<p><strong>Written  by TJO (Takeru John Otoguro)</strong><autobr /><autobr />皆さん、ゴールデンウィークいかがお過ごしですか？先月いっぱいはダンスミュージック初級者のためにいろいろなジャンルの音楽をオススメしてきましたが、今回は僕TJOが個人的に気になっているムーブメント〜流れを紹介したいと思います。<autobr /><autobr />僕自身このゴールデンウィークもお陰様でいろいろな現場でDJをさせていもらう事が多いのですが、昨年から変わった事といえばいわゆる「EDM以降のサウンド」が現場でも浸透し始めて来たことを強く感じました。ハウスSETで挑んだPACHA FEST. TOKYOや先日の渋谷CamelotでのDJもEDMはスパイス程度に挟み、主にEDM以降のFuture HouseやBass Houseを多くプレイしました。そんな中で最近アツいなと思っているのが「HIP HOUSE」です。HIP HOUSEとは？それはずばり簡単に言うと「HIPHOP + HOUSEの合体」です。<autobr /><autobr />元々は1980年代後半から90年代にかけて、ニューヨークやシカゴでハウスビートにラップを乗せた楽曲が多く登場したのがキッカケと言われています。例えばTyree Cooperの「Turn Up the Bass」やFast Eddieの「Yo Yo Get Funky」など、当時のシカゴで生まれたハウスのスカスカなビートにファンキーなベースラインやレイヴ感のあるピアノ&amp;シンセなどが絡まったパーティーチューンとして機能していました。中でもHIPHOPの大御所グループ Jungle Brothersは彼らの1989年のアルバム「Straight out the Jungle」のリリース時期に「I’ll House You」を発表。これはHIPHOPシーンから登場したHIP HOUSEの金字塔として最近だとDon Diabloなど今だに多くのアーティストにカヴァーやリミックスされています。<autobr /><autobr /><center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="600" height="338" src="https://www.youtube.com/embed/R7_1Xb5Uc8U" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></center><autobr /><autobr />「HOUSEビートにラップ乗ったやつでしょ？それならPitbullもLMFAOも今でもいっぱいあるじゃん」という人もいるかもしれません。実際にこの手法は今に続くダンスミュージックの中でも定番になっていますが、ここであえて紹介したいのはこの初期のシカゴハウスにも通ずるファンキーなトラックにラップが乗る曲なんです。実際に近年のFuture HouseやBass Houseムーブメントの影響もあり、こういった楽曲がスゴく増えているので幾つかオススメのアーティストと合わせて現代のHIP HOUSEを紹介していきます。<autobr /><autobr /><strong>Riton - Rinse &amp; Repeat feat. Kah-Lo</strong><autobr /><autobr />まずはここ最近での一番のヒット曲だと思うこれ。古くはEd Bnagerから、最近では自身のレーベルRiton Timeからリリースを行うベテランRitonによるKah-Loをフィーチャーした1曲は、去年末から登場しジワリジワリと人気を集め未だに現場でもかかっています。Riton節全開のクセのあるテクノ・トラックにKah-Loの女性ラップが乗るクールな1曲。実際かなりヒットしてて最近都内のディスコ現場でプレイされているのもよく聴きます。BrodinskiやAlex Metric、Rockwell、Preditahなどジャンルを超えてリミックスされているのもヒットしている証拠。<autobr /><autobr /><center><iframe loading="lazy" width="600" height="338" src="https://www.youtube.com/embed/f4oWpvJ0f8Q" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></center><autobr /><autobr /><strong>Sander Kleinenberg - We Rock It feat. Dev</strong><autobr /><autobr />EDM以降のハウス・サウンドを代表するレーベルといえば「SPINNIN’ DEEP」。相変わらずFuture HouseやBass Houseなど積極的なリリースをしていますが、そこからリリースされたベテランSander Kleinenbergによるこの曲もまさにファンキーなトラックに女性ラップが乗るカッコいい1曲。この曲は実際に今年のULTRA MIAMIでTchamiがプレイしていて「なんだこのカッコいい曲は？！」ってなった曲で、野外に溢れかえったフロアが大盛り上がりしていました。<autobr /><autobr /><iframe loading="lazy" width="100%" height="166" scrolling="no" frameborder="no" src="https://w.soundcloud.com/player/?url=https%3A//api.soundcloud.com/tracks/247333901&amp;color=ff5500&amp;auto_play=false&amp;hide_related=false&amp;show_comments=true&amp;show_user=true&amp;show_reposts=false"></iframe><autobr /><autobr /><autobr /><strong>Herve feat. TT - Dance To My Beat</strong><autobr /><autobr />こうやって見るとベテラン勢の名前が偶然にも続きますね。続いてはHerve。2000年代のフィジェット・ハウスブームを牽引した彼も年代を重ねてレイヴ回帰したサウンドで手堅い仕事を多く手掛けています。レイヴピアノをフィーチャーしたトラックもこの人はカッコいい曲が多いのですが、何気ラップをフィーチャーした良曲がかなり多いんですよね。名門Skintからリリースされた<a href="https://soundcloud.com/skintrecords/herve-trevor-loveys-jackin-with-your-mum-preview" target="_blank" rel="noopener">Herve &amp; Trevor Loveys - Jackin' With Your Mum</a> やMad Decentからの<a href="https://soundcloud.com/maddecent/herve-zebra-katz-tear-the-house-up" target="_blank" rel="noopener">Herve &amp; Zebra Katz - Tear The House Up</a>など「HIP HOUSE外さない職人」です。スッカスッカなのにファンキーなビートにフィジェット時代にならした耳に残る変態チックなギミックなどまさにこの人の18番になっています。こちらは最近リリースされたEPからの1曲。<autobr /><autobr /><iframe loading="lazy" width="100%" height="166" scrolling="no" frameborder="no" src="https://w.soundcloud.com/player/?url=https%3A//api.soundcloud.com/tracks/238496021&amp;color=ff5500&amp;auto_play=false&amp;hide_related=false&amp;show_comments=true&amp;show_user=true&amp;show_reposts=false"></iframe><autobr /><autobr /><autobr /><strong>The Weeknd - Can't Feel My Face (Chris Lake Bootleg)</strong><autobr /><autobr />最後に紹介するのは、むしろこの人紹介したいからこの企画思いついたぐらいの最近のお気に入りであるChris Lakeです。彼も古くはElectro時代から活躍するベテランで、自身の運営するレーベル「Rising Music」からElectro〜EDMと時代に合わせて確実な仕事をしてきた一人。Steve AokiとTujamoとの「Boneless」にも彼は参加していましたよね。そんなChris Lakeも去年ぐらいから作風を変えて来て、まさにシカゴハウス回帰なオリジナルやリミックスを多く手掛けるようになってきました。しかもそれがとにかくカッコいい！スカスカなのにファンキーなビートにヴォーカルネタを切り刻んでハメてきたりして、クセになる曲を聴かせてくれます。オススメは「Chris Lake - Chest」、Calvin Harrisのヒット曲をリミックスした「How Deep Is Your Love (Chris Lake Remix)」など。実際に評判も良いみたいで以降もBlondeやBig Grams (OutkastのBig Boiのユニット) x Skrillex、Missy Elliott 、Jess Glynneなどオファーが耐えません。その中でも最近一番出色だったのがWeekndのヒット曲「Can't Feel My Face」のブートレッグRemix。Weekndのヴォーカルを切り刻んで、そこに女性ラップを絡ませたトラックは超ファンキーで、ここ最近ヘビープレイしています。先日のPACHAでもFedde Le Grandがプレイしていて、他にもTiestoやBart B MoreなどいろんなDJ陣からサポートを受けています。<autobr /><autobr /><center><iframe loading="lazy" width="600" height="338" src="https://www.youtube.com/embed/AwODy9_QXLU" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></center><autobr /><autobr />どうですか？HIP HOUSE、聴けば聴くほどクセになりませんか？手法自体は昔からあるし、常にラップが乗ったカッコいい四つ打ちはどの年にも出てるのですが、ここ最近のハウス回帰とリンクしたHIP HOUSEの波は今年まだまだ来るような気がします。最近ではラッパーのA$AP FergもMissy Elliottをフィーチャー、ガラージ・ クラシックのAlicia Myers - I Want to Thank YouをネタにしたまさにHIP HOUSEな「Strive」という曲をリリースしてますし、ぜひあなたもカッコいいHIP HOUSE探してみてください。<autobr /><autobr /><strong>A$AP Ferg - Strive feat. Missy Elliott</strong><autobr /><iframe loading="lazy" width="100%" height="166" scrolling="no" frameborder="no" src="https://w.soundcloud.com/player/?url=https%3A//api.soundcloud.com/tracks/260313665&amp;color=ff5500&amp;auto_play=false&amp;hide_related=false&amp;show_comments=true&amp;show_user=true&amp;show_reposts=false"></iframe><autobr /><autobr /><autobr /><strong>【この記事に関連するおすすめはこちら】</strong><autobr /><iframe src="https://widgets.itunes.apple.com/widget.html?c=jp&brc=FFFFFF&blc=FFFFFF&trc=FFFFFF&tlc=FFFFFF&d=&t=&m=music&e=album&w=250&h=300&ids=529767323&wt=discovery&partnerId=&affiliate_id=&at=11lRqF&ct=" frameborder=0 style="overflow-x:hidden;overflow-y:hidden;width:250px;height: 300px;border:0px"></iframe></div></p>


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今夜のDJ現場から使える。今またHIP HOUSEがアツい！

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