アナログレコード復活の裏で、違法販売も拡大!? アナログ海賊盤7千万円相当を売った男を逮捕 実刑判決が下された

マーヴィン・ゲイ、ベティ・スワンの楽曲を含む海賊盤レコードの数は5万枚以上! イギリス音楽産業協会の”試し買い”によって犯行が明らかに。
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2018.12.10 03:00

海賊盤の製造販売によって4人の男性に実刑判決


CDの売り上げは落ち込み、音楽の入手方法はデジタル配信へと移行していく中、ここ数年でアナログ・レコードの人気が高まっている。アメリカでもレコードプレス会社への注文は増え続けているそうだ。デジタル化された今の時代では耳にすることも少なくなったが、レコード全盛時代には「正規盤」、「海賊盤」という言葉がよく使われ、熱心なコレクター達は正規盤、いわゆるオリジナル盤を求めてレコードを掘り続けた。しかし、枚数の限られている正規盤が手に入りにくいこともあって、ブートレグ、ブートと呼ばれる海賊盤を購入するコレクターも少なくなかった。


レコード人気が高まると同時にこうした海賊盤問題も再燃し、先日イギリスで違法に製造販売を繰り返していた男性グループが逮捕、実刑判決が下された。しかしこれはほんの一例で、今後も同様の問題は起こるのではないだろうか。レコード会社、音楽協会の対策が求められそうだ。





”試し買い”で暴かれた犯行


今回実刑が下されたのは男性4人のグループで、うち2人には懲役、もう2人にも執行猶予の判決が下された。違法販売行為が明らかになったのはイギリスのレコード会社、ワーナー・ミュージック、ソニー・ミュージック・エンターテイメント、ユニバーサル・ミュージック・グループを含むイギリスレコード産業協会(BPI)が行った調査によるもの。


BPIはオンラインで販売されていた海賊版と思われるレコードを実験的に購入し、販売されているレコードがクレジットの誤りやラベル上の印刷がぼけているといった、正規盤とは思えないレコードであることを発見。さらに調査を進めると、犯人グループの銀行口座に不審な支払いが多数あることを発見し、その数はおよそ5万5000件、約7千万円分にも及ぶとしている。さらに各犯人の自宅からは同一の製造販売履歴のコピーが発見され、情報を共有していたことも明らかになっている。


販売されていたレコードは1960年代のノーザン・ソウルアーティストの楽曲で、マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)、ベティ・スワン(Bettye Swann)、メジャー・ランス(Major Lance)、アート・フリーマン(Art Freeman)のレコードも含まれている。60年代後半頃にイギリスの北部、 マンチェスターで火のついたノーザン・ソウルには熱狂的なファンも多く、それらのコレクターを相手に違法販売を繰り返していたのだろう。




判決が下された4人の男性には、今回の訴訟に関連した余罪を追求すべく、来年にまた裁判が予定されている。音楽の不正コピーについてはデジタル配信時代の今でも問題視されており、アーティスト、レコード会社に対して正当な利益をもたらすためにも解決が急務だ。



written by #BsideNews


source:

http://www.completemusicupdate.com/article/four-men-sentenced-over-bootleg-vinyl-operation/

https://www.southwalesargus.co.uk/news/national/17268780.men-jailed-for-fake-vinyl-records-scam/


photo: pixabaypixabay2


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