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    「音楽の深みをもっと知れる。」星野源『POP VIRUS』アナログ盤へのこだわりを語る

    2019/06/08 (Sat) 10:00
    admin

    星野源さんが『INSIDE OUT』に出演。アルバム『POP VIRUS』アナログ盤に込められたこだわりをたっぷり語りました。

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    block.fm『INSIDE OUT』にあの星野源さんがゲスト出演。2枚組の重量盤でリリースしたアルバム『POP VIRUS』アナログ盤に込められたこだわりについて、DJ YANATAKEさん、渡辺志保さんと話していました。

    「INSIDE OUT」

    生配信:毎週月曜夜 22:00 - 23:00

    渡辺志保:さっそく、じゃあ今日のゲストの方をお呼びいたしましょう。もうそれこそね、紹介なんて全くもって無用だと思いますけれども。ちょっと軽く紹介させていただきます。音楽家、俳優、文筆家、ラジオパーソナリティーとしては放送批評懇親会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組、個人、団体を顕彰するというあのギャラクシー賞も受賞。様々な分野でご活躍中の星野源さん、お迎えしております!

    DJ YANATAKE:やったー!(拍手)。

    星野源:どうもー、星野源でーす!

    DJ YANATAKE:いらっしゃーい!

    星野源:こんばんは! お邪魔します。

    DJ YANATAKE:本物だ!

    星野源:どうもー。丁寧にご紹介していただき、ありがとうございます。

    渡辺志保:恐縮でございます。待ちわびておりました。

    星野源:いや、こちらこそですよ。

    渡辺志保:ヤバいですよ。いま、私たちの目線の先にね、先週はBAD HOPのメンバーが座っていたところに今日は星野源さんが(笑)。

    星野源:いいですね!

    DJ YANATAKE:BAD HOPから星野源というですね。こんな番組、今ないですよ。

    渡辺志保:本当にない。すいません、今ね、ご自身でマイクの調整までさせてしまいまして。

    星野源:いえいえ、とんでもないです。ここでやっているんですね。おもしろーい! 素敵。すごくおしゃれな空間。

    渡辺志保:ありがとうございます。ちょっとね、一軒家風のスタジオになっていまして。星野源さんはいま、ソファーにお座りいただきながら生放送を我々とお届けしているというような感じですけども。ちょっとですね、今日はいろいろと……我々も「ヒップホップ専門番組」という看板を掲げて7年半やってますので。ちょっと今日はそっちの視点からいろいろと星野源さんにお話を伺っていこうかなと思っています。

    星野源:ぜひ。楽しみです。

    渡辺志保:あの、みんな……なんなら我々も思ってるんですけど。なぜ、今日はわざわざこの『INSIDE OUT』までお越しいただいたんですか?

    星野源:フフフ(笑)。

    DJ YANATAKE:本当ですよね(笑)。

    渡辺志保:ちょっとそのへん、星野さんのお口から聞きたいなと。

    星野源:そうですね。まず、きっかけがヤナタケさんとMUSICAの編集長の有泉さんとで『POP VIRUS』をテーマにCINRAで対談をしていただいたんですよね。それで語ってくれたのがすごく嬉しくて。で、「つながりができたな」って思って。

    星野源『POP VIRUS』が変えたJ-POPの常識 有泉智子×YANATAKE - CINRA.NET

    で、少し前にアナログ盤が出たのですが、その時期はちょっと忙しくてプロモーションができず。けど、今はちょっといけるぞ!っていうことになって。それで『INSIDE OUT』のヒップホップが好きな人たちに、僕もヒップホップが大好きなので『INSIDE OUT』を聞いている人たちにも、このヒップホップにも影響を受けた『POP VIRUS』というアルバムのアナログ盤をぜひ聞いてほしいな、手に入れてほしいなと思って、宣伝をさせていただきにまいりました。星野源です、よろしくお願いします。

    渡辺志保:ナンボでもしてください(笑)。で、我々、インターネットラジオっていうことでね。そこがちょっとほら、宇多丸さんじゃないけども、星野源さんとはいつも母数の違うところでやっているような感じもしますので。

    星野源:いやいや、それは、そんなことないですよ。

    渡辺志保:いやいや、本当に今日は恐縮な……。

    DJ YANATAKE:まあ我々、7年半地道にやってきているんですけども。ちょっと風の噂で何年か前から、あの高橋芳朗という男がいまして。

    星野源:はいはい! お世話になっております。音楽評論家の。

    DJ YANATAKE:我々の大好きな先輩ですし。星野さんのライナーノーツやインタビューを数々執筆されている高橋芳朗さんから何年か前からタレコミがありまして。「なにやら星野源が『INSIDE OUT』を聞いているらしいぞ」と。

    星野源:うんうん。

    渡辺志保:ねえ。風の噂でね。高橋芳朗さんから。でも、ヨシアキさんもほら、いろいろとあれだから。

    DJ YANATAKE:フハハハハハハハッ!

    星野源:フフフ、そう。言っちゃうタイプ(笑)。

    渡辺志保:言っちゃうから。「ヨシ先生、それ盛っている、盛ってる! はいはい!」って。

    DJ YANATAKE:「たまたま1回、ちょっとね」って(笑)。みたいな風に正直、思っていたんですけども。実際に、この我々からの質問で恐縮なんですが。この『INSIDE OUT』っていつぐらいから知られて? ひょっとしたら、何回か聞いたことがあるのかな?って。

    星野源:知ったのは3年前ぐらいだと思うんですけど。その時、いわゆるヒップホップとかR&Bとか、「ブラックミュージック」と言われる音楽の専門番組ってないのかな?クラブカルチャーとかそういう音楽をいっぱい扱ってる専門局みたいなのってないのかな? 海外にはいっぱいあるじゃないですか。でも、日本ってあまり聞いたことがないなって思って調べたら、インターネットラジオであるというのを知って。それで聞いてみて。で、なんとなく、いろいろと聞いた中でいちばん親しみを感じるっていうか。何て言えばいいんですかね?(笑)。

    それから聞き始めて。だからさっき志保さんが「私のエピソードなんぞは……」って言っていたけど、そこで得られる情報がすっごく僕は多いんで。さっき言っていたNetflixの番組(『デヴィッド・レターマン:今日のゲストは大スター』カニエ・ウェストゲスト回)とかも絶対に帰ったら見ようと思いました。

    渡辺志保:ありがとうございます。

    星野源:カニエとか、あとはジェイ・Zとビヨンセのアルバム。前にお互いに『4:44』とか『Lemonade』とかの頃、2人の仲のケンカの具合とか……。

    DJ YANATAKE:フハハハハハハッ!

    星野源:それがどのぐらいリリックに生かされているのかとかはやっぱり、わからないんですよ。僕、英語がやっぱりわからないので。だから志保さんの話を聞くと「ああ、なるほどな!」っていう。『4:44』っていうのがどういう意味でいうのがより、アルバムが理解できて楽しいという。

    渡辺志保:感無量!

    DJ YANATAKE:やっててよかったね!

    星野源:勉強をさせていただきました。

    DJ YANATAKE:いいか? ギャラクシー賞を取って、オールナイトニッポンをやっている人がこの番組を聞いてるんだぞ?(笑)。

    星野源:フフフ、いや、いろんな人が聞いていると思いますよ。この番組。

    渡辺志保:いやいや、本当にありがたい話。でね、先ほど星野源さんがおっしゃっていた通り、今日は『POP VIRUS』のアナログのお話もいろいろと伺いたいと思っていまして。で、すごくレアなんですけども。この番組、はじめてなんじゃないですか? ターンテーブルが……。

    星野源:ああ、そうか! 普段、あまりないんですね。

    DJ YANATAKE:番組立ち上げの頃はDJミックス番組だったので、ラッパーのAKLOとかTwitterのHIPHOP HYPE!っていうアカウントの人とかと4人でやっていた頃はDJのゲストが多かったんで、その時には使っていたんですけども。久しぶりにターンテーブルがいま、出てきました。

    星野源:ああ、そうですか!

    渡辺志保:しかもヤナさん、今日はここに来る前に針を新調という?

    星野源:新調してくださったということで。

    DJ YANATAKE:はい。そうです。やっぱり今日は『POP VIRUS』をアナログの音で聞いていただきたいなということで。一応、DJ用の最近のいちばん新しいいい針を買ってきましたので。そちらで聞いていただければと思いますけども。その前にまたちょっと、いくつか質問していきたいなと。

    星野源:なんでも聞いてください。

    渡辺志保:本当、星野源さんって洋邦、新旧問わず世界中のあらゆる音楽に触れてらっしゃるっていうイメージが私、非常に強くて。

    星野源:ありがとうございます。

    渡辺志保:そうやって今回も、そして『YELLOW DANCER』の時にもアナログ盤をリリースされているわけじゃないですか。普段、アナログを買う……かつ、エッセイ『いのちの車窓から』などを拝読すると、動画配信サービスなどにも親しんでらっしゃる。YouTubeなんかでも聴いてらっしゃるのかなとも思っているんですが、普段のその音楽ライフ。どういう風にすごしてらっしゃるのか? ちょっと興味津々です。

    星野源:好きなミュージシャンとかの新譜が出ると……よっぽど好きなミュージシャンはもう最初からアナログ盤があるんだったら買うようにしていて。でも、最近突然出る人、多いじゃないですか。なので、僕はAppleMusicやSpotifyで普段、基本聞いています。自分でCD取り込んだものとサブスクのものと、どっちも聞いて。それで、聞いてよかったものを後でアナログで買ったりとか。

    渡辺志保:うんうん!

    星野源:で、ちょうど1年前にオーディオを全部、はじめてちゃんと買ったんですよ。ちゃんとしたやつを。

    渡辺志保:すごそう! 家を買えそうなぐらいのやつを……?

    星野源:そんなでもないんですけども(笑)。

    DJ YANATAKE:でも、ちょっと気になりますね。どういう……言える範囲内でどういったものを、みたいな?

    星野源:LINNっていうメーカーのターンテーブルを使っていて。あとはNAGRAっていうプリアンプとBOENICKEっていうスピーカーで。家の中で、いわゆる近所迷惑にならないぐらいの音量でもいい音が聞けるものを買いまして。で、それからもうアナログライフが本当に充実して。「こんなにいいんだ!」っていう。

    渡辺志保:やっぱり劇的に変わりますか? どういう部分がいちばん変わったとか、ありますか?

    星野源:CDと一緒に買って聞き比べるっていうのがすごい楽しいんです(笑)。

    DJ YANATAKE:ああ、そうなんだ! たしかに(笑)。

    星野源:やっぱりCDって……あと、スタジオで基本的に録音するのって、全部音が吸音されるようにできているんで、間は「無」になるわけじゃないですか。だから、CDの時のブレイクとかは無なんですけど、それはデジタルの無なんですよね。でも、アナログ盤のブレイクの音は空気があるんですよ。だから、映画のフィルムでデジタル撮影の黒は本当の黒じゃない。でも、フィルムの黒は本当の暗闇みたいな、そんな感じの違いがあるんですよね。

    渡辺志保:じゃあこれから、星野源さんレコーディングする環境とか、またミックス・マスタリングの時もアナログで聞いた時の音がどうなるか?っていうのを……。

    星野源:だからそれが『POP VIRUS』にものすごく活きていて。それをものすごく意識をしながら『POP VIRUS』を作って。なので、自分の家の結構しっかりしたオーディオ環境と、あとはiPhoneの付属のイヤホンが僕は大好きなので。その両方でちゃんと成立するように作りました。

    渡辺志保:へー、すごい! 超エクストリーム!

    DJ YANATAKE:じゃあご自身のアナログのカッティングとかをチェックするために自宅オーディオセットを作ったみたいなところもある?

    星野源:いや、それはあんまり考えていなかったんですよ。単純に『タモリ倶楽部』のオーディオ特集に出させてもらった時に、その時のオーディオ屋さんが「なんかあったら組みますよ」って言ってくれたので行ってみたんです。いろんな自分の好きなCDとかレコード……ディアンジェロとか山下達郎さんとか全部持って行って、スピーカーを変えたり、プリアンプを変えたりして。自分の好きなセットにして……っていうのをやったんですよ。もう楽しくて楽しくて。

    渡辺志保:じゃあ、オーダーメイドの。いいですね。

    DJ YANATAKE:でも、そうなのかもね。こんだけ今、新譜とかがどんどんどんどん出て消費されていく世の中だったり。まあ、それはそれで新しい聞き方だったり面白い聞き方があるけど。音楽を贅沢に聞く環境ができるってすごいことですよね。

    星野源:そうですね。すごく音楽の深みみたいなものをもっとちゃんと知れるというか。気軽に聞ける楽しさもあるし。もう1個、ここでこの状況でしか聞けないヴァイブスみたいなものがちゃんとあるっていうのは知れてよかったです。

    渡辺志保:すごい。じゃあ、ここまで聞いたらみなさんね、電波というかWebの回線に乗っかった音ですけども。実際にアナログで『POP VIRUS』をかけたらどうなってしまうの?って。

    DJ YANATAKE:で、まあインターネットラジオなんですけども、多少は違いがみなさんにもわかると思うんですけども。まずでも、これはちょっとね、1回手に取ってもらいたい。この時代にレコードを作る意味ってなんかここにあるような気がする。やっぱり、もちろんプレイヤーを持ってない人もなんか、たとえばグッズとしてもいいかもしれないし。

    星野源:これはマジでいいですよね。その実在感、ヤバいですよ。

    渡辺志保:重みがね。

    星野源:重量盤なんですよ。なので、重いレコードでもあるんで。

    DJ YANATAKE:それもご自身のこだわりみたいなものが?

    星野源:そうなんですよ。前、『YELLOW DANCER』の時に1枚組で出して(笑)。

    渡辺志保:フフフ、片面6曲、裏面も6曲入れてもね……みたいな。

    星野源:そう。今回、さらにいい音にしたいなと思い、今回2枚組でリリースしました。

    DJ YANATAKE:僕、言い方はすごい難しいんですけど。たとえばこれ、値段も5000円するんですけど。なんか、CDとかで同じ物を何枚も買うよりはさ、なんかさ、ちゃんと価値あるものをこうやってちゃんと出してくれれば、欲しい人は絶対にこういうので買いますから。これを手に取ってもらえると、この物としての素晴らしさみたいなものがちょっと、改めて感じますよね。

    星野源:ありがとうございます。

    渡辺志保:ちなみにヤナタケさんは伝説の老舗レコード店CISCOの名物バイヤーとして、もうレコードのことなら……っていうね。

    DJ YANATAKE:僕はレコードショップでずっと働いていたのと、レコードのためにマンションの一部屋をですね、10何年借りてたんで。

    星野源:すごい!

    渡辺志保:自分の居住用とはまた別のお部屋を同じマンション内に借りていたという。

    星野源:レコードを置く用っていうことですか?

    DJ YANATAKE:そうです、そうです。地下の部屋が安かったんです。

    星野源:なるほど!

    DJ YANATAKE:まあでも、みんなレコードの思い出はいろいろとあると思いますけども。ちょっとその星野さんのこだわりの作品の中からレコードでかけさせていただきたいんですが。これ、僕が選ばせていただいたんですが。『POP VIRUS』っていうアルバムを聞かせていただいて、1曲目のタイトル曲『Pop Virus』。これ、本当にいま、星野さんのファンの方がめちゃめちゃたくさん聞いてらっしゃると思うので。「そんなのは当然、知ってるわ」って思うかもしれませんが。ひょっとしたらこのラジオをね、毎週聞いてるコアなヒップホップファンのあなたに、ちょっと本当に聞いてほしい。

    星野源:そうですね。聞いてほしい。うん。

    DJ YANATAKE:本当にいい曲なんで。僕ら、マジでクラブで朝方にこれをかけて、すごいエモい感じになって終わったりするので。

    星野源:嬉しい!

    DJ YANATAKE:本当に僕もクラブでかけている曲だし。ミュージックビデオもね。

    渡辺志保:サウスブロンクスじゃん?って思うようなミュージックビデオで。

    星野源:そうなんですよ。地下鉄っていうか、グラフィティがいっぱいあって。でもあのグラフィティ、一応ちゃんと読めないようにしていて。英語でもなんでもないっていう。

    渡辺志保:なんか、いい意味でエキセントリックな感じがすごくしました。

    星野源:日本がああだったらどうだろう?っていう、そういうイメージなんですよね。なんか、もしそういう日本があったら……みたいな。

    渡辺志保:じゃあ、ちょっとここで贅沢ながら、じゃあ星野源さんから曲振りをお願いしてもよろしいですか?

    星野源:はい。それでは、アルバム自体は去年の12月に出たんですけど、アナログ盤は今年の3月にリリースしました。僕の新しいアルバムの1曲目です。星野源で『Pop Virus』。

    星野源『Pop Virus』

    渡辺志保:星野源さんの最新アルバム『POP VIRUS』から表題曲『Pop Virus』をお届けしました。しかもアナログバージョンということで。このスタジオでもやっぱり全然違って聞こえますね。私もイヤホンで普段聞いてる星野源さんのボーカルと全然違う響き。不思議なものですね。あとTwitterもflooding、flooding。洪水、洪水でいただいておりまして。

    星野源:洪水のように。

    渡辺志保:サーバーね、ちょっと前に強化しましたのでみなさま、もしかしたらちょっとベターな環境になってるかもしれませんね。(ツイートを読む)「ライブの音みたい」とか「何度聞いてもかっけーな、『Pop Virus』。あと30分、いっぱいしゃべって!」などなど。あとは「インターネットラジオって音がきれいですね。アナログ盤、さらに深みがある音で聞ける」「音がいい。アナログ欲しい!」とかね。

    星野源:ぜひ! ぜひ手に入れてほしい。

    DJ YANATAKE:アナログが、あれなんですよね。2010年台で……。

    星野源:2010年台でいちばん売れたみたいです(笑)。

    DJ YANATAKE:ヤバッ!

    渡辺志保:2010年台……ディケードを代表する(笑)。

    DJ YANATAKE:でも、レコードってなんか新時代に突入しているから。いまの時代のトップっていうことですからね。

    星野源:ありがとうございます。

    渡辺志保:本当、そうよね。しかも結構いま、日本に来る海外の旅行者の方もみなさん、アナログを買って帰ってらっしゃるから。

    星野源:ああ、そうですか? へー!

    渡辺志保:そう。だって渋谷とかに行くと本当に海外からの観光客なんだろうなっていう方がみんなね、ディスクユニオンとかマンハッタンレコードとかそういうレコ屋の袋をね、さげて歩いているのを見ますから。もしかしたらそういった方が買ってらっしゃるかもしれない。とかね、思っちゃいました。

    星野源:いいですねー!

    (中略)

    DJ YANATAKE:でさ、ちょっと時間が終わっちゃう前に、もう1曲アナログからかけたいんですよ。私は。で、これもまた、みんなで相談して決めた……志保とも相談をして決めたんですけども。やっぱりこの『POP VIRUS』、いろんな楽曲がありますけども。結構ヒップホップファン、特にもともと『INSIDE OUT』を聞いてくれてる人で星野さんを知らなかったような人に向けたいんですけど。こんな曲が入ってますよっていうのをね。

    渡辺志保:そうですね。これ、私がリクエストというか。僭越ながら「この曲をかけるのがいいんじゃないですか?」っていう。

    星野源:ありがとうございます。嬉しい。

    渡辺志保:これこそ、ビートが他の星野源さんの曲とはちょっと違う気がしまして。この曲のビートはどうやって作られたものなんですか?

    星野源:これはまず、自分で組んだんですよ。すっごく落ち込んでいた時だったんですけども。でも、その中でどうしたら今の自分の気持ちと、あとは作りたい曲のイメージをちゃんと合致できるのか?っていう風になって。それで作ったのがこの曲なんです。それで、その自分の作ったビートをSTUTSくんに「なにかSTUTSくんの感じで音を入れてくれないか?」と渡して、それで作っていったんですけども。

    なんか、今までの自分にもないし、あまり世の中にもこのバランスの音楽ってないんじゃないか?っていう風に自分では思っていて。そういうバランスのものができて。ラブソングではあるんですけど、世の中に今までなかったものを作りたいと思って、それが作れたというような曲ですね。

    渡辺志保:でも、やっぱり「恋」という曲でも“夫婦をこえてゆけ”とか。まあ、あれはドラマの本編もそういったメッセージをはらんだものでしたけども。やっぱり「当たり前を変えていく、なかったものを作る」っていうところって、星野さんの創作活動においてひとつ、指針としてあったりしますか?

    星野源:そうですね。「ただ変えたい」みたいなのは僕、好きじゃないんですけど。「ただ革命したい」みたいなのもすごい好きじゃないんですけど。でも今、もう変えないとしょうがないでしょ?っていうか、もう僕たち、本当はここにいちゃダメでしょ?っていうことが日本では多すぎる気がするので。それはいろんな問題がありますけど。それを、やっぱりどうにかしないといけないっていうのもあるし、あとは自分が「もっとあそこに行きたい。こういうところに行きたい。こうしたい」みたいなところが自分のモチベーションだったりもするので。それが曲の中に生きるっていうことはすごく多いと思います。

    渡辺志保:なるほど! いや、でもやっぱり星野さんの『POP VIRUS』なり『YELLOW DANCER』なりを聞いて、ちょっと救われるというか。なんかやっぱり、それをすごく感じて。でも、それこそがやっぱりポップミュージックの力だなっていう風に思って。

    星野源:うわっ、嬉しい。

    渡辺志保:」私、普段だってね、カーディ・Bの「キルキルキル!」みたいな。「ぶっ殺す!」みたいな曲ばっかり聞いているから……。

    星野源:いいっすよね。CupcakKeとか、最高ですよ。

    DJ YANATAKE:おおっ、すごい!

    渡辺志保:ありがとうございます。CupcakKeちゃんね、シカゴの「私が女王でナンボや!」みたいな曲ばっかり聞いているから。

    星野源:「Duck Duck Goose」ね(笑)。

    渡辺志保:そうそう(笑)。「いかに名器か?」みたいなことばっかり聞いているから……。

    星野源:フハハハハハハッ! いや、いいじゃないですか。最高ですよ(笑)。強い!

    渡辺志保:そう! だから『POP VIRUS』とか『逃げ恥』を一気見してね。

    星野源:ありがとうございます。嬉しい。

    渡辺志保:それでいろんなことに気づいた気がします。感謝!っていう感じで。じゃあ、最後の1曲、星野さんから曲紹介をお願いします。

    星野源:はい。ではこれもアナログ盤で聞いていただきます。星野源のアルバム、『POP VIRUS』の中から「Pair Dancer」。

    (曲おわり)

    渡辺志保:はい。というわけで今宵お届けしておりますのはアナログ盤で聞いていただく星野源『POP VIRUS』から「Pair Dancer」。

    星野源:ありがとうございます。

    渡辺志保:贅沢な空間ですね。本当に。そして本当にあっという間にね、放送時間もそろそろ終わりに近づいてまいりましたが。

    星野源:早い!

    渡辺志保:ちょっとでも、私も普段はヒップホップとか海外の音楽・映画に触れることの方が多くて。でもそんな源さんが、やはりイエローミュージックということをひとつ標榜してご自身の音楽を作ってらっしゃる。実際に、かつてのソウルミュージックなどに刺激を受けて自分のフィルターを通してアウトプットしてらっしゃる。で、海外の方からどんな反応がありますか? ちょっと気になりました。

    星野源:でもさっき、ちょっと言っちゃったんですけども、トム・ミッシュとかマーク・ロンソンとかSuperorganismとか友達のバンドとか。やっぱりなんか、会って話たりした時に、なんですかね? 「話がちゃんと通じる」っていうんですかね?

    渡辺志保:「同じものを見ている」みたいな?

    星野源:見ている。で、みんな悩んでいる人もいるっていうか。なんかその感じ……悩みながら音楽を作っているっていうか。それでポップなものとか、あとはドープなものをがんばって作ろうとしているっていうのがすごくわかって。で、曲を聞いてくれて、すごいリアクションをくれるので、嬉しいですね。だから、自分の音楽も伝わるんだなと思いました。

    渡辺志保:そうか! なるほど。じゃあ、もう本当に今後ね、よりワールドワイドな規模で星野源さんの音楽が楽しまれることができるかもしれない。

    星野源:ねえ。届いたらいいですね。

    DJ YANATAKE:でもいまね、日本語でも海外に届く時代になってきていますからね。楽しみですね。

    星野源:そうですね。山下達郎さんもね、竹内まりやさんもね。

    DJ YANATAKE:ちょっとね、最後の曲に行けなそうなので、ギリギリまでお話を聞きたいんですけども。最後、1個だけ。どうしても僕、聞きたいことがあって。本当にソロでドームツアーまで成功させて。ある意味、やっぱり日本のエンターテイメント業界のトップを見たような感じが……。

    星野源:いやいや……トップではないですよ。

    DJ YANATAKE:でも、こういうアルバムを作ったこの次の目標っていうか……?

    星野源:次の目標ね。なんかいま、いったんやり切った感じはすごいあったんですよ。その『POP VIRUS』の感じが伝わるのか?っていうのがすごい不安だったんですけれど、ドームツアーをやって、33万人来てくれて。すごい嬉しかったです。

    渡辺志保:すごい! 33万人ってもう都市。っていうか、国! 国よね(笑)。

    星野源:フフフ(笑)。ちゃんとみんなに伝わっているという感じがしたんですよね。みんな、ちゃんと自分の踊り方で踊っていて。自分の動きで踊っていて。「なんていい空間なんだ!」と思って。だからそれで、「ああ、やりたいことがやれた」っていう。だからこれからは、今までやってないこととか、今まで自分で我慢してたこととか。なんかそういうのをもっと自由にやってこうかなっていう。

    DJ YANATAKE:じゃあ、その一環がこの『INSIDE OUT』に出るっていうことかもしれないですね(笑)。

    星野源:フフフ、そうかな。どうだろう?(笑)。でも、行きたいところに行くというような感じですかね。

    渡辺志保:おおー。もしよければ、戻ってきていただいてもね。いつでもね(笑)。

    DJ YANATAKE:そうですね。またいつでも。

    星野源:ありがとうございます。

    DJ YANATAKE:で、ですね、今お話いただいたドームツアーの東京公演のBlue-ray、DVD『DOME TOUR "POP VIRUS" at TOKYO DOME』が発売決定ということで。8月7日ですね。

    星野源:よろしくお願いします!

    DJ YANATAKE:僕もね、お誘いいただいたんですけど、ちょっとごめんなさい。伺えなかったので。これはぜひ、すぐにチェックさせていただきたいと思います。

    星野源:PUNPEEくんのラップ(「夜を使いはたして」)も聞けますから。

    渡辺志保:めちゃ楽しみです!

    DJ YANATAKE:そして今日ね、放送でも使いました『POP VIRUS』のアナログ盤、『YELLOW DANCER』のアナログ盤。もう本当に店頭在庫ぐらいらしいんで。残すところわずかみたいなんで。今日、みんな「ヤバい!」って言ったでしょう? 本当に買っておかないと後悔すると思うんで。そして! 『INSIDE OUT』ゲストとして初の主演映画の告知も……。

    星野源:フフフ、いいのに(笑)。ありがとうございます!

    渡辺志保:数多のラッパーの方たちを迎えてきましたけど、ご自身の主演映画の告知は初です(笑)。

    DJ YANATAKE:主演映画『引っ越し大名!』が8月30日(金)、全国劇場公開ということで。

    星野源:ありがとうございます。やったぜ!

    DJ YANATAKE:大活躍! ありがとうございます。

    渡辺志保:というわけでね、盛りだくさんでお送りしてまいりましたが今日はこのまま終わりということで。いつもは最後に曲をかけているんですが、今日は星野源さんとたっぷりトークをしたということで、このまま締めさせていただきます。

    星野源:ありがとうございます。楽しかった!

    渡辺志保:本当、でもまたなにかあったら来てください(笑)。

    星野源:ああ、ぜひぜひ。家にちょっと遊びに行くみたいな感じで。

    渡辺志保:全然もう、アナログを何枚か持ってきていただいて、一緒にディアンジェロを。

    星野源:うんうん。なにかおすすめとか普通に聞きたいです。

    DJ YANATAKE:いっぱいありますよ! Tajyusaim boyzとかね!。

    渡辺志保:そうね(笑)。

    星野源:お願いします。知りたい! 知らないこと、いっぱい。

    DJ YANATAKE:あと『INSIDE OUT』リスナーもね、火曜日の夜は『オールナイトニッポン』を聞いてください。

    星野源:ああ、そうだ。忘れていた(笑)。明日の夜、『オールナイトニッポン』聞いてください。ヤナタケさん、ありがとうございます。言っていただいて。

    DJ YANATAKE:その後はCreepy Nuts。これもめちゃくちゃ面白いんで。

    星野源:いい流れですよね。

    DJ YANATAKE:最高の並びなんで。星野さんとCreepy Nutsの『オールナイトニッポン』、聞いてください。

    星野源:ありがとうございます。

    ▶︎関連記事:星野源、Tyler, The Creator「GONE, GONE / THANK YOU」を語る。『POP VIRUS』との共通点とは?

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    番組情報

     「INSIDE OUT」

    https://block.fm/radios/8

    生配信:毎週月曜夜 22:00 - 23:00

    ディレクターYANATAKEがお送りするblock.fmの人気ヒップホップ専門番組! 2015年7月より毎週放送! 渡辺志保とYANATAKEがナビゲーターを務めてお送りします。

    written by みやーんZZ

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