ギャラ1.6億円を寄付! セクハラ撲滅運動「タイムズ・アップ」へ俳優マーク・ウォールバーグ動く

セクハラ問題のせいで撮り直しを余儀なくされた映画で得た1億円以上の追加ギャラが問題の被害者支援のための基金に寄付されることになった
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2018.01.18 02:00

2018年ゴールデングローブ賞で、女優賞、助演男優賞、監督賞と3部門でノミネートされた映画『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』の主演俳優マーク・ウォールバーグ(Mark Wahlberg)が、追加撮影で発生した追加ギャラ全額を寄付するを発表した。



 セクハラ問題、男女格差を生んだ『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』 


『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』は、『ブレードランナー』など数々の有名映画を監督してきたリドリー・スコット(Ridley Scott)の最新作。公開直前になって、出演していた俳優のケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)のセクハラ疑惑が発覚したことにより、急遽、その代役にクリストファー・プラマー(Christopher Plummer)を立て再撮影を敢行した問題作でもあった。


その再撮影では、出演俳優たちはほぼ無償とも言える出演ギャラのみで協力。女優のミシェル・ウィリアムズは主演女優でありながら、わずか1000ドル(約11万円)にも満たないギャラのみを受け取ったと報じられた。


しかし、主演男優のマーク・ウォールバーグだけは、ほかの出演陣とは違った。彼は再撮影分で150万ドル(約1億6500万円)もの出演ギャラを受け取っていたことが発覚したのだ。


これが、同じ主演でありながら、ミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)とは1000倍以上もギャラに開きがあったことは、男女格差だとして大いに批判を浴びた。特に、ハリウッドでは2017年からセクハラスキャンダルや男女格差の問題が次々に告発され、先日行われたエミー賞授賞式では、出席者たちが男女間の不平等の是正を訴えるキャンペーン「タイムズアップ」キャンペーンを盛り上げるなど、映画協会で働く映画人の環境改善は最も熱いトピックスなのだ。


ミシェル・ウィリアムズ名義でギャラを全額寄付


この指摘を受けたマーク・ウォールバーグは、再撮影で受け取ったギャラ問題に対して、声明文を発表。公正なギャラの支払いのための戦いを100%支援するために、『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』の再撮影分で得たギャラ全額をミシェル・ウィリアムズ名義でセクハラと男女格差被害者を支援する基金「Time’s Up Legal Defense Fund」に寄付することを表明した。


ハリウッド随一の高ギャラでも知られるマーク・ウォールバーグ本人は、元共演者のケヴィン・スペイシーのようにセクハラ疑惑をかけられていないが、今回のギャラ問題で、ハリウッドに起こっているセクハラなど男女差別、格差問題に関する意識改革の流れにケチをつけてしまったことは間違いない。特に、ギャラの寄付自体を美談と多くの人が捉えてしまっているだけに非常に残念だ。今後は、彼が業界の男女格差の是正に対し、積極的に取り組むことで、この汚名を返上していくことに期待したい。 


参考: 

https://www.today.com/popculture/mark-wahlberg-donating-1-5-million-time-s-after-pay-t121192 


Written by Jun Fukunaga 

Photo: David Shankbone 

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