京都老舗電子音響実験音楽レーベルが送り出す、新鋭アーティスト、Kafukaの新作アルバムの魅力とは？

<p><strong>Written  by Jun Fukunaga</strong><autobr /><autobr />現在もクラブシーンの最前線で活躍するDJ/Producerを多く輩出してきた日本の古都であり、文化の発信地、京都。その中でも電子音響音楽シーンは90年代より地下水脈のようにネットワークを広げ、アンダーグラウンドから、オーバーグラウンドにまで進出してきた。中でも故Rei Harakamiや、Takagi Masakatsu、AOKI takamasaによるユニット”SILCOM”などはその先鋭性と芸術性が話題となり、電子音響音楽シーンにその足跡を残し、特にRei HarakamiはUA、くるりのRemixを手掛けたり、矢野顕子とのユニットなどメジャーシーンでも活躍したことはよく知られている。<autobr /><autobr /><center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/80nxk7kQFIk" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></center><autobr /><autobr />しかし、そんな京都でもMyspace以降のポストインターネット期には彼の地で隆盛を極めた電子音響音楽シーンも一時鳴りを潜めたものの、その血脈は受け注がれ続け、10年代の関西電子音楽シーンの名物イベント、”Innit”、”IdleMoments”が新しい音楽好きの若者を中心に支持を集め、現在、京都では<a href="http://block.fm/news/p6009.html" target="_blank">Madegg</a>など日本国内はおろか、世界にまでその才能を知らしめる存在が再び出現し、京都を含む関西の電子音響音楽シーンは再び、かつての盛り上がりをみせつつある。<autobr /><autobr /><center><iframe loading="lazy" width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/iJKvuFt8Y8I" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></center><autobr /><autobr />そんな中で1997年のレーベル設立以来、そのシーンを支えてきた、糸魚健一（サイセクス他）が主宰する京都の電子音響実験音楽レーベル”shrine.jp”が新たに送り出すのが、関西を拠点に活動するサウンドデザイナー”kafuka”による新作”Polyhedron”だ。<autobr /><autobr />ビートミュージックからエレクトロニカまでを行き来する楽曲を展開し、オリジナリティあるサウンドを表現しているkafukaはこれまでにNTT[ICC]でのサウンドインスタレーション作品の展示や、iPhoneアプリなどメディアを用いた作品を発表し、シーンの愛好家達からの注目を集めてきた。<autobr /><autobr /><iframe loading="lazy" width="100%" height="166" scrolling="no" frameborder="no" src="https://w.soundcloud.com/player/?url=https%3A//api.soundcloud.com/tracks/215094751&amp;color=ff5500&amp;auto_play=false&amp;hide_related=false&amp;show_comments=true&amp;show_user=true&amp;show_reposts=false"></iframe><autobr /><autobr />また、最近では去年リリースされた、関西の人気イベンターであり、レーベル”<a href="http://block.fm/news/anchorsong2016osaka.html" target="_blank">Perfect Touch</a>”(ベルリンの名門”project:mooncircleや、Seiho主宰”Daytripper Records”からのリリースでも知られるMagical Mistakes aka Erik Luebs、近年活躍の場を広げているDJのMightwhalesらによる) コンピレーションにも楽曲を提供するなど、電子音響音楽愛好家以外の耳の早い音楽ファンにもその名を知られつつある。<autobr /><autobr /><iframe loading="lazy" width="100%" height="450" scrolling="no" frameborder="no" src="https://w.soundcloud.com/player/?url=https%3A//api.soundcloud.com/tracks/243044822&amp;auto_play=false&amp;hide_related=false&amp;show_comments=true&amp;show_user=true&amp;show_reposts=false&amp;visual=true"></iframe><autobr /><autobr />本作”Polyhedron”は強烈な印象よりも、捉え方にとっての自由度の高さに重きを置いており、素材、サンプルをベースに楽曲へと発展させて行く手法で製作され、聞き手の角度（聴き方）で変化する作品を意識しながらそれらを統合し、ベッドルームサウンドからダンスミュージックを往来し、丸く、淡いサウンドながら繊細でアグレッシブなビートで、レイヤー感、奥行き、立体的で多面的な表情を目指したもので、これまでのkafukaファンも、そしてこれからのkafukaファン双方を納得し、魅了するであろう音響作品と言っても過言ではないはずだ。（現在はこのアルバムに収録される10曲のうちのピアノフレーズと電子音が心地よく絡む印象的なトラック 7”Along The River”が試聴可能となっている。）<autobr /><autobr />最近、海外クラブミュージックシーンからもVRを使った<a href="http://block.fm/news/massiveattack_fantom.html" target="_blank">スマフォAppなどのリリース</a>が目立つようになってきているが、それも”聴くたびにその音が変わる”といった要素が重要視されていたりするのだが、こちらも前述の”聞き手の角度（聴き方）で変化する”といった要素はそのあたりと通ずるものがあるだろう。<autobr /><autobr />90年代後期からこのシーンの一角を担い、聖地のひとつとして捉えられてきた京都の老舗が送り出す新進気鋭のアーティスト”kafuka”の1新作アルバムが気になった人は下記にて詳細をCheckしてみよう。<autobr /><autobr /><strong>【リリース情報】</strong><autobr />kafuka: Polyhedron<autobr />2016.2.26（金） iTunes Store/Apple Music 限定発売<autobr /><img src="/files/2016/02/f56cabedb69583.jpg" alt="kafuka SRDL054 360.jpg" /><autobr />More info:<autobr /><a href="http://kafuka-music.com/" target="_blank">http://kafuka-music.com/</a><autobr /><a href="http://www.shrine.jp/" target="_blank">http://www.shrine.jp/</a><autobr /><a href="https://soundcloud.com/shrinejp" target="_blank">https://soundcloud.com/shrinejp</a><autobr /><autobr /><autobr /><strong>【shrine.jpのおすすめ音源はこちら】</strong><autobr /><iframe src="https://widgets.itunes.apple.com/widget.html?c=jp&brc=FFFFFF&blc=FFFFFF&trc=FFFFFF&tlc=FFFFFF&d=&t=&m=music&e=album&w=250&h=300&ids=974332488&wt=discovery&partnerId=&affiliate_id=&at=11lRqF&ct=" frameborder=0 style="overflow-x:hidden;overflow-y:hidden;width:250px;height: 300px;border:0px"></iframe></div><autobr /><autobr />Block FMでは日本の良質クラブミュージックを海外に発信するプログラムを放送中。<autobr /><strong>【Press Play Japan】 </strong><autobr />block.fm によるクラブミュージックに特化した"COOL JAPAN". "ぼくらの音楽"が今、世界との垣根を飛び越える！<autobr /><a href="http://block.fm/program/pressplayjapan/" target="_blank">http://block.fm/program/pressplayjapan/</a></p>


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