ラッパーIDはフリースタイルダンジョン3代目モンスター!

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フリースタイルダンジョンのモンスター! ラッパーIDの実力とは?
AbemaTVの「フリースタイルダンジョン」は、ラッパーが1対1で対決するバトル番組である。フリースタイルダンジョンはラッパーZeebraをオーガナイザーとして、挑戦者はモンスターと呼ばれるボスラッパーを倒すというシステムになっている。フリースタイルダンジョンの3代目のモンスターに選ばれたラッパーIDの実力を解説する。
フリースタイルダンジョンとは?
フリースタイルダンジョンとはAbemaTVで配信され、テレビ朝日でも放送されている人気番組である。5人のボス(モンスター)を挑戦者が1対1の即興ラップバトルで倒していく。チャレンジャーはモンスターと対決していき、勝ち抜いていくほど獲得賞金がアップするシステムだ。1ST BATTLEで勝利すると賞金10万円、2ND BATTLEで勝利すると20万円、3RD BATTLEで30万円、4TH BATTLEで50万円という賞金額になっている。FINAL BATTLEでラスボスに勝利すれば、モンスター5人全員を倒したということで100万円の賞金を手に入れることができる。
オーガナイザーのZeebraは番組のメインMCも務める。進行は初代モンスターとしても番組に関わっていたサイプレス上野、モンスターはID、TKda黒ぶち、JUMBO MAATCH、ERONE、呂布カルマ、FORKである。最後のバトルで登場するのはラスボスと呼ばれるR-指定(Creepy Nuts)だ。審査員は日本で初のラップをおこなったと言われるいとうせいこうやMSCのリーダーである漢 a.k.a. GAMI、フリースタイルMCバトルが特異なKEN THE 390、コラムニストのLiLyというメンバーが揃っている。バトルのDJは、ヒップホップユニットSOUL SCREAMのメンバーであるDJ CELORYだ。
フリースタイルダンジョンのバトルの先行か後攻かの選択権はチャレンジャーにある。バトルは3ラウンド制で、2ラウンド先取すれば勝利となる。ただし審査員全員の票を得た場合には「クリティカルヒット」として、その場で勝利になる。圧倒的な実力差があれば相手をKOすることも可能だということだ。バトル中に相手の体に過度に触ると減点となり、勝敗は審査員の投票による多数決だ。チャレンジャーは途中でドロップアウトを選択し、その時点で手にしている賞金を持ち帰ることも可能だ。ファーストシーズンから5シーズンまでのラスボスは般若が勤め、以降はR-指定がラスボスとしてチャレンジャーを迎えうつ。
フリースタイルダンジョンのバトルは、即興のラップバトルのため会場の緊迫感や観客の盛り上がりが視聴者にもうけ人気番組となった。名声と賞金を掴み取ろうとするチャレンジャーのラッパーと、実力者であるモンスターとの真剣勝負は数々の伝説を生んだ。
ラッパーIDのプロフィールや経歴
フリースタイルダンジョンの3代目モンスターに選ばれたIDは、モデルとしても活躍している異色のラッパーだ。高知県出身で三代目モンスターの中では1番年下、将来を期待される新星である。ポテンシャルの大きさを感じさせるIDは、独自のフロウで多くのファンを魅了している。IDはフリースタイルダンジョンの5シーズンに出場している。5シーズンの「BATTLE OF BLACK MONSTER 団体戦」にてSAMとタッグを組み、DOTAMA・崇勲コンビと対決をしている。その他にもTEAM Liquid21としても出場した経験を持っている。
3代目のモンスターは初代モンスターと2代目モンスターからも選出し、それまでのフリースタイルダンジョンの流れを継承した。さらに新しいメンバーとして若いIDもモンスターに加入させることで、新しい一面を打ち出すことを期待して選出された。IDはヒップホップユニットであるDAEDRAのメンバーとしても活躍している。IDの本名は愛と書いてナルミと読む。この愛を音読みをしてアルファベットで表すと「I」、これにミドルネームであるDestinyの頭文字「D」を合わせてMCネームのIDとしている。なかなか凝ったMCネームでありながら、身分証明などの意味でも使われるIDとのダブル・ミーニングも感じさせてくれる。
IDはフリースタイルダンジョンだけではなく、戦極MCバトルやMC BATTLE THE 罵倒(GCS)などにも参戦し注目を集めた。湘南 Freestyle Battleとタイダルトガリネズミ ビート争奪戦 MC battleでは優勝を飾るなど積極的な活動を行っている。その活躍に惹かれ、ブランドCOZIEST(コージエスト)はIDをサポートしている。mu-tonとのコラボが実現した「R.I.P CHEESY」では、2人らしいスタイリッシュな映像のMVも話題を呼んだ。この曲はヒップホップ色が前面に出過ぎず爽やかな印象を与える楽曲となった。その他にもグルーブ感の強さがクセになる「Funk Junk Step ft.Lax2 」や「10000ft」などの楽曲がある。
IDの大きな特徴として、あまりディスることを好まないという点がある。罵り合うことよりも、対戦相手との語り合うようなラップバトルをむしろ好んでいるスタイルだ。このことからも、彼自身の器の大きさや人格者であることを感じることができる。この彼のスタイルに惚れ込んでいるファンも多い。ディスることをしなくても高いクオリティーのスキルを見せつけ、言葉に力があり相手を圧倒するのも彼の魅力のひとつだ。IDはフリースタイルであっても音とのマッチングが良く、音楽と言葉の一体感が心地よく感じられことも特徴だ。
written by 編集部
photo: instagram