ヒップホップとラテンを融合! 新しい楽曲を生み出す南米のミュージシャンについて

ラテンとヒップホップが融合した音楽を発表するミュージシャンについて
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2018.07.23 07:36

ラテンとヒップホップが融合した音楽を発表するミュージシャンについて


エレクトロニカやヒップホップなど、南米では多くのミュージシャンが活躍している。ラテンミュージックなど南米ならではの音楽と、最新の音楽を融合させて作品を発表しているミュージシャンが多いのも魅力だ。今回はこれからの活躍が期待できる南米のミュージシャンを紹介する。


自身の体験を表現するミュージシャン


祖先がポーランド系のユダヤ人であるTei Shi(テイ・シ)はコロンビアとアルゼンチンで育ち、カナダを拠点に活動するミュージシャンである。デビュー作である『Crawl Space』は子供の頃に悩んでいた不眠症のことなどを表現したアルバムであり、スペイン語で歌う「Como Si」という楽曲も収録されているのが特徴だ。テイ・シのアイデンティティであるスペイン語を使って作り上げたアルバムは、ラテンの要素とエレクトロニカが融合した独特のものである。


次にMali(マリ)Alice(アリス)Jeni(ジェニ)の3人で結成されたのがDiamondというユニットだ。リオデジャネイロを中心に活躍しエネルギーあふれるアクティブなダンス系ヒップホップと、低音が魅力のバイレ・ファンキを融合させた作品をリリースしている。2014年にスラム街での厳しい暮らしぶりを音楽で表現したミックステープを2作品リリースし注目されたが、短い期間活動を休止することになった。その後、シングル「Bad Girls」で再びシーンに返り咲くことになり、EDMサウンドを意識したアルバムを発表した。



世界中で注目を集める南米のミュージシャン


Julieta Rada(フリエッタ・ラダ)はウルグアイ生まれの歌手であり、ラテン系のパーカッショニストとして有名なルーベン・ラダの娘だ。演奏しているのは80年代にリリースされたファンクロックや、ジャネット・ジャクソンの影響を感じさせるサウンドに、ウルグアイ系のブラックミュージックやラテンを融合させたようなサウンドである。2015年にラテングラミー賞にノミネートされたことでウルグアイを代表するシンガーになったフリエッタ・ラダは、これからの活躍が期待されている。


そしてブラジルとインドネシアの血を引いているのがZuzuka Poderosa(ズズカ・ポデローサ)である。バイレファンキとヒップホップが融合したサウンドに、ダンスの要素を加えた作品をリリースしているアーティストだ。ボンヂ・ド・ホレやCSSといったブラジルで活躍するミュージシャンや、M.I.Aを連想させるサウンドが魅力となっている。2013年に発表したCaricoa Funk以来しばらく新曲をリリースしていない期間があったが、女性が中心となったデモをきっかけとしてシングルのPussy Controlを発表した。



現代のヒップホップミュージシャンとも競演している


Kali Uchis(カリ・ウチス)はコロンビア出身でアメリカ育ちのスターである。ソウルフルでヒップホップ的な要素を感じさせる楽曲はブラジルの伝説的なシンガーであるアストラッド・ジルベルトやリリー・アレンなど様々なジャンルの音楽を融合させて完成したものだ。タイラー・ザ・クリエイターやディプロなど現在活躍するヒップホップ系のクリエイターとコラボレーションして楽曲をリリースしているのも特徴である。さらに2014年に発表されたヒップホップミュージシャンであるスヌープ・ドッグの楽曲にゲストとして参加したこともでも注目された。2016年にリリースしたシングルの「Only Girl」ではジ・インターネットのメンバーとして知られるスティーブ・レイシーやヴィンス・ステイブルズをフィーチャーしている。



このように、ラテンなどレトロな楽曲に影響を受けながらでも、最新のミュージシャンと競演して作品を発表しているのがカリ・ウチスだ。また、インスタグラムなどのSNSを活用していることもでも知られており、写真で自身の世界観を公開している。帰省中に撮影した写真など独自のセンスが感じられるものが多く好評だ。


photo: https://www.facebook.com/teishimusic/photos/a.724814547598740.1073741829.486851991394998/1539924729421047/?type=3&theater


written by 編集部


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