Written by Jun FukunagaPhoto by JACOB KHRISTデトロイトテクノシーンの大御所で、近年はオーケストラとのコラボレーションで世界中のテクノファンを沸かせているJeff Millsが、フランスの文化の発展に貢献したとして、同国の芸術文化勲章を授与されたことを海外音楽メディアMixmagが報じている。フランスの芸術文化勲章には、3階級の序列があり、今回、Jeff Millsは、序列の真ん中の「Officier(将校)」を受章。授与式典は、パリにある「アラブ世界研究所」にて行われ、彼がメダルを授けられる様子がわかる写真が、フランスの政治家で文化大臣などを歴任してきたJack LangのFacebookページで公開されている。アメリカ人であるJeff Millsが、フランスの文化勲章を受章されるのは意外に思われるかもしれないが、フランスでは別段珍しいことではなく、これまでにも外国人であるElton John、Tim Burton、Van Morrisonらアーティストが受賞しており、Jeff Millsもまた、2007年に今回受章したものより1ランク下の「Chevalier(騎士)」を受章している。なお、Jeff Millsは、昨年5月に地元デトロイト市から、「デトロイト市民の為に優れた功績やサービス」を行ったものに送られる「Spirit of Detroit Awards」という賞を、Juan Atkins、Derrick May、Kevin Saundersonら「Belleville Three」、Carl Craigらとともに送られている。今回の受章により、その偉大なるキャリアに新たな輝かしい功績を加わえたJeff Mills。3月に新作アルバム「Planets」をリリースし、精力的に活動を行うテクノ、そしてダンスミュージックシーンが誇るリビングレジェンドは、まだまだ歩みを止める気はないようだ。