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    星野源、Tyler, The Creator「GONE, GONE / THANK YOU」を語る。『POP VIRUS』との共通点とは?

    2019/06/08 (Sat) 10:01

    星野源が語るヒップホップ。最近リリースされた、Tyler, The Creator「GONE, GONE / THANK YOU」とアルバム『POP VIRUS』には共通点があった?

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    block.fm『INSIDE OUT』にあの星野源さんがゲスト出演。おすすめ洋楽曲としてタイラー・ザ・クリエイター『GONE, GONE / THANK YOU』をチョイスし、DJ YANATAKEさん、渡辺志保さんと濃い洋楽トークを繰り広げていました。

    「INSIDE OUT」

    生配信:毎週月曜夜 22:00 - 23:00

    DJ YANATAKE:なかなかね、マニアックな話が聞けているんですけども。星野さんの曲についてもまだいろいろと質問したり聞いたりしたいんですが、せっかく『INSIDE OUT』に来ていただいたんで、ちょっとリスナー的なところからも、「最近の星野源、ヒップホップなに聞いてんの?」みたいなのも。ちょっと気になった曲があれば教えていただきたいなと。

    星野源:そうですね。最近、ちょうど出たTyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)の曲で……。

    渡辺志保:『IGOR』というタイトルのアルバムで。

    星野源:「A BOY IS A GUN*」とこれとどっちにしようか迷ったんですけども、こっちにします。「GONE, GONE / THANK YOU」という曲。

    渡辺志保:いやー、私本当に勝手ながらね、「今日もし星野さんに1枚、最近のヒップホップのアルバムでレコメンドするならなにがいいかな?」っていう風に勝手に考えていて。で、私もまさにタイラーのこのアルバムがいいなっていう風に思っていたんですよ。で、ちょっと『POP VIRUS』と似ているところがあるなっていう風にまさに思っていて。

    星野源:そうそう。それを言われたんですよ。

    渡辺志保:えっ、本当ですか? タイラーも今回のアルバム、すごくソウル風味が強い。で、大事なのはソウルをそのまま模倣するっていうことじゃなくて「風味」なんですよね。あくまでも。

    星野源:うんうん。自分のフィルターを通していますよね。

    渡辺志保:そうなんですよ。それがすごく愛くるしい感じで出ていて。で、アルバムのテーマも恋愛のあれやこれやを……しかもハッピーエンドだけじゃない恋愛について、アルバムを通して歌っていて。で、すごくセンチメンタルで。そこが。

    星野源:そうですね。本当に人間味があるのがすごく好きです。

    渡辺志保:そうなんですよ。なのでこれ、星野さんが選んで来てくださったと知ってですね、仰天。仰天です。

    DJ YANATAKE:しかもね、このタイラー・ザ・クリエイターのいま選曲していただいた「GONE, GONE / THANK YOU」っていう曲はなんと、『POP VIRUS』ともね、共通点があるっていうことで。

    星野源:フフフ、いや、本当ですよ。びっくりしましたよ! 俺、それを今日、知ったんですよ。かけようと思って、一応歌詞とかを見てみようと思ったら、山下達郎さんの「Fragile」っていう曲をサンプリングしてるんですよね。

    渡辺志保:そう! あれ、たぶんタイラーが歌い直しているんですよね?

    星野源:そう。だからサンプリングじゃないんですよ。ほとんどメロディーと歌詞を借りて歌っているっていう。

    DJ YANATAKE:ちゃんと山下達郎さんのクレジット、入っているんですよ。なので、オフィシャルにね。

    星野源:いいですよね。僕も『POP VIRUS』の中の「Dead Leaf」という曲で達郎さんにコーラスで参加していただいて。ドゥワップ・コーラス、もう最高の作業で、最高に楽しかったんですけれども。そんな共通項が……(笑)。

    渡辺志保:本当、そうなんですよ。だからこれをきっかけに、たとえばアメリカのキッズとかが星野源さんを……山下達郎さんをディグっているキッズがなにかのタイミングで星野源さんを知って。「Gen Hoshino、ヤベえ、ヤベえ!」みたいな風になるかもしれないと。

    星野源:なったら嬉しいな。

    DJ YANATAKE:同じように、たとえばアメリカのアーティストが星野さんの曲をサンプリングしたいっていう風に来たら、どうですか?

    星野源:ああ、「どうぞ、どうぞ!」っていう感じですね。

    DJ YANATAKE:フフフ(笑)。ちゃんとクリアランスの契約をしてもらってですけどね。

    星野源:そうですね。でも、最近Tom Misch(トム・ミッシュ)とかあとはMark Ronson(マーク・ロンソン)とかと一緒にライブをやったり対談をしたりとか。あとはSuperorganism(スーパーオーガニズム)のメンバーとか。やっぱりみんな聞いてくれていて。それで「すごくいい。『POP VIRUS』最高だよ!」ってメッセージをくれたりとか。だから、すごい嬉しいっすよね。

    渡辺志保:おおーっ! 半端なしですよ。

    DJ YANATAKE:じゃあちょっと一旦ね、星野さんファンの方はひょっとしたらタイラー・ザ・クリエイターをまだ聞いてない人もいっぱいいるかもしれないので。ちょっとエディットしたバージョンですが、聞いてみましょうかね。じゃあ、星野さんの方から曲紹介をお願いしてもいいでしょうか?

    星野源:はい。じゃあタイラー・ザ・クリエイターで「GONE, GONE / THANK YOU」。

    渡辺志保:はい。いまお届けしましたのは、星野源さんがピックアップしてくださいました最近お気に入りのヒップホップチューンですね。

    星野源:「Thank you for your love♪」って。いいですね。

    渡辺志保:タイラー・ザ・クリエイターの「GONE, GONE / THANK YOU」をかけさせていただきました。いかがでしたでしょうか? (ツイートを読む)「ピコピコしてかわいい曲。またいい曲を知りました」とか「源さん、本当にいろんな曲を聞いているんだね。でも新しいものを取り入れるバイタリティーって大事」。そう、そのバイタリティーね。星野源さんは本当に……だって私なんかはずっと1日中ね、パソコンに向かってパタパタパタパタしながら「あっ、また新しい曲が出てる! ウシシ……」とかって言いながら。

    星野源:「ウシシ……」(笑)。

    渡辺志保:歌詞とかを見ながら「ウシシ……」って言いながらっていうだけだからあれですけども。星野源さんは本当に1日中いろんなところでいろんなお仕事をしてらっしゃって。

    星野源:でも、好きな曲しか聞かないんですよ。他の知らないことはもう全然知らないんですよけど。好きは、いいですよね。好きはなんでもできる。

    渡辺志保:金言、いただきました。

    DJ YANATAKE:で、実際に、まだまだお話を聞きたいんですが、結構時間が経つのが早いんですけども、せっかくなんで星野さんからこういうヒップホップ番組に出たからこそ話しておきたいっていうことなんかは、逆に……?

    星野源:「話しておきたいこと」っていうか、そのタイラーの話で言うと、曲中にもちょっと話しちゃったんですけども。僕の「Crazy Crazy」っていうシングルのアー写、僕の写真の横に薄く、ニセ明さんっていう人が……まあ僕の友達の人が写っているんです(笑)。

    DJ YANATAKE:ヤバいですね、ニセ明(笑)。

    星野源:そのニセ明さんが薄くいるっていうアーティスト写真なんですが。あれはタイラー・ザ・クリエイターの『WOLF』のジャケのパロディーなんですけど、1人も気づかない。誰にも気づかれたことがなんですよ!(笑)。

    DJ YANATAKE:フハハハハハハッ!

    渡辺志保:言われてみれば……『WOLF』っておっしゃる通り、タイラー・ザ・クリエイターがボケーッとした顔でアップで写っていて。その斜め後ろぐらいにちょっと他のもう1人のタイラーが……。

    星野源:クソダサタイラーが(笑)。でもあれ、最高に面白いなって。で、タイラーってなんかユーモアと悲しさみたいなもの。あとはマッドな感じっていうのが全部ないまぜなのがすごくかっこいいなと思ったりとか。

    渡辺志保:ねえ。で、タイラーもそうだし、この間も宇多丸さんのアトロクでもちょっとだけお名前だけ出してらっしゃったMac Miller(マック・ミラー)のアルバムを聞いているっておっしゃっていて。で、タイラーもマック・ミラーも、そして星野源さんもですけども。セルフプロデュース型のアーティスト。で、そういうアーティストってやっぱり、これはいい意味でですけど、めちゃめちゃメランコリックで、めちゃめちゃセンチメンタルになるっていう勝手なイメージが私にはありまして。

    星野源:ああ、なるほど!

    渡辺志保:でも、そういう傾向になりがちなのかな?っていう。

    星野源:そうかもしれないですね。切ない音楽っていうものにすごく惹かれたりするので。なので、サンプリングソースとか、あとは曲のメロディーとかコード進行とか、そういうものに惹かれることが多いので。ヒップホップでもそういうものがすごく……最近でより、クワイヤな感じとか……。

    渡辺志保:ねえ。カニエもね。

    星野源:ねえ。すごい盛り上がってるんで。やっぱりより好きになってきたなという。まあ、ちょっとトラップの方向性とは違くなってきちゃってますけども。そういうのも好きですね。

    渡辺志保:でも、トラップといえば、トラップビートってちょっとやっぱり陰鬱で。ずっとハイハットが鳴っているみたいな。で、言葉の……なんて言うんですかね? 小節の使い方も全然ちょっと日本の歌謡曲とは真逆みたいな感じじゃないですか。そういうところに面白みを見出したりもされますか?

    星野源:ええと、正直トラップを理解できてるとは全然思えなくて。なので、楽しいなって思う曲もあるんですけど、どちらかというとそのトラップ……いわゆる「トラップ」っていう感じにプラス、何かをしているものはすごく、「ああ、これは好きかも」とか。そういうのは思う曲もあったりはするんですけど。でも、うーん、どちらかというと、もともとのいちばん最初に高校生の時にラップを知った時がスチャダラパーさんで。日本語ラップからだったんですよね。脱線3とか。

    渡辺志保:ええ、ええ。すごい!

    星野源:Little Bird Nation(リトル・バード・ネイション)から行って、その後にRHYMESTER(ライムスター)とかキミドリとか。そっちの方を聞いていました。その後に、僕は演劇をやっているんですが、演劇の世界とヒップホップって実は密接なんです。それは、僕は大人計画っていうところにいま、いるんですけども。宮沢章夫さんっていう人がラジカル・ガジベリビンバ・システムというのをやって。そこにいとうせいこうさんが出ていて……とか。それでYMOメガミックスが流れていて……とか。クラブカルチャーと演劇ってすごく密接だった。そこの『スチャダラ』っていう公演をスチャダラパーのANIさんが見に来て。それはまだスチャダラパーを組む前だったんです。「『スチャダラ』っていう舞台みたいなラッパーになろう」っていうことで「スチャダラパー」なんですよ。

    渡辺志保:おお、なるほど! すごーい! じゃあ、その全てが有機的につながっている。

    星野源:演劇からっていう。だからそういうところでいっぱい調べて。「ああ、そうなんだ!」っていうところからなので。まあ日本語……意味が理解できた方が本当はよくて。だからそれをあんまり、まだ全然勉強ができていないんで。洋楽の方のラップを聞く時は、どちらかというとメロウな方が好きですね。

    渡辺志保:なるほどね。

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    番組情報

     「INSIDE OUT」

    https://block.fm/radios/8

    生配信:毎週月曜夜 22:00 - 23:00

    ディレクターYANATAKEがお送りするblock.fmの人気ヒップホップ専門番組! 2015年7月より毎週放送! 渡辺志保とYANATAKEがナビゲーターを務めてお送りします。

    written by みやーんZZ

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