年代別のHIPHOPカルチャーを徹底解説!!

時代とともに移り変わるHIPHOPを徹底解説!!
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2018.07.22 13:54

時代とともに移り変わるHIPHOP


今やひとつのミュージックジャンルとして確立して、人気の高いHIPHOPである。そのHIPHOPカルチャーは、生まれてからこれまでの間で、様々な変遷を経てきている。また、アメリカ合衆国で生まれたHIPHOPカルチャーは日本にわたり、大きな乖離も生まれた。それらの変化を年代別に紹介していく。


HIPHOPの生まれ


HIPHOPとそれに連なるカルチャーが生まれたのは、1970年代のアメリカ合衆国のニューヨーク州ブロンクス区である。黒人の人々が多く過ごしていたこの地区では、住民たちの間でブロックパーティーと呼ばれる集まりが行われていた。このブロックパーティーにおいて、奏でられていた音楽が、のちにHIPHOPと呼ばれるようになる。HIPHOPカルチャーは、単なる音楽だけではない。その構成要素は主に3つとされ、ラップミュージックにブレイクダンス、そしてグラフィティアートである。


この3要素は1970年代に生まれてから、1980年代に入り映画の題材となるまでの間に、ブロンクス区を中心として栄えていたが、映画によりそのカルチャーは世界的に知られることとなる。世界的に知られることとなったHIPHOPカルチャーであるが、興味を持たれた当初はニューヨークで生み出されたものを模倣するばかりであった。それがより浸透していくとともに、徐々に変化をしていく。その変遷は、年代別に見ていくと、様々な特徴が見受けられ、ニューヨークのその文化とは離れていく部分も多い。日本における年代別のHIPHOPカルチャーの変化を見ていく。


年代別のHIPHOPカルチャーの変化90年代以前



1970年代に生まれたHIPHOPは比較的新しい文化ということができる。1990年代までは、ジャンルとして確立するまでの過渡期であり、リズムを刻むようなラップやファッション、アートなど跳ねるような黒人文化として様々な色合いを見せていた。社会的なメッセージから始まり、皮肉に軽いポップなようなものまでさまざまである。この多種多様性は現代にいたるまで引き継がれている。1980年代に世界的に知られるようになると、1990年代には世界的に活躍するアーティストやラッパーたちが数多く表れるようになる。それらのアーティストたちは、次々と音楽界で有名な賞を受賞していった。


1990年代はアメリカではサザンラップと呼ばれるものが流行っていた。次第に反体制的なラップは減少していき、資本主義に取り込まれるようになり、ミドルクラスや白人などといった層までもが楽しむようになっていく。それまでも日本においてHIPHOPの存在は知られており、楽しまれていたが、あくまでも一部でありマイナーなジャンルではあった。しかし年代別にみてみると1990年代において、日本国内に広く知れ渡ることとなる。それは90年代にセンセーショナルに登場した多くのラッパーたちの影響だ。この時代は日本のHIPHOPの創成期ともいえる時代であり、奏でられる音楽の多くは日本語ではなく英語を活用してた。ジャズやR&Bなどといった洋楽からラップを知っていった人々も多く、日本語のラップを好む人は少数であった。


2000年代から2010年



年代別によるHIPHOPを見ると、2000年代から2010年において、世界的に様々な色合いを見せる時期ということができる。本場でアメリカ合衆国のニューヨークを中心としては、南部中心としたサザンラップが台頭するとともに、そのほかの音楽ジャンルと融合したりコラボレーションをするようなことが増えていく。日本においてもオリコンなどの有名ミュージックランクにHIPHOPを全体ではないが一部にでも取り入れている楽曲がチャートインすることが増えていき、もはや珍しくもないジャンルとなっている。特に、ジャニーズの嵐が歌った楽曲にラップパートが組み込まれたことにより、ラップとそしてラップ歌唱法が広く知れ渡るきっかけともなったとされている。


同時に本格的なラップを好むラッパーが続々と登場することとなった。ライブ会場でラップのみが演奏されることも増え、熟成した期間ともいえる。彼らハードコアなラッパーたちは、硬派な人々でもあり、オーバーサイズのファッションを好んだりと独特のカルチャーを生み出していた。この時代に入ると、日本語のラップの数が増えてきており、海外のラップに興味を示さない人々もいた。2000年代の後半に入れば、HIPHOPは落ち着きを見せ始め、アメリカの真似事といわれることを脱却する動きが見え始める。日本独自のジャンルとして確立していったのはこの年代である。同時に2005年ごろからはラップバトルというものが生まれ、より身近なものへと変化していった。技法も増えていくとともに、社会的な内容から内省的なラップを奏でるラッパーが人気を博していた。


2010年から2018年



年代別に見ると2010年から現在2018年にいたるまでは、HIPHOPが各国の文化と融合した年代ともいうことが可能だ。ニューヨークで生まれた文化は、各国のもとから存在している音楽ジャンルや文化と融合し、それぞれに好まれるものへと変化していく。それは日本においても同様であり、2000年代後半において浸透、身近なものへと変化していったHIPHOPは、より一層スタイルの拡大が進んでいった。ストリートでアンダーグラウンドなイメージが強かったが、自由な表現が受け入れらえ、個性的なアーティストが生まれ、人気を博すこととなる。洋楽にはないジャンルを追求するラッパーもいれば、本場のトレンドを積極的に組み込むラッパーもいる。ラップバトルも多種多様に白熱していった時代である。

 2018年の現在は、HIPHOPの最も寛容な時代ということができる。ラップのテクニックは臨界点まで達していることもあり、単純な韻を踏むだけのラップでは人気を得ることは少ない。


Photo: https://www.pexels.com/


Written by 編集部

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