TT&CARDZが今だから話せる出来事とは? Localize!! 8周年記念! 2人に聞きたい8つのコト

人気ドラムンベース番組、Localize!!が放送開始より8周年を迎えた。400回を記念して、TT&CARDZに突撃インタビュー!
SHARE
2019.04.16 08:00

block.fmの人気ドラムンベース番組「Localize!!」が、2019年4月17日の放送でめでたく400回を迎える。放送開始から8周年ということでLocalize!!リスナーから質問を募り、8つの質問をパーソナリティーのTETSUJI TANAKAとCARDZにぶつけてみた! 今だから聞ける話も…?




①DJやMCを始めたきっかけはなんですか?

 

CARDZ(以下、C):僕はヒップホップ畑上がりというか、普通にラップをしたくて始めましたね。さんピンCAMPのビデオとBUDDHA BLANDの『黒船』っていうアルバムを地元の先輩から借りたのがきっかけかな。その前はパンク、ハードコアを聴いてて、ミクスチャーとかでラップの存在は知ってたしヒップホップの存在も知ってたけど、「日本語ラップ」っていうものをあまり意識したことがなくて。そんなときにそのビデオを見て「うわ、なにこれ!」って衝撃を受けました。

 

TETSUJI TANAKA(以下、T):それは10代の頃?そこからドラムンベースにはどう辿り着いたの?

 

C:15歳くらいかな。そこから関西のヒップホップイベントに出たりしてて。ある日イベント終わりで片付けを手伝ってたら、DJの子が「ドラムンベースってめちゃヤバない?」って言って曲をかけてたんだよね。それがドラムンベースとの出会いかな。

 

T:「DJやりたい」とはならなかったんだね。

 

C:ならなかった(笑)。それでドランベースを掘るようになってConrad、DRSとかDynamiteのようなMCがいることを知って、ライブする時に使うオケのトラックとしてドラムンベースのレコードを使うようになりました。そこからドラムンベースオンリーのイベントにも遊びに行くようになって、「これ1本でやろう」と。本腰入れてやり始めたのは東京に出てきてからかな。話せば長くなるんですけど、大阪でつるんでた仲間と上京しようってなって今に至ります。とりあえず勢いしかなかったですね。「MCどうやら少ないぞ?これ一番取れるんちゃう?」という安易な発想もあった(笑)。

 

T:それ、僕もそうかも。「ドラムンベースDJって少なそう」っていうところ。「やったら目立てるんじゃないか?」っていう(笑)。

 

C:若いとそうなるよね(笑)。田中君のきっかけは?

 

T:高校1年生のとき、UKロックにハマったんですよね。当時OasisとかBlurやThe Charlatans、Bluetones、Pulpとかがすごくおしゃれで、僕かなりファッションが好きだったのでその繋がりで聴くようになったんですけど、そこからUKの音楽を掘り下げるようになったんですよ。当時住んでた街にはショップがなかったので、札幌までCDとかレコードを買いに行って。札幌のタワレコに「クラブミュージック」っていうコーナーがあって、「あ、こういう世界もあるんだ」って初めて知りました。そこで発見したんだよね、ドラムンベースを。「今一番アツい音楽!」ってポップとかで紹介されてて、いかついGoldieのアー写が切り抜かれて貼ってあって、なんだこれは?と (笑)。95年とかかな?


その時ロックと電子音楽って結構リンクしてて。ちょうどThe Chemical BrothersとかUnderworld、Fatboy Slim、Prodigyとかが全盛の頃。その辺も聴きまくって影響受けましたね!トレインスポッティングのサントラとか超刺激的で。そこを掘り下げてったらMO'Waxっていうレーベルとトリップホップっていうジャンルを発見して、DJ Shadowの『Endtroducing…』っていうアルバムを聴いたんだよね。それがめちゃくちゃかっこよくて。そこからさらに調べてドラムンベースに辿り着いて。ロックっぽいんだけど電子感もあるしすごく新しく感じた。一番最初に買ったのは、Goldieの『Timeless』っていうアルバム。 



当時インターネットもないから、自分でショップに足を運んで調べて、色々聴いて、そこで「DJっていう世界があるんだ」って知って。「夜中に音楽やるってカッコいいな」みたいな(笑)。

 

C:親に怒られへんのかな、みたいな(笑)。

 

T:そうそう。高校生的な発想で「夜中遊びに行って、音楽かけて、かっこよくない?」って。そこからレコードを集めだしました。札幌のタワレコの近くにシスコがあったんですけど、そこにドラムンベースのレコードがめちゃくちゃ置いてあったのでそれを買い集めて。DJを始めたのは上京した18歳の頃からかな。その当時の雑誌、ele-kingとかREMIXとかでDJの姿を見て、そこから始めたんですよね。そう考えると最初っからドラムンベースなんですよ、クラブミュージックは。ヒップホップとかも通らず。運良くそこにたどり着いたなぁと。そこからドラムンベース一筋でよくやってますね。あそこで発見しちゃったのが最大の間違い(笑)。


 

②400回の放送で一番印象に残っている出来事は?

 

T:僕はやっぱり初回放送かなぁ。インターネットラジオを始めようってなって、☆Takuさんとミーティングして。東日本大震災がなかったら、もう少し早く始まる予定だったんですよ。ちょっと自粛モードが続いて、そろそろスタートできそうだってなったのが4月の半ばあたりで。やっぱりその日には色んな思い入れがあります。まさかこんなに長くやるとは思ってなかったし。最初は生放送じゃなくて収録だったんですよ。収録してアップして、それを聴いてる光景が脳裏に焼き付いてる。最初はスタッフがササジュンしかいなかったんだけど、☆TakuさんとCARDZと4人で朝5時くらいまであーだこーだ言いあって。色々感慨深いんですよね。

 

C:初回放送を聴いたときはどうでした?

 

T:なんか恥ずかしかったですよ。最初は変にかっこつけてたから(笑)。

 

C:そりゃかっこつけるでしょ。最初かっこつけてなかったらおしまいですよ。僕は初回も印象に残ってるんですけど、block.fmが開局するっていうお披露目イベントの、AIRでやったタキテリナイト。

 

T:あれはすごかったね。

 

C:しかも何故かいい時間にやらせてもらえたやん?

 

T:開局します!っていう映像出した後、すぐがうちらの出番で、ものすごく盛り上がった。当時はレコードだから、キャリー引いてAIRに入るじゃないですか。だけどあまりにも人がいすぎて、全然進めなくて。ブースにしか居場所がないくらいすごい人だった。



C:番組の中で思い出に残ってるっていうと…。
 

T:あれじゃない?腹壊して帰ったとき。

 

C:あ!それや!牡蠣に当たった日!MAKOTO君とDeeizmがゲストの日や。2012年くらい?

 

T:2人と連絡取ってたのはCARDZなのね。僕はその日の番組の段取りとかあんまり関わってなくて任せてたんだけど。番組始まってしばらくしたら突然青ざめて、座りだして。

 

C:それで、その日たまたまスタジオに遊びに来てた方に、近くの病院まで連れてってもらって(笑)。その時生牡蠣ハマってたんですよ…。

 

T:番組中も何十回とトイレ行ってて。

 

C:初めてブースに椅子を用意したよね(笑)。でも限界で番組中に病院行って点滴…。

 

T:しかも当時は1時間半か2時間くらいの番組だったから、超長く感じたんだよね、CARDZが消えてから。なんとか放送は終わらせたけど、打ち合わせで待たせてた方がいて、あまりにも番組が緊迫した雰囲気になって先に帰ってしまわれて…。それ以来その2人と会ってない(笑)。申し訳ないことしたなと。

 

C:…僕のせいですね(笑)。そっから生牡蠣食べてないです。

 

T:生牡蠣に当たったのを言い表すことを「牡蠣スタシー」って言うらしいよ(笑)。Localize!!の牡蠣スタシー事件でした(笑)。





③今だから話せる忘れられない失敗はありますか?

 

C:僕は牡蠣スタシーですね(笑)。

 

T:僕は、財布を落としたときに風邪引いたことにして休んだときかな。

 

C:そんなこともあったなぁ!

 

T: 全部カード類とかその財布に入れてたから、こっちは必死で探して警察まで行って。もう放送の間に合わないから風邪で休む!って連絡して。

 

C:代わりにジョンさんにやってもらったんだっけ?

 

T:そう、たまたまいたジョンさんが代打でやってくれた(笑)。でもおかげで財布はちゃんと見つかりました。中身も全部無事で。まぁ時効ということで…。


 

④この8年、数々のLocalize!!語録が生まれて来ましたが、一番使ったと思われるフレーズ、言葉は?
 

T:僕は「Yeahhh!」かな。

 

C:僕は「集中!」かな。でも、「スピーカーの向こうの皆さんこんばんは!」っていう冒頭の挨拶は、この8年ずっと言ってますね。もしかしたらこれかも。このフレーズは多分、日本で誰も言ってないですよ。そう自負してます(笑)。


 

⑤8年の中でのベストトラックをそれぞれ教えてください。

 

T:僕としては「ベストトラック」という定義はないんですよ。その都度かける曲が「ベストトラック」です。

 

C:DJが故にね。かっこいい、仕事の流儀っぽい。

 

T:実際選べないですよね、8年の中のNo.1って思いつかない。強いてヘビープレイした曲で言えばSigmaの「Night & Day」かも。結構かけたよね。




C:僕も選べないですね。ドラムンベースっていろんなスタイルがあるから、一曲選ぶってすごく難しい。

 

T:そう。全ての音楽を吸収したものがドラムンベースなんです。だから全部表現できるんです。レゲエもいけたり、ラップも入ってたり、ハウスっぽいボーカルもあったり、テッキーな曲もあったり。

 

C:パッと浮かぶところで「どっひゃー!」ってなった曲は、Noisia & The Upbeatsの「Dead Limit」とかかな?音のすごさでは。古き良きお家芸の延長で革新的ってラインでは外せない感じかな。




T:block.fm的にはロンパチじゃないの?だってあれ、Localize!!の初回放送でフューチャーした曲だもん。



C:トニーのメテオライツね!確かに。番組とか超えて常にかかってた印象あるね。

 

T:☆Takuさんとかその周辺がめちゃかけてたから、僕はそんなにかけてないんだけど。その分ずっと「Night & Day」ばっかりかけてたかも(笑)。


 

⑥毎週の番組を8年間も続ける上で、苦労していること、励みになっていることを教えてください。

 

T:励みになってるのは、現場に行ったときに「いつも聴いてます!」って言ってもらえることですね。

 

C:同じく。

 

T:すごく声かけてもらえるんですよ。それが一番。苦労は…うーん、もはや毎週のルーティーンになってるんで。週末の現場が終わって月曜から水曜まで曲を集めてトラックリストを作って、っていう流れで。そのルーティーンを確立してからは別に苦もないですね。逆になくなったら寂しいくらい。

 

C:苦があったらやってないかも。楽しいからやってる。田中君は曲選びがあるから大変やろなっていうのはある。僕の場合は子供に「今日ラジオだ、いってらっしゃい」みたいに言ってもらうのも励みになってますね。ちょっと話逸れますが、知り合いとかに「よくあのテンションでずっとやってるね」ってたまに言われるんですけど、全然普通。頑張ってやってるように聞こえるのかもしれないけど、2人はいたって普通。

 

T:自分たちの気分でテンションを変えるわけじゃないから、常に一定のクオリティで放送していきたいっていうのは思ってます。





⑦まもなく平成という時代が終わり令和元年となりますが、Localize!!放送元年から現在にかけて、ドラムンベースシーン全体の変化についてどう感じていますか。また今後はどのように変化していく、変化して行ってほしいと考えていますか。

 

T:大まかに言ったらすごく二極化してるよね。めちゃくちゃ大衆系のアッパーなドラムンベースと、超ディープなアンダーグラウンドなドラムンベース。最近はその棲み分けがすごい。それが顕著になってるかな。

 

C:来日アーティストと話したりしても、フィールドを分けて考えてるのかなって思うことはあるよね。

 

T:どっちがいいとかどっちがダサいとかじゃなくて、お互いのいいものがあるから。

 

C:そう。リスペクトはし合ってるんだけど、やりたいスタイルは明確にわけてるよね。今後のシーンに関しては、昔ある先輩に聞いた話を紹介します。ドラムンベースってずっとある一定のパイは持ってて、消えたりはしないけど浮き沈みを絶えず繰り返してきてるジャンルだと。ダンスミュージックって大きな全体の中で元気ないねって見られてても、アンダーグラウンドは相変わらず元気だったりとか。そういう周期がずっと続くだろうから、この先「あれ、今ドラムンベース流行ってないのかな?」って感じることがあったとしても、ちゃんとシーンはあるから安心して聴き続けていいよっていうか…。

 

T:僕が聴き始めたころの初期ドラムンベースのシーンってすごかったんですよ。DBSとか毎月1000人〜2000人ぐらい入ってて、新宿Liquid Roomはパンパン。浮き沈みを20年以上繰り返してても生き残ってるジャンルなので、普遍的なものだと思います。だから若い人にもぜひシーンを盛り上げていってもらいたいよね、チャンスもあるし。

 

C:番組スタート当初から考えると所謂EDMとかベースミュージックがきっかけでドラムンベースを知った、好きになったって子達も多いと思う。オールミックスのイベントでもドラムンベースかかったりするじゃないですか。その子がどれだけ深く聴いてくれるのかなっていうのが楽しみですね。

 

T:ドラムンベースは深く聴けば聴くほど、ものすごい枝分かれしてるんで。その枝分かれしたときに、初めてドラムンベースの面白さをさらに知れると思う。

 

C:そういう色んなドラムンベースを好きな子達に投げてる番組でもあるんですよね、Localize!!は。こだわりがある人からすればちょっと節操なさすぎに見られてそうですけど、敢えて360度でやってるので。

 

T:ドラムンベースのあらゆる視点を紹介するっていうのが番組のコンセプト。アッパーだからかっこ悪い、ディープだから渋くて踊れないとかじゃなくて、それが全てのドラムンベースの形っていう感覚で紹介してる。

 

C:色んなジャンルがあって色んなゲストも呼べるから、8年続いてるっていうのもあるかもね。




 

⑧Localize!!10周年まであと2年!10周年は何をしたいですか?

 

T:気が早いですね…。でも確かに8周年までくると10周年はよぎりますよね。10年って結構節目だから。10周年はLocalize‼フェスみたいのやりたいですよね。国内DJも外タレも沢山呼んで、なんでもありのフェス。

 

C:やりたい。しかも、水曜でパンパンにしたい。

 

T:じゃあ祝日を狙ってやる?

 

C:祝前日の水曜日にやろう。2年後のGWとかね。

 

T:この番組を続けてるのも、日本独自のシーンを作りたいっていうのがあって。例えば海外ゲストが来日した時に「日本やべぇ!めっちゃ盛り上がってるじゃん」って感じるように。日本独自のシーンがあって、そこが本国とは違った形で存在して凄まじい発信をしてるっていうのを目指したいのはあります。

 

C:おこがましいんやけど「ジャパニーズドラムンベース」もあっていいんじゃない?っていうか…。

 

T:だからこそLocalize!!っていう名前で、国産トラックをどこよりも沢山かけてる。

 

C:海外と日本を単に切り離して考えてるわけじゃなくて、全国の現場が盛り上がって、繋がってっていう自然な流れがあって、海外の人にも日本のシーンやアーティストに興味をもってもらえるきっかけの一つになってくれたら一番嬉しいよね。まじみんなリスペクト。



記念すべき400回の放送は、CIRCUS TOKYOでの公開生放送が決定している。ぜひ足を運んで、TT&CARDZと共に8周年を盛り上げて欲しい! そして、引き続き毎週水曜の番組をお楽しみに!!



【イベント情報】


block.fm Localize!! 公開生放送




国内唯一のウィークリー・ドラムンベース・プログラムでblock.fm開局前の前身TCY RADIO TOKYOから続く局の最長寿番組Localize!!の放送開始400回+8周年ダブルアニバーサリー公開生放送「400calize!!」をサーカス東京ラウンジにてドリンク代のみの入場無料で開催!


Hosted by

TETSUJI TANAKA & CARDZ, DJ FUMINE DJ: #Nine2 Crew


20:00 DJ TIME

– #Nine2 Crew

22:00 400calize!! 公開生放送

– TT & CARDZ & DJ FUMINE

23:00 DJ TIME

– #Nine2 Crew

24:00 CLOSE


OPEN 20:00 – 24:00

ENTRANCE FREE (+1drink: 600yen)


▶イベントページはこちら


Localize!!




毎週水曜22:00-23:00放送

https://block.fm/radios/25



written by Moemi



SHARE