KM Mura Masa「2gether」のサウンドを語る


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ビートメイカー/プロデューサーのKMがナビゲートするblock.fm『KM Monday Beat Cypher』の中で、Mura Masa「2gether」を選曲。最近のMura Masaのコメントなどを紹介していました。
アーカイブ視聴はこちら。
KM:で、このエレクトリック勢の中でFlume、かなり注目アルバムになっていると思うんですけども。もう1人、いるじゃないですか。Mura Masa。そろそろアルバム、リリースになるんじゃないですか?
add.some labels:ああ、そうですね。トラックリスト、出てましたね。
KM:出てたよね。楽しみですね。1曲、Lil Uzi VertとPinkPantheress、Shygirlとやっているのと、あとはあれ、なんて読むんだろう? 最新の……Pa Salieuっていう。UKでダンスホール、かなり伸びていると思うんですけども。俺、この一連のアルバムリリースの中でMura Masa1人でやっている「2gether」っていう曲を次にプレイしたいんだけども。これ、かなりヤバかったっすね。
add.some labels:うん。かっこよかったっす。
KM:聞いてみましょう。Mura Masaで「2gether」です。
KM:いやー、ここですよ。このよれがすごい、いい。
add.some labels:かっこいいっす。なんかMura MasaはMura Masaの音ですよね。
KM:そうですね。で、ちょっとMura Masaのアルバム周りのコメントをちょっと調べていたら、「この時代のサウンドのために自分自身のサウンドのいくつかを制限することで、曲制作を洗練させることができることに気がついた」って言っているんですよ。だから、なんでもできるけど制限をしてるっていう(笑)。意地悪な見方だけども。俺はそう、受け取った。なんでかっていうと、その後に「まだ抗うつ剤を使用している」っていうコメントがあったんですね。本当にちょっと心が不安定なアーティストで。「抗うつ剤を使用したことによって『えっ、一般の人ってこんなにストレスなく街を歩いているの?』ってショックを受けた」って語っていたんですね。
add.some labels:ああ、そうなんですね。
KM:相当、今まで生きづらかったんじゃないかなっていうコメントだったんです。で、そんな中で生きていくためにはやっぱり音楽しかないんだと思うんだよね。Mura Masaって。だから、この時代のサウンドのために制限をして自分の音楽を届けないと、生きていけないんだと思うんですよ。音楽以外では。だからまあ、なんていうんだろうな? 自分の中にリミッターを入れているっていう風にもとらえられるコメントなんじゃないかなって思ったんだよね。
add.some labels:なるほど。
KM:で、結果、それがどういうアルバムになっているのか?っていうのはまだわかんないんですけども。うん。この「2gether」が結構攻めている方なんじゃないかな?って思っています。
add.some labels:そのアルバム作品の中でもっていうことですか?
KM:そう。
add.some labels:これをシングルで切ったっていうのはどういう意味合いなんですかね?
KM:これ、アルバムへの一連のリリースの1曲目なんですよ。リードシングル。だから、先に出しておいたんじゃないかな? 本当に今、やりたいスタイルを。
add.some labels:ああ、なるほど。で、その上でこの発言をして、「ここからはちゃんと期待に沿うから心配しないでね」っていうことなんですかね?
KM:俺はそう思う。そう受け取った。うん。だから、すごい楽しみですね。いちファンとして。
add.some labels:たしかに。
KM:もう1曲、Mura Masaを聞いてみましょう。Mura Masaのリミックスになります。Himera「You Make It Look so Easy」。Mura Masaリミックス。
KM:これ、すごいよね?
add.some labels:すごいですね。
KM:これなんじゃないかな?って俺、思っているんですよね。
add.some labels:Mura Masaがやりたいことですか?
KM:今、表現したい部分って。
add.some labels:これって、あれなんですかね? さっきの発言でいうところの、削ぎ落とした結果なんですかね?
KM:いや、これはリミッターがまだ入ってない状態だと俺は思っています。
add.some labels:ああ、なるほど。
KM:この曲、もう終わりなんですけども。
add.some labels:短いんですね。これ、どこで見つけたんですか?
KM:これは普通にMura Masaを追っていて……っていう感じのトラックなんだけども。去年かな? このリミックスは。HimeraってPCミュージック周りの人なんですけども。A.G. Cookとかのね。その人のリミックスなんですよ。で、こういうのを作っていて、「2gether」でそれが若干マイルドになったような音色で。からの、PinkPantheressとかLil Uzi Vertとかのでしょう? あそこはもう、リミッターは入っていると思うんですよ。
KM:これだけだとちょっと、みんなの期待にも応えられないって思ったんじゃないのかな?
add.some labels:セールス的な意味合いですかね?
KM:うーん。っていうか、セールスって言っちゃうとなんていうか、ちょっと汚い感じがするけども。要するに、抗うつ剤を入れないと生きていけないぐらいの人だから、音楽で食っていくしかないじゃん? セールス=生きていくことだから。そんぐらい、重いんだと思う。この人にとって、世界って。だから、その自分自身のサウンドを制限しないと要するに、生きていけないのね。本気を出したら、こうなっちゃうから。こんなの、だって知らないでしょう、これ?
add.some labels:この曲は知らなかったですね。でも、リミッターを外してないMura Masa。この曲と1個前のであれば、KMさんも好きですし。好きな人は世界にたくさんいますよね。
KM:そう。いる。それで俺、Flumeを先に今日、かけたじゃん? Flumeって難しいのがMura Masa級に知名度があるか?っていうと、ないでしょう?
add.some labels:ああ、そうなんですかね。そうか。僕も狭い世界で生きているからみんな、知っているもんだと思っていましたけども。まあ、世間は知らないですよね。
KM:六本木でさ、みんなたぶんMura Masaは知っているよ。
add.some labels:ああ、Flumeは知らないか。みんな。
KM:Flumeかけても、誰も踊らないよ、たぶん(笑)。だからそのぐらい知名度はあるんだよ。これ。だから攻めると、ああなっちゃうんだよ。プロデューサーの目線で言うとね。そこは俺もいつも話しているじゃん? どこでリミッターを入れて、どこの層に届けるか?っていうのを決めないと。
add.some labels:とっ散らかっちゃうんですね。
KM:そう。とっ散らかっちゃう。Flume的なアルバムだとちゃんと俺とかお前には届いているけども……ああ、これだんだん普通の会話になってきたな(笑)。「俺とかお前には届くけど」って(笑)。
add.some labels:こんな話を毎日、電話してますね(笑)。
KM:そうそう。いつもこんな話を電話しているんですけども。そういうことだと思うんですよ。
add.some labels:なるほど。そういうことですね。
KM:ちなみにこのHimeraっていうアーティストもすごいんですよ。ロシアルーツのアイルランド育ちのプロデューサーです。
add.some labels:そうなんですね。
【番組情報】
「KM Monday Beat Cypher」
放送日:毎月第1、第3月曜日 21:00 – 22:00 O.A.
番組URL : https://block.fm/radio/kmmbc


