Hudson Mohawkeの制作環境が動画インタビューで公開

孤高のビートメイカーはどんな機材を使ってる?気になる使用機材やプラグインなどを紹介。
SHARE
2020.06.01 12:00

Warp Recordsに所属し、00年台後半から現在までのビートミュージックシーンに多大な影響を与えてきたHudson Mohawke(ハドソン・モホーク)。彼の独特なサウンドを支えるスタジオがインタビュー動画で公開されており、使用機材などが紹介されている。


現在のビートメイクはどの様な環境で行われているのか、彼のサウンドで育った世代にとっては興味深いテーマではないだろうか。

動画は英語ということもあるので気になる紹介機材を記事にまとめた。


ちなみにこの動画のうp主はSignal / Revなどのソフト音源で知られるブランドOutput

最近ではStudio Collectionというデザイン性の高いスタジオデスクやラック、スピーカースタンドもローンチしており、一味ちがう展開を見せている。




かけるだけでもかっこいいエフェクトPORTAL


Outputの動画なので自社製品中心かと思いきや、幅広い製品が紹介されていた。


しかしその中でも同社製品のPORTALというプラグインエフェクトの表現力は強く印象に残った。ほぼこのPORTALを通すだけくらいのシンプル操作でビートの質感に「WARPからリリースされそうなエレクトロニックミュージック感」が付与される。


気になった方はこちらのデモ動画もぜひご覧あれ。



創業者のグレッグ・レーマン(Gregg Lehrman)が第一線で活躍する劇伴作曲家/プロデューサーということもあり、生楽器とシンセの中間のようなシネマティックな音像が印象的。


劇伴やBGMなどのマーケットで人気のプラグイン、SignalやRevなどのサウンドにも通ずるエフェクトになっている。


ボーカルサウンドをソフト音源化したEXHALE


昨今のビートミュージックにおいて外せない声ネタのシンセから、映像的で美しいクワイアまで独自のサウンドスケープが特徴のOutput製ソフト音源EXHALEも紹介されている。


今風な声ネタのシンセから普遍的な美しいサウンドまで網羅しており、長く活用できそうだ。


Hudson Mohawkeによればサウンドはもちろん、サウンドメイクもやりやすいように工夫されたユーザーインターフェイスもお気に入りとのこと。



この他にもOutput製品ではAnalog Stringsも紹介しており動画中でも壮大でシネマティックながらデジタルっぽさもある、いかにもHudson Mohawke的なストリングスのループを奏でている。


同社にはこの他にも魅力的なプラグインが多くあるので、是非ウェブショップをチェックしてみよう。





そのほかの使用機材


彼自身の言葉で紹介した機材として、OutputのラックSidecar上のメロトロン(RadialのIce Cubeを通してノイズを除去)、Prophet-6(動画中のパーカッションフレーズはProphet-6でサンプルチョップ使用)、ソロのプロジェクトなどでよく使っているというKORG M50などのハードシンセを使用している。


また動画中に披露する808の様なベースラインは実は808ではなくWaldorfのシンセ音源のキックをサンプルにして使っているということ。808の様だがもっとインダストリアルでシャープなサウンドになるそうだ。


ギターエフェクターのディレイも愛用しており、ディレイやピッチシフターとしての効果を狙っており、このようなギミックとしてエフェクターを利用する場合、ハードウェア機材の直感的な使い勝手の良さが活きてくる。

楽曲の最終ステージではSSLのアナログアウトボードFusionを使用しているとのこと。


他にもAssimil8or(ユーロラックサンプラーモジュール)やThe Fat Bustard mk II(真空管サミングミキサー)なども使用することがあるようだ。またDAWは定番のFL Studioが起動していた。


機材選定においては使い勝手の良さも大事


今回の動画ではシンセからアウトボード類まで多くのハードウェアが紹介されており、機材へのこだわりが感じられる。


ただし、アナログ回帰やヴィンテージ機材至上主義的な、「合理性がなくても兎に角ハードで」というこだわりではなく、合理的な部分を合理的にハードで作るという印象だ。例えば愛用しているProphet-6については、もともとはProphet-12を保有していたものの、使いやすさを重視してProphet-6に移行したそう。


ソフトウェアシンセについてもサウンドデザインが思うままにできることと同時に、使い勝手が大事だと語っている。


サウンドはもちろん大事だが、機材の使い勝手も実は作品を大きく左右するのだということを改めて考えさせられるスタジオだ。


合理的なハードとソフトのハイブリッド環境のお手本的スタジオ


世代的にハードウェアとDAWの共存関係がある程度住み分けのついていた時代だったためか、作業効率や合理性を捨てずに自然な形でアナログ・デジタルのハイブリッドでの制作をしているのが印象的だった。


サウンドだけでなくハードならではの利便性に着目した彼のスタイルは、今の世代のビートメイカーにとってもヒントとなる部分が多そうだ。


「ハイブリッドな制作環境に興味はあるけど、ハードウェアって面倒くさそうだし何から買えばいいのかわからない」と思う方は、まずはHudson Mohawkeの作業環境を参考にハードウェアの方が便利な部分だけハードウェア化していくと、作業効率のいいハイブリッド環境を構築できるかもしれない。


written by Yui Tamura


source:

https://output.com/

https://youtu.be/fKMvbB6y2cA

photo:

https://youtu.be/fKMvbB6y2cA





SHARE