【インタビュー】気鋭のシンガー・Kaorukoが語る、最新EP『You Better Know』に至るまでの歩み

チルなビートの上でストレートなリリックを歌う注目のシンガー、Kaorukoにインタビュー。3/14にはリリースパーティも開催。
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2020.03.13 08:00

東京のクラブを中心にアンダーグラウンドで活動しているシンガー Kaoruko。彼女は2018年5月に1st EP『Starting now』、今年2月に2nd EP『You Better Know』をリリースした。また、Lil’Yukichiによってリミックスされた『Starting now』収録の楽曲“ミニッツメイド”が、音楽ストリーミングサービス AWAで独占配信された。 


筆者が初めてKaorukoのライヴを見たのは恵比寿BATICA。リラックスしたビート上で、ストレートなリリックを歌う姿がとても印象的だった。Kaorukoの楽曲は主にラップを中心としているが、今の活動をする前は、全く違った音楽活動をしていたという。今の活動を始めたきっかけについてこう話す。


「ヒップホップを聴き始めた頃、自分の思ったことをストレートにギリギリなことまで歌っていることに良い意味でショックを受けました。今の活動を始めるまで一歩踏み出せず、という感じだったんですけど、ヒップホップを聴いてからは自分が感じたままに表現すればいいんだ、と改めて気づかされたというか。それが今の音楽をやりたいと思っていたタイミングに丁度合って曲を作り始めました」




 今回、Kaorukoにインタビューを敢行し、今の活動を始めたきっかけやリリースした作品、今後の活動についてなどを訊いた。 


ー 今の音楽活動をする前は、どんな活動をしていたのですか?また、今のKaorukoとしての活動が始まったきっかけについても。 


Kaoruko:ユニットを組んで、ライヴなどの活動を3年ほど行なっていました。プロデュースしてもらって活動するスタイルだったので、楽曲制作には全く関わらずに、作っていただいた楽曲をライヴで歌うという活動です。その活動はいろいろあって辞めてしまったのですが、音楽をやりたい気持ちはありました。でも、今までプロデュースしてもらって活動していたので、ひとりで音楽を始めるのは、どうしたらいいんだろうって思っていて。その気持ちを誰かに伝えることもあまりせずに、気づいたら1年くらい経っていました。そのときくらいに仲良い友だちと他愛もないLINEをしていたんです。会話の流れで「音楽始めたいんだよね」ってちらっと話したら「今、ビート作ってる人と一緒にいるから紹介するね」って言ってくれて。後日、その友だちに紹介してもらったのがgu^2さんでした。それからgu^2さんは“ミニッツメイド”のビートをすぐに送ってくれて。そこからすぐにgu^2さん宅でレコーディングしましたね。 



ー 初めて作った“ミニッツメイド”は、1st EP『Starting now』のリリースに繋がった楽曲だと思うのですが、EPをリリースする経緯や制作時のエピソードについて教えてほしいです。 


Kaoruko:最初、“ミニッツメイド”と“テンタクルール”の2曲は、SoundCloudからリリースしたんです。 SoundCloudからリリースしたときに、次はEPとして配信したいと思っていました。他の楽曲もいくつか完成してたのですが、かなりマイペースにやってしまい、リリースが当初の予定よりも長引いちゃって(笑)。そもそも、今まで自分でリリックを書くとか、リリックを音にはめていく作業をしたことがなかったから、少しつまずいちゃったんですよね。特にEPの1曲目“Accept myself”がそうでした。『Starting now』はリリースが長引きましたが、無知なりに試行錯誤して作ったので、自分の中で満足した作品に仕上がったし、思い出深いですね。 




ー 『Starting now』はKaorukoにとって名刺代わりの作品になって、ライヴする機会が増えたと思うのですが、その中でも印象に残っているライヴはありますか? 


Kaoruko:初ライヴが2019年4月の恵比寿BATICAでの8周年イベント『TV』だったんですよ。超豪華な出演者だらけで(笑)。そのイベント後に恵比寿BATICAの方が「リリースパーティやってみない?」って言ってくれて。それで2019年7月に『Starting now』のリリースパーティを恵比寿BATICAで行いました。 自分のイベントをやることが初めてだったのですが、周りの方がサポートしてくれたおかげもあって、すごく良いイベントに出来ました。その日はかなり印象深いです。 




ー その後は2019年11月にシングル“Cloudy Sunday”、今年2月に2nd EP『You Better Know』をリリースしていますが、『You Better Know』は『Starting now』のときと比べてみて作品自体で変わったことなどありますか? 


Kaoruko:『You Better Know』は、1stのときと比べてかなり強めのビートになっていると思います。このEPのビートは3曲目の“rough”がgu^2さんで、それ以外はLYNNって友だちが作ってくれました。 LYNNは今までやっていたバンドを解散して、そこからずっとビート作っていて。去年くらいから「こういうビート、Kaorukoに合いそう」って作ったものをどんどん送ってくれたんです。これだけ良いビートがあるなら、すぐにリリースしたいと思って制作を始めました。 

 



ー 制作期間はどのくらいですか? 


Kaoruko:シングル“CLOUDY SUNDAY”を去年の11月にリリースしたのですが、その直後くらいから制作し始めました。だから、制作期間は2ヶ月ちょいくらいですかね。マイペースにやってきたので、かなり焦ったのですが、1stと違う感覚を身につけられた気がします。あと、やりたい音楽の幅や視野も広がった気がしています。 


ー 1st EP『Starting now』のときと違う感覚というのは?


Kaoruko:制作するにあたって、前作のEPよりも、なんとなくやりやすさがありました。音楽の知識がなく全て感覚的になってしまうので、口で伝えるのは難しかったですが(笑)。わたしが表現とかの部分を擬音語使って伝えても、gu^2さんやLYNNはそれを理解して汲み取ってくれて。本当にありがたかったです。例えば、“rough”を作るときもgu^2さんに「こういう曲がやってみたい」っていうのを伝えたら、それを汲んで作ってくれました。そのビートが送られてきて、すぐに乗せるリズムやリリックが浮かんできたので、寝る前にボイスメモで録音してgu^2さんに送ったんです。 そしたら、gu^2さんはボイスメモの質感もいい具合に粗くて好みだから、そのまま使いたいって言ってくれて。ガシャガシャ雑音入ってるのも。わたしはそれにかなり驚きました(笑)。gu^2さんの感性は不思議だけど、とても信頼してるので構成の部分的な音の質感は、ある程度のところまでふたりで決めて、「あとはgu^2さん節でお願いします」という感じでお任せしました。 




ー Kaorukoにとって『You Better Know』はどのような作品になっていますか? 


Kaoruko:キャッチーさのある作品になったと思います。前作の『Starting now』はリリック詰め詰めだったので、今回は誰が聴いても覚えてもらえるようなフックを意識したんです。今までライヴのやり方を悩んでいて。キャッチーさを意識して曲を作ったら、お客さんもノリやすくなって、自分自身もライヴをもっと楽しめるかなって思いました。 ダークだったり、不思議な雰囲気を連想するけれど、キャッチーで聴けば聴くほどみたいなスルメ曲になったら嬉しいです。ぜひ色んな方に聴いてもらいたい。 


ー なるほど。最後に、今後の活動についてなど教えてください。 


Kaoruko: 2月29日に1st EPに収録されている“ミニッツメイド”を、Lil'Yukichiさんが新たにリミックスしてくれた楽曲がAWAで独占配信されたんですよ。 あと、『You Better Know』のリリースパーティが、3月14日の土曜日に恵比寿のTime Out Cafe&Dinnerで開催します。そこにLil'Yukichiさんも出演していただけるので、『You Better Know』の楽曲はもちろん、“ミニッツメイド”のリミックスも披露できたらなって。






Kaoruko『You Better Know』Release Party 

日時:2020年3月14日 (土) 

OPEN:17:00

CLOSE:23:00 

会場:東京・恵比寿Time Out Cafe & Diner 

料金:¥2,000 (1D代別途) 

出演:


[LIVE] 

Kaoruko 

なかむらみなみ 

LYNN 

Lil Soft Tennis 


[DJ] 

Lil’ Yukichi 

gu^2 

GUCCIMAZE 

andrew 

toruchang


URL:https://www.timeoutcafe.jp/information/2020/02/06/1686



Written by Toru Miyamoto

photo:Toru Miyamoto





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