Lorde、男女差別が非難されたグラミー賞後に書いた手書きの手紙が素晴らしい「女性ミュージシャンを信じてくれてありがとう」

女性の受賞が少ないことも問題として議論されている先月のグラミー賞について、最優秀アルバム賞にノミネーターが改めて物申す
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2018.02.02 02:30

先月末、行われた第60回グラミー賞では、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)が主要3部門制覇したことも大きな話題になる一方、最多ノミネーターだったジェイ・Z(Jay-Z)が無冠、女性のノミネーターのうち、主要部門を制したのが最優秀新人賞のアレッシア・カーラ(Alessia Cara)だけだったことにも批判や不満の声が上がる結果となった。 


◼︎関連記事: ブルーノ・マーズ批判、男女差別の声も...。第60回グラミー賞授賞式に不満だらけ!? アーティストやメディアが怒りをあらわに


Me too、Time’s Upを支援したLorde 


女性の受賞者が少ないという事実に対し、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの会長による「女性はもっとがんばれ」発言が問題になるなど、昨今の「#Metoo」「#TimesUp」ムーブメントを取り巻く議論は授賞式後も拡大している。


そんな受賞式で、ニュージーランドの歌姫、Lorde(ロード)は、その日着用したドレスの背中に、フェミニスト・アーティストの詩を縫い付け、先述の女性の地位向上を訴える先述のようなムーブメントを独自に支援。



Photo: Lorde Instagram


しかし、その後、レコーディング・アカデミーの会長の発言を受け、ノミネートされた最優秀アルバム賞部門のアーティストのうち、唯一ソロパフォーマンスのオファーが来なかったことを明かし、その理由は自分が女性だからオファーが来なかったという意味を含ませるツイートを投稿し、注目を集めていた。


グラミー受賞式について自分の意見を改めて表明  


その後、Lordeは改めて、今回のグラミー受賞式について自分の意見を表明。それは1月31日付の彼女の地元ニュージランドの新聞「The New Zealand Herald」の広告欄に掲載された。その広告は手書きのメッセージをプリントしたものになっており、Lordeは、物議を醸すことになったグラミー受賞式について、沢山のクレイジーなものと素晴らしいものを見たと感想を最初に述べており、最優秀アルバム賞にノミネートされた自身のアルバム『Melodrama』をサポートしてくれたことと、それが女性ミュージシャンを信じることにつながっていると感謝を表明。さらにそのようなサポーターの姿勢をこれまでにない素晴らしい先例だと賞賛している。



また、それ以外にも受賞式の感想として、ジェイ・Zの手が柔らかかったことや、女性ミュージシャンの大御所スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)と出会い、感極まって泣いてしまったことを明かしている。



今回の受賞式は様々な議論を呼ぶことになった荒れたものになったと言えるが、もちろん人によっては結果は、妥当と捉える者もいるだろうし、意図的に女性の活躍の機会が奪われていたと捉える者もいるだろう。しかし、重要なことは、そのような声が上がったという事実ではないだろうか? 


グラミー賞レースの結果はどのような形であれ、誰もが完璧に納得する形は確かに難しい。それだけに次回は、今回起きたことも踏まえた上で、グラミー賞審査関係者は、性別、人種に関係なく「音楽」を正当に審査する姿勢を示してくれることに期待したい。  


参考: 

https://pitchfork.com/news/lorde-shares-post-grammys-message-thank-you-for-believing-in-female-musicians/

https://pitchfork.com/news/grammys-producer-on-lorde-theres-no-way-we-can-really-deal-with-everybody/ 


Written by Jun Fukunaga 

Photo: Lorde Twitter

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