Alicia Keys、LizzoがNBAのスーパースターKobe Bryantに捧げたグラミー賞。悲しみと愛で包まれたスピーチとパフォーマンス

グラミー賞が行われる数時間前に世界中を駆け巡ったKobe Bryant死亡のニュース。会場のステイプルズ・センターは彼のホームでもあった。
SHARE
2020.01.27 14:00

2020年のグラミー賞は今までにない雰囲気で幕を開けた。司会をつとめたAlicia Keys(アリシア・キーズ)がオープニング・スピーチで口にしたのは、どのアーティストの名前よりも先にその数時間前にヘリコプター事故によって亡くなったKobe Bryant(コービー・ブライアント)の名前だった。2004年にロサンゼルスのアリーナ、ステイプルズ・センターが会場に定められたグラミー賞。このアリーナはKobe Bryantの所属していたNBAチーム、ロサンゼルス・レイカーズの本拠地でもあり会場の外にはグラミー賞ではなくKobe Bryantの死を悲しんで献花に訪れた人々でも溢れかえっていた。


Alicia Keysの他にも3部門を受賞したLizzo(リゾ)、昨年3月に他界したロサンゼルスのラッパーNipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)のトリビュートライブにおいてもKobe Bryantの名前が挙げられ、スポーツ界だけでなく音楽界においてもその存在が大きかったことを再認識させられる時間となった。




「今夜はKobeに捧げるわ」


オープニング・ライブをつとめたLizzo(リゾ)はオーケストラを従えた指揮者のようにステージに登場し、曲に入る前に「Tonight is for Kobe」と叫びパフォーマンスをスタートさせた。2019年にトップアーティストの仲間入りを果たしたLizzoはそのまま彼女のヒット曲「Cuz I Love You」と「Truth Hurts」を披露。彼女のパワフルなステージングに後押しされるかのように盛大にグラミー賞が幕を開けた。


8部門でノミネートされていたLizzoは「Jerome」で最優秀トラディショナル・R&B・パフォーマンス賞、アルバム『Cuz I Love You』で最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞を「Truth Hurts」で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞し3冠に輝いた。





アカペラでKobe Bryantを追悼


オープニングでKobe Bryant、そして同じく亡くなってしまった彼の娘と同乗者にメッセージを述べたAlicia KeysはそのままアカペラでBoyz II Men(ボーイズ・II・メン)の1991年のヒット曲「It's So Hard To Say Goodbye To Yesterday」を歌い出した。すると途中からBoyz II Menもステージ上に現れ、素晴らしいハーモニーが会場を包み込んだ。


「Kobe、私たちは愛してるわ」と曲を締めくくると、ここで最初の会場全体から拍手が送られた。本来ミュージシャンを祝うはずのアワードがこうした形で始まったことがあっただろうか。その後Kobe Bryantが現役時代につけていた背番号「8」と「24」のユニフォームがスクリーンに映し出され、今年のグラミー賞はスタートした。




Nipsey HussleのトリビュートはKobe Bryantにも


昨年3月に凶弾に倒れ亡くなってしまったロサンゼルスを代表するラッパー、Nipsey Hussle。事前にアナウンスされていた彼のトリビュートライブにはMeek Mill(ミーク・ミル)とRoddy Rich(ロディ・リッチ)が「Letter to Nipsey」というNipsey Hussleに捧げたニューシングルのパフォーマンスからスタートし、その後生前最後のMV作品となったDJ Khaled(DJ・キャレド)とNipsey Hussle、John Legend(ジョン・レジェンド)による「Higher」がパフォームされた。さらにYGも参加したとりビュートはスクリーン上にNipsey HussleとともにKobe Bryantの写真も映し出され、DJ Khaledによる追悼のメッセージで締めくくられた。


他にもAerosmith(エアロスミス)と共演したRun-D.M.C.(ラン・DMC)、Lil Nas X(リル・ナズ・X)もパフォーマンス中にKobe Bryantのユニフォームを持ち込むなど、それぞれに追悼の念を送っていた。






Kobe Bryantが亡くなったのはグラミー賞開始の数時間前のことで事前に用意ができていたわけではなかっただろう。けれどもこうしてトリビュートを行ってくれたことに感謝したいと思う。グラミー賞に出席していたアーティストはもちろん、そのほかのアーティストからも多くの声が寄せられるほど惜しまれているKobe Bryant、そして娘のGiannaと同乗していたその他7人の亡くなってしまった方々へ。どうか安らかに。



written by BsideNews


source

https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-51259639

https://pitchfork.com/news/grammys-2020-nipsey-hussle-tribute-yg-meek-mill-john-legend-dj-khaled-roddy-ricch-perform-higher-more/


photo: https://www.youtube.com/watch?v=P4DNDJq-jHU





SHARE