今、マリファナを歌ったポップソングがアメリカで増えている理由とは?

ちなみにマリファナの他にも、麻薬、アルコールも増加傾向にあるようだ。
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2018.09.27 03:00

日本では長年に渡り間違った教育をしてきたせいで、マリファナについての知識があまり認知されていないが、世界ではコンビニよりもディスペンサリーの方が見つけやすい場所もあるほどだ。特にカナダでは10月から政府管轄の店やオンライン上にて合法的に購入できるようになり、4鉢までなら自宅栽培も可能になる。そんな身近になりつつあるマリファナが、ミネソタ大学とウェイン州立大学の共同の研究によると、ポップ・ミュージックに大きく影響を与えているらしい。




近年歌詞への登場回数が右肩上がりのマリファナ



( 参照: http://www.jabfm.org/content/31/5/761.full )

今回の実験は、Billboardの年間ヒットtop40を対象に、アルコール、オピオイド(ヘロインなど)、マリファナ、タバコの4つの項目について言及されていればカウントする調査方法が採用された。縦軸は曲数、横軸は時間となっている。調査期間は1986年から2016年の30年間である。


まずは左下のマリファナの項目から見ていこう。1989年に初めて確認されたマリファナについての歌詞は、時間が経つにつれ登場頻度も多くなり、2016年は実に4曲中3曲がマリファナについて言及されていたようだ。これほどまでにマリファナが暮らしに浸透しているのは驚きである。アルコールはマリファナよりも人気のワードとなっているが、タバコに関しては全くだ。感情を表す場面の多い音楽というジャンルにおいて、あまり感情に変化を与えないタバコは相性が悪いのかもしれない。




2016年のデータを除くと2004年から2015年にかけて負の相関があるようにも受け取れるが、ポップミュージックの台頭とEDMが流行していたことを考えると、うまく当てはまるのではないだろうか? TRAPというHIP HOPのジャンルの人気が出てきたのが2016年でもある。この研究からはアーティストがマリファナを歌詞で使用する頻度が増えたのか、マリファナを歌詞で使用するアーティストの人気が出てきたのかはわからないが、両案とも可能性はありそうだ。


そして明らかになる悪い面について


アルコールとマリファナを代表する嗜好品、それらの登場する回数が増えるにつれ、オピオイドの登場回数が増えていることが研究者の間で問題視されている。ヘロインやコデイン、ヒドロコドンなどを含むオピオイドは、2000年代に登場する回数が増え、2010年代から急激に増加している。これら麻薬(便宜をとってそう呼ばせていただく)は、アメリカで大変流行しており、無視することのできない大きな問題だ。2002年から2018年の間でヘロインの使用による死者は5倍以上増加。薬物過剰摂取による死者は7万2000人に上ると言われている。


これだけ危険なものが音楽によって身近な存在になっているのは、今後この音楽シーンが抱えていく問題になるだろう。2017年、18年の調査結果は明らかになっていないが、今後も増えていく可能性は高いだろう。因果関係がはっきりした研究結果が出てきた末には、本格的に規制がかかるなんて未来がくるかもしれない。


written by Yoshito Takahashi


source:

https://www.marijuanamoment.net/marijuana-references-in-popular-music-are-on-the-rise-study-finds/ 

http://parstoday.com/ja/news/world-i47971 


photo: Inside Wiz Khalifa's $4.6 Million L.A. House | Open Door on Youtube



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