fabric閉鎖問題など、揺れるクラブミュージックの本場では驚くべき計画があることが報じられる

<p><strong>Written  by Jun Fukunaga</strong><autobr /><autobr />クラバーの聖地のひとつである「fabric」の閉鎖問題で揺れるロンドン。そんな同地では今週末、驚くべき計画が立案されていることを海外音楽メディア「<a href="http://wundergroundmusic.com/172-illegal-raves-planned-in-london-this-weekend/" target="_blank" rel="noopener">WONDERGROUND</a>」が報じている。<autobr /><autobr />それによると、今週末、ロンドンでは172もの違法レイヴが計画されているようだ。<autobr /><autobr />近年、行政によるクラブの締め付けにより、閉店が余儀なくされているロンドンでは、先述のfabricの閉鎖だけでなく、先月起こった有名クラブ「Studio 338」の火災など、クラバーにとっては悲劇的な状況が続いている。<autobr /><autobr />このような状況に対して、London Rave Scene (LRS) という団体のリーダーは、この状況に対して、ロンドンのシーンの現状は「暗礁に乗り上げている状態だ。」と公言している。<autobr /><autobr />また、「fabricの閉鎖は計画されたもので、クラブのある地区を高級住宅エリアに変えるためのものだ。」とLRSのスポークスマンであるRob Nevilleは発言している。そして「もし、イズリントン議会とロンドン警視庁が、fabricを閉鎖することで、数多くのドラッグ使用者とクラブミュージックを聴くものを制限できると思っているのなら、それは全くの間違いで、この週末のすべての計画をみてみるべきだ。」とも発言している。<autobr /><autobr /><center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/648UkmmTG5w" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></center><autobr /><autobr />「すべてのクラブの閉鎖問題は、レイブ世代を廃倉庫、空き家、広場などで行われる違法レイブに追いやることになった。」そして、「空き家などのスペースは、とてつもなく大きい騒音と多くの薬物使用者で埋め尽くされるだろう。もし警察が、fabricがこのドラッグ問題をうまく対処できなかったと考えるなら、彼らが違法レイヴを取り締まるために1000名以上の追加人員を増員するまで待つべきだ」と発言し、今回の閉鎖に対する判決に反対の意思を示している。<autobr /><autobr /><center><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/LJS27u_nM9U" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></div></center><autobr /><autobr />また、「WONDERGROUND」では地元の若いレイバーにインタビューしたところ、ロンドンで行われる違法レイヴの新時代を楽しみにしていると興奮気味に語ったそうで、「fabricの閉鎖はとても悲しいけど、80年代、90年代のレイブカルチャーのドキュメンタリーを観て、育ってきているから、単純に土曜の夜10時にレイブが行われる場所が電話で連絡されるようなことが起こる事が楽しみ、そして、私たちは多くの週末を過ごすオプションを持っている。ロンドンは巨大なレイブの聖地になると思うし、私は自分がそれの一部になることを待ちきれない」と発言しているようだ。<autobr /><autobr />かつての悲劇的な状況の中でも違法レイブや、スクワットパーティーなどでクラブミュージックを形成してきたイギリスなだけに、若い世代がそういったものに憧れを抱き、現状を踏まえ、リスクを犯しても別の方法でクラブミュージックを楽しむ方法を模索する中、その反面、現実問題として、例えばfabricの閉鎖により、スタッフ250人が失職することになったいうことも実際に起こっているだけに、そういう考えが起こりつつあるイギリスにおいても、今後も盛んに議論が交わされる問題となることは間違いないだろう。<autobr /><autobr /><center></p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-lang="en">
<p lang="en" dir="ltr">Sadiq Khan has DMed me back now and invited me to city hall to share my views on Fabric and London club situation.</p>
<p>&mdash; Four Tet (@FourTet) <a href="https://twitter.com/FourTet/status/773933834278756352">September 8, 2016</a></p></blockquote>
<p><autobr /><script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></center><autobr /><autobr />なお、海外音楽メディア<a href="http://www.factmag.com/2016/09/08/four-tet-london-mayor-sadiq-khan-fabric-closure-city-hall/" target="_blank" rel="noopener">Fact</a>によれば、この問題の解決のために、有名アーティストのFour tetがロンドン市長のSadiq Khanにコンタクトを取ったところ、彼からの返事があり、彼らはfabricの閉鎖とロンドンのクラブの現状について話し合う場を設けることになったという。<autobr /><autobr />クラブ産業を中心にナイトライフ産業の発展を政策のひとつにしている現ロンドン市長は、今回の閉鎖問題についても声明をだしているが、実際は<a href="http://block.fm/news/fabric_close.html" target="_blank" rel="noopener">何も行動していないと揶揄されていた</a>だけに、この会談の場で何かしら自体が好転することを多くのロンドンのクラバーが願っていることは間違い無いだろう。<autobr /><autobr /><strong>【この記事に関連するおすすめはこちら】</strong><autobr /><iframe src="https://widgets.itunes.apple.com/widget.html?c=jp&brc=FFFFFF&blc=FFFFFF&trc=FFFFFF&tlc=FFFFFF&d=&t=&m=music&e=album&w=250&h=300&ids=949997187&wt=discovery&partnerId=&affiliate_id=&at=11lRqF&ct=" frameborder=0 style="overflow-x:hidden;overflow-y:hidden;width:250px;height: 300px;border:0px"></iframe></p>


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ロンドンで今週末、172もの違法レイヴが計画される

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