間にもLISAさんはソロワークや楽曲提供をされて、それぞれに成長していったと思います。三人のクリエイティブスタイル、あの頃と今とで進化した、変わったなと思われる部分はありますか?
LISA:二人共すごくステップアップしてる、ステップアップって言葉は失礼かもしれないけど、☆Takuのトラックはより一層かっこよくなってるし、VERBALのラップもなんか歌っぽくて、もっとワード系なラップだったのに、最近じゃちょっとウェッサイな感じで、まじかーって(笑)。私の制作はいつもグアムでやってるんですけど、☆Takuの2曲目の新曲トラックはグアムに持って行ってUSな感じの新しい風を吹かせたくて。太陽の下でその楽曲を聴いたら、ヤッベーカッケェーって思って。そしたらすぐに私の頭にメロディが降ってきて、その瞬間に歌詞も出てきて、1番も2番も歌詞ができて、その日のうちにホテルのトイレで録音して二人に送ったら「最高」ってお褒めの言葉をもらいました。
二人は私が離れてからずっとDJとかコラボレーションをやっていたから聴いてる音楽のジャンルが違っていて、ふだん私の聴いてる楽曲はヒットチャートが多いんだけど、二人はもう少しディープな楽曲が好きなの。だからそれぞれのエッセンスが異なって、私のエッセンスではポップにして返すことで切磋琢磨できてる。だから二人は私に安心して楽曲を預けてくれるんだなって思ってます。
▷ ソロワークとm-floで曲を書く時の違いはありますか?
LISA:今はm-floにすべてを捧げようと思ってる。一人で歌ったり、楽曲提供したりはお話を頂ければやるかもしれませんが、今はすべてm-floに没頭したい、頼まれた楽曲はすべてm-floでやりたい、という気持ちです。
▷ 今回一緒に作品を作っていく中でエキサイトしている事は?またリリースに向けて楽しみにしている事はなんですか?
LISA:日々エキサイトしてて、今回作ってる新曲を聴かない日はない。早くファンの前で歌いたいなって思っています。また三人でどんなパンドラの箱を開けれるのか、どんな宇宙が出てくるのかってことですね。そして、ファンに新曲を届ける日が来ることにエキサイトしています。リリースに向けて楽しみにしていることはファンのリアクションです。それに尽きます。実は2018年の1月に合宿に行くの! 私が言い出しっぺで(笑)。二人は忙しいのはわかっていたんだけど、いいから1週間頂戴って言って、海外に三人で行くの! それもとってもエキサイトしています。
▷ ライブでもあらためてm-floとしてオーディエンスの前に立つことになりますね。
LISA:例えば家からライブ会場へ行く時、ここからライブ会場へ行く時、何も変わらないでいいじゃんって思ってるんですよ、フィルターなんていらない、もちろんステージに上がった時のスイッチはあるんだけど。素の自分を知ってもらわないといけないと思っていて。私たちは自分のパートを自分で作っているから自分に正直でいたいって思って、歌詞に正直でいること、小細工やリハーサルはしたくなくて、できればその場で感じ取ったまま、私をナチュラルに感じとって欲しいと思っています。そうでないといつもの私がどんなことを思って詞を書いているかとかが無意味になりそうで。それがすごく嫌で。だから、m-floってすごくリアルな楽曲を作れていると思います。飾らないし。みんなにはありのまま感じて欲しい。
▷ その瞬間、どんな感情が溢れると思いますか?
LISA:自分に教えてあげれたら教えてあげたいね。その場はその日の気持ちで行くので、もう神のみぞ知ることかもしれない。泣いちゃうかも・・・・。
▷ アメリカのm-floファンもこのオリジナルメンバー再結成でのアルバムを非常に楽しみにしています。こういった海外のファンからも待ち望まれている現状をどう思いますか?
LISA:すごく嬉しい。私がいなかった間にm-floを二人が頑張ってきた証拠だから、この状況に私は感謝しかない。私が以前いた頃はまだ海外を意識していなかったので、二人が海外のファンに期待されるような土台を作ったこと、今のm-floとして海外に認められて世界に前進しているところに私をまた加えてもらったことに感謝しています。三人はインターナショナルスクールに通ってたので、世界に行くべきグループだと思っています、海外で楽しみにしているみんなに待っていて欲しい、海外でライブができたらぜひ会いに来て欲しい。私はスペイン語も話すので、ラテンマーケットにも行けたらいいな。日本語、英語はもちろん、スペイン語の違うバージョンも作っていけたらいいなって思っています。日本のJ-POPシーンで、m-floは本格的な英語でやってきたトップバッターだと思います。世界の人々は音楽が好きな方が多いのでもっといっぱいやっていけたら! Luis Fonsi(ルイス・フォンシ)とDaddy Yankee(ダディー・ヤンキー)の「Despacito(ジャスティン・ビーバーが客演で参加し、スペイン語を披露したことが話題となった2017年最大のヒット曲の一つ)」には負けません(笑)。
▷ m-floの好きなところを3つ挙げて下さい。
LISA:1つ目にm-floの好きなところは、お互いに対してのリスペクトの位置がすごく高いところにある。一人一人が音楽家としてお互いのやるべきことを理解していて、リアルに今感じたままを素直にできて妥協がないところです。
2つ目に、こんなに長く中学校から連れ添ってきている仲間なので、いろんなことがあったけど、会えば一緒にスパークできるところ。未だにそれが消えていない、輝きが衰えないところ。
3つ目に、年を重ねてもっと良くなった、ステップアップしたm-floがいる。楽曲的にもそうだし言ってることに、より一層の説得力を持つようになった。大人だけではなく若い人たちにも伝えることができる! 中学生からおじいちゃん、おばあちゃんまで! そこがm-floが持っているフレキシビリティ! これはとても大切なこと。私このグループを愛してるの。なぜなら私たちにリミットはない。日本でも世界でもどこへでもいけるから。
続いて、
VERBALのインタビューはこちら : https://block.fm/news/mflo_VERBAL
☆Taku Takahashiのインタビューはこちら : https://block.fm/news/mflo_taku
m-floより世界に一つだけの特別なプレゼント! : https://block.fm/news/mflo_reunion
参照URL ▷
▶公式Twitter:https://twitter.com/mflo_official
▶VERBAL:https://twitter.com/VERBAL_AMBUSH | https://www.instagram.com/verbal_ambush
▶☆Taku Takahashi:https://twitter.com/takudj | https://www.instagram.com/takudj
▶公式Spotify:https://spoti.fi/2AyivXr
English translated version of the interview by Otaquest here!
インタビュー by TJO
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