【この人がヤバイ】アリアナ・グランデの親友で超親日家のマット・ベネットが語る、日本のカルチャーの影響

昨年末にアルバム「Previously」をリリースした、俳優とアーティストの顔を持つマット・ベネットにインタビュー!
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2018.03.30 03:00

俳優と音楽活動を両立させるアーティストは日本問わず、海外にも多い。超親日家で知られるマット・ベネット(Matt Bennet)もそのひとりだ。





マット・ベネットは俳優としての顔だけでなく、歌手、ギターリスト、作曲家としての顔を持つ





マットは2010年から2013年まで放送されていた海外ドラマ「ビクトリアス」のロビー役で知られ、多くのドラマに出演しているが、2016年にデビューアルバム「Terminal Cases」をリリースした。そして、昨年末にアルバム「Previously」をリリース。今回、日本のことが大好きすぎるというマット本人から「ぜひ、block.fmでインタビューをお願いしたい」と言ってくれて、インタビューが実現した。



「僕は俳優よりも音楽に興味があったんだ」



ちょっと驚きの発言だが、マットが音楽活動をするきっかけはなんだったんだろう。



「13歳の夏に足を折っちゃって。そのときに時間を潰せるものがなかったから、ギターを習って、音楽作りを始めたんだ。いまでは、それがきっかけで音楽を作ることが僕にとって、自分自身を表現する大切な方法のひとつになったよ。歌詞に自分の思いをのせて、表現できる趣味を持つことに心地良さを感じたんだ。ドラマ『ビクトリアス』のために何曲か作って、それをドラマのなかで披露したりもしたよ。いまでも、そのときの曲がツイートされたりしていて嬉しいんだ」



ビクトリアスで披露している楽曲を作っていたのはマット本人だったのか。マットはプライベートでは、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)と親友で、彼女から“マッティ”と呼ばれている。アリアナの楽曲「One Last Time」のMVに出演したり、彼女に日本語レッスンをするなどしているらしい。普段、アリアナとはどんなことを話しているのか。



「アリアナとはもう10年くらいの付き合いだよ。普段は、お互いの好きな日本についてのことをシェアしたりしてるよ。去年、彼女が『デンジャラス・ウーマン・ツアー』で日本に行くとき、僕もいっしょに行ってさ。プリクラ撮ったり、日本食を食べに行ったりしたよ。楽しい時間を一緒に過ごして、とにかく最高だった。アリアナと日本観光したのが、いちばんの思い出かな」



アリアナに日本語を教えたり、彼女とのいちばんの思い出が日本観光だったり、とにかく日本が大好きすぎるマットだが、日本のどんなところが好きか聞いてみた。



「日本人が自分たちの街や相手を尊敬し合うところがとても好きだよ。みんなが親切で礼儀正しくて。人が多い街でもゴミが無くて綺麗。あ、夜の渋谷以外はね(笑)。 日本は、僕が行ったことある国の中で、いちばん社会生活の基盤が整っている国だと思う。僕はニューヨーク出身だから、地下鉄を使ってるんだけど、日本の電車が圧倒的にいちばんだよ。あとは日本食も大好きなんだ」 



マットが日本のことをこんなに褒めてくれるなんて、日本人として本当に嬉しい。夜の渋谷はたしかに汚いけれど(笑)。


そもそも、マットが日本を好きになったきっかけはなんだったんだろう。



「日本のサブカルチャーがきっかけかな。ゲームで言うと『キングダムハーツ』や、『ファイナルファンタジー』の7、8、9とか。まだクリアしてないのもあるんだけどね。日本の映画も好きだよ。特にお気に入りは、街の小さな映画館で観た園子温さんの『愛のむきだし』。4時間もある映画なのに1度も飽きずに観ちゃって。それから園子温さんの映画をたくさん観たんだけど、彼は天才だと思う。いつか一緒に仕事をできる日が来ることを祈ってるよ。あとは、きゃりーぱみゅぱみゅの『PONPONPON』 を友だちに教えてもらったときに驚いた。それまでは日本の音楽を知らなかったんだけど、コードの進行とか楽器のチョイスがとても好きで。もっと日本の音楽について知りたいと思ったきっかけだったね」



きゃりーぱみゅぱみゅの「PONPONPON」を聴いて、日本の音楽を知りたいと思ったマットに、日本の好きな音楽を5つ教えてもらった。



「日本人はだれでも知っているブルーハーツの『リンダリンダ』だね。この曲の歌詞はぜんぶ分かるから、カラオケでもよく歌ってるよ」




「次は、ミドリの『ゆきこさん』。驚かれるかもしれないけど、僕はハードコアパンクがすごい好きで。数年前から運動するときによく聴いてるよ。後藤まりこさんのギターをかきむしって歌う感じが、だれかに顔をひっぱたかれているような感覚になってさ(笑)。それがすごい好きなんだ」



「あとは、コーネリアスの『Count Five or Six』だね。スタジオアルバム『FANTASMA(ファンタズマ)』を初めて聴いたとき、心を奪われた。コーネリアスの小山田圭吾(おやまだけいご)さんは、独創力のあるプロデューサーで、彼ほど注意深く音楽を扱う人はいないと思うよ。彼の音楽を聴けることは貴重な経験だよ」



「次に挙げるとしたら、きゃりーぱみゅぱみゅの『トーキョーハイウェイ』。この曲を聴くと、東京に戻ってきた気分になって最高だよ」



「最後は、友達の大野俊也(おおのとしや)が教えてくれた、戸川純(とがわじゅん)の『Teinen Pushiganga』。彼女は芸術家のようなアプローチの仕方をしていて、とても好きなんだ。僕は日本語を学ぶために、日本の曲を聴くんだけど、戸川さんの曲からは面白い単語をいくつも教えてもらったよ」




日本の楽曲の詳しさには驚いた。こんなに日本のカルチャーをディグっているマットは、自身の楽曲制作するとき、なにか影響を受けた部分はないのだろうか。



「もちろん日本のカルチャーには影響を受けているよ。僕のアルバム『Terminal Cases』の『Bicentennial』という曲は、コーネリアスからすごい影響を受けて作ったんだ。あとは、去年の年末に出したアルバム『Previously』も日本のカルチャーに影響されて作ったよ。最初、アルバムのなかの『Stranger』って曲は、日本語で『知らない人』にしてたんだ。曲にこっそり日本の要素を盛り込むことで、日本のカルチャーが近い存在に感じる気がしてるよ」




昨年の年末にリリースした「Previously」はマットから見て、どんな作品に仕上がったのか聞いてみた。



「リリースの1年前から高校の友だち、マイケル・マクメイナス(Michael McManus)とレコーディングを始めたんだ。初めてのアルバム『Terminal Cases』よりも、ありのままのものに仕上がったよ。アルバムの曲数を3曲に絞ることで、集中して完璧に作り上げることができたのが良かった。インターネット時代になってから、前よりもあまりアルバムを聴かない人が多くなったと思うので、シンプルでスイートな今回のアルバムはそんな時代にもベストかなって」



アルバム「Previously」はマットの言うとおり、スイートな楽曲で、3曲という少し物足りない感じがまた良い。最後に、今後の展望を聞いてみた。



「俳優業を続けて、音楽も作り続けたいね。いまよりもっと早いペースでこなせてると良いなって思うよ。僕は声とアイデアには自信があるので、ファンや友だちに僕のクリエイティブな世界を楽しんでくれることを願っています」



Links:

Instagram:https://www.instagram.com/mattbennett/

Bandcamp:https://mattbennett.bandcamp.com/

Spotify:https://open.spotify.com/artist/4857Je6QheX7KdAj5ROR3i



Written by Toru Miyamoto

Translation by Mei Nakayama



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