音楽プロデューサーから学ぶメロディと曲の作り方

メロディや曲の作り方の手順
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2018.06.17 15:22


メロディや曲の作り方の手順


普段、私たちが何気なく聴いている音楽。作曲家は一体どうやってメロディを作っているのだろうか? 「曲を作る」と聞くと、作曲家やプロデューサーがレコーディングスタジオでミキサーをいじっているようなイメージを抱くが、実は作り方が存在するのだ。


詞先 or 曲先? 


曲やメロディの基本的な作り方には主に2つの方法がある。歌詞を書いてから曲を作るという方法と、曲を作ってから歌詞を書くという方法だ。詞先(歌詞が先)はリスナーの心に響くようなフレーズを自由に書ける点が特徴だ。ただし、メロディを作るときにうまく言葉がはまらないという難しさに直面する可能性がある。曲先(曲が先)は言葉を気にすることなく、思い描いたメロディを自由にアレンジできる。とはいっても歌詞がないので、リスナーにどう響くか考える想像力や創造力が求められる。作曲者によってどちらの作り方のスタイルであるかは異なるが、曲先のアーティストの方が圧倒的に多い。


作曲は分担作業? 


曲というと、Aメロ、Bメロ、サビを思いついた作曲家が作ると想像する人が多いかもしれない。でも、今の時代はリズム担当者、メロディ(サビ)担当者、編曲担当者に分けて分担作業する作り方が主流になっている。作曲者が分担して作曲すると、他の人のアレンジで洗練されたメロディになったり、思いもよらぬアイディアに助けられて曲が一気にできあがるなんていうことも起こる。




チームで1つの曲を完成させる


1人で作曲すると自由にできる反面、どうしても煮詰まったり、メロディや言葉が思い浮かばない、スタイルや作り方が凝り固まるといったことで作品の完成度に影響が出ることもある。しかし、チームで作曲すると、完成という目標に向かって互いに足りない要素を補い合ったり、それぞれの音を表現して比べたり、持っているものを出し合って手探りしながら実験することができるので、作り方のバリエーションも豊富になり、曲は磨かれる。作曲者同士が目指す方向性さえ合っていれば、そして、曲のイメージを共有できていれば、軌道を外れたときでも他のメンバーがフォローして修正することが可能だ。




プロの作曲家は依頼側が望むイメージを的確に捉えて、締め切りまでに曲を完成させなければならない。趣味であれば締め切りはないが、職業としての作曲家はアルバムやシングル、CM、映画、ドラマ、ミュージックビデオなど、さまざまな目的に合わせた曲をスケジュールに合わせて完成させる。あらゆるジャンルの音楽になじんでおき、日頃から多くのフレーズをストックできることが作曲家として必要な資質だろう。曲のメロディと一口で言っても、それがアイドルの歌なのか、主題歌なのか、演歌なのかでアレンジ方法も変わる。




時代が求める雰囲気を読める力、流行の一歩前を行くセンス、楽器についての理解…と、作曲に必要な要素は幾多もあり、曲を生む苦しみはあるが、リスナーに受け入れられたときの喜びはひとしおだ。作曲は才能がある人しかできないことという認識が一般的であったが、今は音楽ソフトも発達しており、昔と比べると初心者でも挑戦しやすくなった。パソコンを使って打ち込みをすることもできるし、色んな楽器のパートを合わせて編曲することも以前より簡単で、大変便利な時代になった。ボーカル、ギター、ベース、ドラムを集めなくとも、1台のパソコンを使って曲ができてしまう。昨今では音楽業界にも電子機器が欠かせなくなっているが、それでもやはりバンドが演奏するライブやフェスティバルは今も人気が高いし、人が奏でる音はリスナーにも響きやすいだろう。曲やメロディの作り方は、これからも新しく進化するかもしれない。曲を聴くときは、リスナーに届けられるまでに、どんなドラマがあったのか想像してみるのも面白いだろう。


Photo:https://pixabay.com/


Written by 編集部



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