日本人で21年ぶりの快挙だった! 是枝裕和監督『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルム・ドール!

今年で第71回目となるカンヌ国際映画祭にて、是枝裕和監督が悲願のパルム・ドールを獲得した。日本人としては、史上4人目となるこの偉業に世界各地で賞賛の嵐!!
SHARE
2018.05.25 02:30

5月8日から開催されていたカンヌ国際映画祭にて、日本を代表する偉大な監督が、5度目の出品でついに悲願を達成した。


是枝裕和監督作品『万引き家族』がパルム・ドールを受賞!!




是枝裕和監督作品の『万引き家族』がパルム・ドールに選出された。日本人としては4人目、今村昌平監督『うなぎ』以来21年ぶりの快挙となった。


今回、パルム・ドール受賞の下馬評では、アメリカで活躍するベテラン監督、スパイク・リーの『BlacKkKlansman』やレバノン出身の女性監督、ナディーン・ラバキーの『Capernaum』が最有力候補だとの見解が多かった。




その予想を覆した結果に、受賞した本人も驚きだったよう。壇上に上がった是枝監督は「さすがに足が震えます。とてもこの場にいられることが幸せです」と話し、「まずは一足先に日本にもどったスタッフとキャストに分かち合いたいです」と、ともに作り上げた同僚たちに労いの言葉を贈った。


そうそうたる審査員たちからも賛辞の声


今年のカンヌ審査員長を務めた、アカデミー女優のケイト・ブランシェットもこの映画を絶賛している。「この作品は演技、監督、撮影、など総合的に素晴らしかった。 選ぶにあたって気に入っていた作品を落とさないといけないのはつらかったし、難しかったけど最終的に私たちは意見が合致したの。とにかく素晴らしかったわ」


また、昨年往年の名作をリブートした作品『ブレードランナー2049』を監督したドゥニ・ヴィルヌーヴも「とにかく恋に落ちてしまった」と、かなりお気に入りの様子だ。


是枝監督が考える「家族」とは??


授賞式でのスピーチで、監督は「この映画祭にいつも参加させて頂いて思いますが、…対立している人と人、隔てられている世界を映画が繋ぐ力を持つのではないかと希望を感じます」と、映画に込められた力強いメッセージ性について言及している。


是枝監督の映画に一貫しているテーマは「家族」だ。どんな人にとっても一番身近である人間関係を通じて、社会の時勢を映し出している。


パルム・ドールを受賞した『万引き家族』も同様の題材となっている。生計を立てるために窃盗を繰り返す一家の元に、傷だらけで倒れている迷子の女の子が現れる。一家の主人である父親が見るに見かねて、その子供を娘として家族に引き入れるというストーリーだ。


「日本では今も家族は『血縁』というイメージが固定化されている。特に、2011年大地震以降、このような家族の絆を大げさに強調する雰囲気について疑問を感じていた」と、インタビューで語る監督。

本当の「家族」という意味について問われ「決まった答えも定義もない。だが、この映画に関していうなら、永遠に一緒にいられなくても、共に過ごした時間がそれぞれの人生の中に深く刻印されること、それ自体が家族なのではないかと思う」と、血の繋がり以上の強い結びつきの大切さを説いた。


是枝監督が今回、世界的に権威ある賞を受賞できたのは、各国の映画祭に積極的に出品するなど、ひとえに監督自身のワールドワイドな行動によるものだ。『万引き家族』は今後の日本だけでなく、世界中の映画業界に多大な影響を及ぼす作品となるだろう。

本作の日本公開は6/8(金)を予定している。


written by Kenji Takeda

source: http://www.latimes.com/entertainment/movies/la-et-mn-cannes-winners-notebook-20180521-story.html

https://mobile.twitter.com/manbikikazoku

http://s.japanese.joins.com/article/462/241462.html

photo: Twitter 

SHARE