Lil Xan、”SoundCloudラップ”界を賑わすドラッグと、ファッション化する「ピルカルチャー」を非難

注目を集めたLil Peepの死が若手ラッパーたちのXanax絶ちを引き起こしている中での発言
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2018.01.16 03:00

SNSを中心に盛り上がり、2017年は多くの若手ラッパーをメジャーシーンに送り込んだ"SoundCloudラップ"シーン。その中で若手ラッパーたちが好んで使用し、彼らを通して最もトレンディーになったドラッグが抗不安薬のXanaxだ。 


Lil Peepの死をきっかけに反Xanaxの流れが起こる 


しかし、2017年11月に亡くなった人気ラッパーのLil Peep(リル・ピープ)の死因がXanaxにあったと報じられて以降、ラッパーたちの間では反Xanaxの動きが加速する。


Lil Peep死後からLil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)、Smokepurpp(スモーク・パープ)らがXanaxをやめると発言。同じくこのシーンから飛び出した17歳の人気ラッパー、Lil Pump(リル・パンプ)も年明け早々に同様の宣言を行ったことで注目を集めた。  


◼︎関連記事: Lil Pump「ザナックス止めるよ」宣言。若手ラッパーのドラッグ使用は2018年に”流行り”から”卒業”に向かう?  


ピルカルチャーを否定するLil Xan  


ラッパーのLil Xan(リル・ザン)も、このようなXanaxなどが蔓延する「ピルカルチャー」を否定する発言をTRLのインタビューで行った。


現在21歳の彼は、カリフォルニアを拠点に活動する人気のSoundCloudラッパーの1人。そのMC名”Xan”は、かつてXanax中毒だったことに由来している。  


Lil Xanは、「Lil Peepが死亡したこともあり、Xanaxを摂取をする人やそれ自体を称賛し続けることは愚かなことだ。使用はあなたのためにならないからやめるべきだ」と語っている。



現在、彼はこのドラッグの乱用に対する意識を高めるためのプラットフォームとして、自身が運営するコレクティヴ「Xanarchy」から反Xanaxのメッセージを発信し続けている。


反ピルカルチャーを訴えるヒット曲「Betrayed」 


Lil Xanは以前Xanaxをテーマにしたトラック「Slingshot」がヒット曲になっていたが、2017年には反Xanax、反ピルカルチャーをテーマにした新たな方向性を持つトラック「Betrayed」をリリースしている。


同曲はビルボードのシングルチャートでも昨年12月の時点で最高位67位にチャートインしたヒット曲になり、彼が曲に込めたメッセージはシーンとXanax摂取をファッション的に捉えている若いファンたちに反ピルカルチャーを訴えかけている。



このようにしてピルカルチャーを否定するLil Xanは、その忌まわしきXanaxを冠したMC名を将来的には本名のDiego Leanosから取ったDiegoに改名するかもしれないことを示唆しつつ、とりあえず現在は引き続き、Lil Xanという名前で活動していくことをTwitterで発表している。

 

2018年には新作アルバムリリース


多くのヒップホップメディアから、2018年のブレイク候補の1人と見られているLil Xanは、現在、アルバム『Total Xanarchy』のリリースを控えている。


また昨年末には新曲で繰り返される「I wake up/I throw up/I feel like I'm dead」が印象的な「Wake Up」のMVを公開。すでに520万回以上YouTubeで再生される人気曲になっているので是非チェックしておこう!



広がりを見せる若手ラッパーの反ピルカルチャーというムーブメント。今年はその中心を担うLil Xanの動向にも注目していきたい。  


参考: 

http://trl.mtv.com/news/3057388/lil-xan-on-substance-abuse-in-rap/

http://www.xxlmag.com/rap-music/new-music/2017/12/lil-xan-wake-up/ 

http://pigeonsandplanes.com/interviews/2017/12/lil-xan-interview-2017 

https://www.billboard.com/charts/hot-100/2017-12-16 

https://en.wikipedia.org/wiki/Lil_Xan


Written by Jun Fukunaga 

Photo: Lil Xan Facebook

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