音楽でよく行われるマスタリング(mastering)とは?

マスタリング(mastering)について
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2018.06.13 04:57


マスタリング(mastering)について


音楽制作の過程ではマスタリングという作業がある。しかし、音楽制作のことを知らない多くの人は、マスタリングと聞いても意味が分からないであろう。そこで、マスタリングについての意味を分かりやすく説明してみよう。また、音楽制作に興味がある人は、マスタリングについての知識がある方がいいだろう。


プロの音楽制作でのマスタリングについて


マスタリングの意味を理解するには、まずプロの音楽制作の工程を知っているといいだろう。一般的に音楽制作のはじめにやることは、楽器の演奏やボーカルの録音である。そして次にやることはミキシングの作業である。ミキシングの作業というのは、録音された音源を編集すると考えると分かりやすいだろう。


そしてミキシングが済んだ後にすることは、マスタリングとなる。プロの音楽というのは、一般的にこうした工程を経て制作されている。しかし、音の編集がミキシングとすると、マスタリングでは何をするのかが分かりづらいだろう。これについては、編集された音源を整える作業だと考えると良い。


音楽CDには通常、複数の曲の音源が入っているが、複数の曲を違和感なくCDの中に並べるためには、音量のレベルなどを揃える作業が必要である。簡単に言うと、そうした作業がマスタリングとなる。マスタリングの意味を知りたい人は、このことをまず理解しておこう。




最近よく聞くリマスターについて


最近、CDなどの音楽を買おうとするときに、リマスターという言葉をよく聞くのではないだろうか? 特に昔の曲やアルバムが再販売されたときに、リマスターをされていることが多い。また、リマスターがされて音質が良くなっていることを宣伝していることも多い。リマスターとは、リマスタリングのことである。


一般的に、昔に比べると音楽制作用の機材の性能と、その音質は良くなっている。そのため、昔の音源を良い音にするために、リマスタリングがされるのである。マスタリングについて理解したいのであれば、そうしたリマスターについても知っておこう。




マスタリングと音圧の関係とその弊害


マスタリングというのは、簡単に言えば、音を整えて音質をよくすることである。しかし、マスタリングにはまだ重要な役割がある。それは音圧を調整するという作業である。昔の音楽に比べると、今の音楽は音量が大きくなり、迫力があるように感じるだろう。なぜ今の音楽をそうなっているのかというと、マスタリングで音圧を上げる作業をしているためである。


音圧を上げると音量が上がり、音質が良くなったように聞こえる。そのため昔の音楽をリマスターすると、音質がよくなり音に迫力が出るように感じることが多い。こうした効果があるため、マスタリングは重要な作業となっているのである。


しかし、これは音楽業界に弊害ももたらしている。それは、過剰に音圧を上げる作業が行われる傾向があることだ。音が大きなり迫力があれば、レコード会社としては、自分たちの宣伝したい曲が目立つ効果があると期待が持てる。確かに音が大きければ、店内などで音楽をかけてもかなり目立つ。


ところが、多くのレコード会社が音圧を上げようとするため、逆に音質がおかしくなるという弊害が生まれている。最近のマスタリングにはこうした負の側面があることを知っておこう。


最近のパソコンを使ったマスタリング


最近の音楽はパソコンを使って作られることが、かなり多くなっている。パソコンを使えば、音楽制作の進め方がかなり楽で便利になるのである。そして、マスタリングについてもパソコンで行うことが多くなっている。そのため、音楽制作をこれから勉強しようと考えている人たちには、パソコンを扱う能力が必要になっている。


マスタリングをするためには様々な機材が必要なのだが、それらの機材がパソコンのソフトとして使える時代になっている。また、パソコンを使用すれば、音楽制作の内容を理解しやすい効果もある。しかしパソコンで扱うデータは、デジタルデータとなるため、従来のアナログ機材とは音質が変わる。


最近は昔からあったアナログ機材の多くが販売されなくなっているため、マスタリングをパソコンで行うことは、これからも主流になっていくであろう。


Photo:https://pixabay.com/


Written by 編集部



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