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    Kygoのこれまでの軌跡と新作『Golden Hour』の魅力

    2020/06/02 (Tue) 09:00
    admin

    【特集】TJOによる、DJ/プロデューサー・Kygoのこれまでの経歴と最新作『Golden Hour』レビュー。

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    Text by TJO

     Kygoがおよそ3年ぶりとなる3rdアルバム『Golden Hour』をリリースした。2016年のデビュー以来華々しいキャリアと共にEDMシーンの中でも独自の世界観を放ちながらここまで成功を収めたアーティストはそう多くないはずだ。今回は彼をなんとなく知っているという人のためにも改めてキャリアを振り返りながら新作の魅力について紹介していこう。

     ノルウェー出身のKygoは本名をKyrre Gørvell-Dahllと言い、6歳よりピアノを始め、15歳でDJをスタート。Aviciiの本名名義Tim Bergでの『Seek Bromance』に出会いエレクトロニック・ミュージックを制作するようになる。彼の作風は2014年頃から台頭してきた新ジャンル「トロピカル・ハウス」のムーヴメントとリンクする事になる。「トロピカル・ハウス」はハウス・ミュージックのサブジャンルではあるが、そのBPM(曲の速さ)は100台のゆったりしたものからハウスミュージックの120台と幅広く、レゲエのダンスホールやチルなバレアリックのリズム感に影響を受けたリゾート感溢れるラグジュアリーなサウンドが特徴。元はThomas Jackというプロデューサーが自身の楽曲のジャンルを「トロピカル・ハウス」と名付けたのがキッカケと言われている。KygoはMarvin Gayeの名曲『Sexual Healing』のリミックス、そして代表曲の一つとも言える『Firestone』を大ヒットさせ一躍スターダムへの道を駆け上がる。

     2016年に1stアルバム『Cloud Nine』をリリース。これは全米ダンス/エレクトロニック・アルバム・チャートで1位、全英チャート3位に加え、全世界18カ国のiTunesチャートで1位を記録するなど大成功を収めた。そして日本で開催されたULTRA JAPAN 2016ヘッドライナーで初来日し、彼のステージを待ちわびた多くのファンを含む4万人を前に堂々としたステージを繰り広げた。僕もその時ULTRA JAPANに出演していて会場にいたのだが、最も印象的だったのが、多くのEDMスターがエネルギーに満ちたパワフルなダンスミュージックで会場をロックしている中でKygoは夕日の見えるお台場でMarvin Gayeのリミックスをプレイ。夕方帯といえば時間的にもピークタイムとも言える中で決してアゲるだけではなく自分の世界観で見事に数万単位の観客を多幸感に包み込んでいて、この時から他のアーティストとは明らかに違うオーラを放っていた記憶が今も強く残っている。さらに同年夏にはブラジル/リオデジャネイロオリンピックの閉会式でシンガーのJulia Michaelsを引き連れライブを披露する大役を任される。

    Carry Me | Kygo feat. Julia Michaels @ Rio 2016 Closing Ceremony

    ▶https://youtu.be/6dmhzR-jUcc

     ここまででも充分凄い経歴なのだが、この勢いはさらに加速する事になる。2017年に世界的な女優シンガーのSelena Gomezとコラボレーションした『It Ain't Me』をリリース。アメリカ市場も視野に入れたこの作品は見事世界中で大ヒット。ULTRA JAPAN 2017にも2年連続ヘッドライナーとして来日し、早くも2ndアルバム『Kids In Love』をリリース。2018年にはグラミー受賞バンドであるImagine Dragonsとの『Born To Be Yours』、Aviciiの名曲『Without You』でリードヴォーカルを担当し、後のKygo作品でも多く共演を果たすことになるスウェーデンのシンガーSandro Cavazzaと『Happy Now』をリリース。日本ではハロウィン時期にさいたまスーパーアリーナで自身初となる単独来日公演を行う。日本では初めてとなるDJだけでないピアノの生演奏や、ストリングス隊を迎えた生パフォーマンス、さらにオープニング・アクトとしても出演していたJustin Jessoとの『Stargazing』やSandro Cavazza本人を迎えて生パフォーマンスを行うという嬉しいサプライズを披露し、訪れた約15,000人ものオーディエンスを熱狂させた。

    Kids In Love Tour Asia & Oceania (Part II)

     2019年になるとその活動や表現の幅を広げていくことになる。ハリウッド大作映画『名探偵ピカチュウ』のエンディングとしてRita Oraとの『Carry On』が起用され、今作『Golden Hour』への布石となるWhitney Houstonのヴォーカルを使用した『Higher Love』をリリース。この楽曲は元はSteve Winwoodが1986年にリリースした大ヒット曲をWhitney Houstonがカバーしたもので、彼女の1990年の3rdアルバムの日本盤だけでしか聴けない限定ボーナス・トラックとして収録されていたものをネタに制作されている。個人的にはポケモンの映画やWhitneyの原曲、Kygo自身が母親の仕事の関係で幼い時期に日本に来た事もあったりという話もあり、何かにつけ日本と縁が深いアーティストだな〜と勝手ながら親近感を感じている。同年、The Chainsmokersのアルバム『World War Joy』で『Family』という楽曲を共作。叙情的なメロディで強い友情で繋がった「家族」を描いたこの曲は、The ChainsmokersやAvicii、Justin Bieberも手掛ける親友の人気映像監督/ビデオグラファー、Rory Kramerの自動車事故に伴うメンタルクラッシュから回復をテーマにしたドキュメンタリー風ミュージックビデオも制作され、楽曲の素晴らしさと共にアルバムを象徴する1曲として大きな話題を集めた。数多くのコラボレーションを行ってきたKygoだが、その中でも2020年に入りAviciiとの共作は彼自身にとっても特別な思い入れがあったに違いない。惜しくも2018年に他界したダンス・ミュージックシーンのスーパースターAviciiが生前制作を手がけた未完成の楽曲を、盟友Sandro Cavazzaと共に完成させたのが『Forever Yours (Avicii Tribute)』だ。時を超えて届けられた作品はStingの名曲『Shape of My Heart』のサンプリングがよりエモーショナルに響く。

    Kygo, Avicii, Sandro Cavazza - Forever Yours (Avicii Tribute)

     そして2020年3月に入りリリースのアナウンスがされたのが今作『Golden Hour』だ。1作目から2作目のスピード感を考えると久しぶりにも思えるアルバムだが、その間にKygoは確実にサウンドを進化させ全18曲という十分過ぎるボリュームで届けてくれた。『Higher Love』を筆頭にした昨今の80's/90'sリバイバルとリンクしたサウンド、そしてBPMも様々に「トロピカル・ハウス」の火付け役と呼ばれていた時代からより広い意味で表現の幅を広げてくれている。しかしながらデビュー時から持っていた多幸感に溢れたラグジュアリーさを感じさせる世界観は健在で、どんな場所、どんなシチュエーションで聴いても極上の世界へいざなってくれるサウンドはまさにどんな料理に加えても美味しくなる音のマジック・スパイスのようではないか。アルバム情報解禁と共に先行カットされたZara LarssonとラッパーTygaとの『Like It Is』は華々しいKygo新章の幕開けを飾る1曲。この曲実は元々Dua Lipaの楽曲で彼女の1stアルバム用に制作されていたが未発表になったものをKygoが仕上げたのである。ネットではDua Lipaの原曲も聴く事ができるのでぜひKygoのアレンジがどのようにマジックをかけたのか聴き比べてみるのも面白い。

    Dua Lipa - Telling it Like It is (Audio)

     同じく先行カットのOneRepublicとの『Lose Somebody』は前作アルバムに収録されていた『Stranger Things』に続くコラボで、その人を失って初めて大切さに気づく心を歌った、切ないながらも高揚感溢れるエモーショナルな1曲。OneRepublic自身も今年リリース予定のアルバムに先立ってKygoが参加した『Didn't I』を発表し、互いの相性の良さを証明している。Zak Abelを迎えた『Freedom』は『Higher Love』の系譜を感じさせつつも爽やかなメロディが印象的。それもそのはずこの曲にはSandro Cavazzaがライターとして参加し、二人はアルバム楽曲『Beautiful』で『Forever Yours (Avicii Tribute)』第2章とも言える息の合ったコンビネーションを聴かせてくれている。踊れるという意味でダンスミュージックの高揚感味わえるのもこのアルバムの魅力だ。『Feels Like Forever』では大ヒット『Shut Up and Dance』を手掛けたWalk the Moon、さらに同曲やThe Chainsmokers作品も手掛けるLAのプロデュースチームCaptain Cutsが参加し開放感に溢れたメロディを届けてくれている。『Say You Will』、『Someday』の2曲にはAvicii『The Nights』のシンガーであるNicholas Furlongがコライトを手掛け、図らずもここでもAviciiの系譜を感じさせられる事になる。元々「トロピカル・ハウス」もその多くは北欧のプロデューサーが多いのだが、北欧は昔から優秀なソングライターや作家が活躍しているので、「トロピカル・ハウス」はEDMの中でもよりポップなものを落とし込みやすいジャンルだからこそ一つのムーヴメントになるほどの人気が出たのかもしれない。Kygoもその優れたプロデュース、ソングライティングの才能が特定のジャンルを飛び越え、エモーショナルなダンス・ポップ・トラックを生み出す存在として今や世界のシーンで活躍するようになっていったのも自然な流れなのではないだろうか。

    Kygo - Lose Somebody w/ OneRepublic

     アルバムリリースを記念して開催されたヴァーチャル・チャリティ・フェス「Golden Hour Festival」では人気プロデューサーAlan WalkerのDJを始め、アルバムにも参加したOneRepublic、Sandro Cavazzaなどがアコースティックライブを披露。合間に瞑想のコーナーも入るなどKygoの世界観に通じるユニークなフェスだったがKygoが自宅の庭から届けてくれたセットは目の前に広がる湖の花火の演出も相まって素晴らしいものとなった。その時のアーカイヴは残念ながら残されていないが、セットリストを再現したプレイリストでぜひアルバムの世界を体感してほしい。

    Kygo - Golden Hour Festival Setlist ( https://lnk.to/GoldenHourFES )

     7月8日には日本盤も発売が決定。アルバム18曲に加え、映画『名探偵ピカチュウ』のエンディングで使用された『Carry On』を含む3曲がボーナス・トラックとして追加収録。また対象店での購入でオリジナルのクリアファイルやマグネット、ポスターなどが手に入るキャンペーンも行う予定なので合わせてチェックして欲しい。そして何より今年9月には千葉・大阪で開催されるフェス「SUPERSONIC」への出演も決まっており、再び日本のファンの前で最新作を交えたパフォーマンスを見せてくれるのが今から楽しみで仕方がない。

    【リリース情報】



    Kygo『Golden Hour』

    2020年5月29日(金)配信リリース

    全18曲

    配信リンク:https://lnk.to/Kygo_GoldenHourTW


    <日本盤CD>

    2020年7月8日(水)発売予定

    ●日本限定生産

    ●¥2,200+税 / SICP-6327

    ●全21曲 / ボーナス・トラック3曲収録

    収録曲

    01. The Truth with Valerie Broussard

    02. Lose Somebody with OneRepublic

    03. Feels Like Forever with Jamie N Commons

    04. Freedom with Zak Abel

    05. Beautiful with Sandro Cavazza

    06. To Die For with St. Lundi

    07. Broken Glass with Kim Petras

    08. How Would I Know with Oh Wonder

    09. Could You Love Me with Dreamlab

    10. Higher Love with Whitney Houston

    11. I’ll Wait with Sasha Sloan

    12. Don’t Give Up On Love with Sam Tinnesz

    13. Say You Will with Patrick Droney & Petey

    14. Follow with Joe Janiak

    15. Like It Is with Zara Larsson & Tyga

    16. Someday with Zac Brown

    17. Hurting with Rhys Lewis

    18. Only Us with Haux 

    日本盤CD限定ボーナス・トラック

    19. Carry on with Rita Ora

    20. Not Ok with Chelsea Cutler

    21. Think About You with Valerie Broussard

    【来日情報】

    SUPERSONIC (スーパーソニック)

    日程:2020年9月19日(土)・ 9月20日(日)・ 9月21日(月・祝)

    会場:【東京】ZOZOマリンスタジアム&幕張海浜公園 【大阪】舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)

    ※Kygoの出演日程は9/19(土)大阪、9/20(日)東京

    オフィシャル・サイト:https://supersonic2020.com/

    TCY Radio:Kygo特集(5月29日回)

    https://block.fm/radios/1

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