韓国ヒップホップの重要レーベル「Hi-Lite Records」と「H1GHR MUSIC」によるオンラインライブが開催

ライブ配信アプリ「ミクチャ」を通じて9/23に開催される。出演アーティストと注目すべきポイントを紹介。
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2020.09.11 10:15

盛り上がりを見せる韓国ヒップホップの重要レーベルHi-Lite Records(ハイライトレコーズ)とH1GHR MUSIC(ハイヤーミュージック)のオンラインライブが9月23日(水)に開催。





Hi-Lite Records、H1GHR MUSIC韓国ヒップホップレーベルの両雄が「ミクチャ」によるオンラインライブ配信公演を開催


本公演ではライブのビューイングチケットだけでなく、公式グッズやメンバーサイン入りCDといった特典付きチケットも各種販売中となる。シーンでも重要な位置を占める両レーベルの貴重なオンラインライブを前に、注目すべきポイントや楽しみ方を紹介したい。


韓国のグローバルマーケットを下支えするヒップホップ


韓国の音楽市場は今、新曲「Dynamite」で米ビルボードシングルチャートで2週連続で1位を獲得したBTSや、Selena Gomezとコラボした「ICE CREAM」が同じく13位にチャートインし、K-POPガールズグループとして最高位となる快挙を成し遂げたBLACK PINKに代表される、アジアからアメリカのマーケットで活躍するアーティストを多数輩出している。


グローバルな感性と多様性を孕んだ韓国の音楽市場において、韓国とアメリカをルーツに持つヒップホップアーティストの活躍がその土壌の一旦を担い、音楽性にも影響を与えてきたとも言えるのではないだろうか。技術が開発されれば、軍事利用が最初で次がアウトローなんてマンガでもよく言われる都市伝説めいた通説ではあるが、やはり世界的な音楽のトレンドをいちはやく捉え、独自に進化させるのに長けているのは、日本においてもアンダーグラウンド、もしくはインディペンデントなアーティストだったり、クラブを軸とするナイトカルチャーであると個人的には感じている。





韓国のヒップホップを大衆化した立役者たち


2012年に始まったラッパーサバイバルオーディション番組『SHOW ME THE MONEY』シリーズから人気に火が付き、“韓国版『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』”ともいえる『高等ラッパー』から数多の若い才能が輩出されるなど、韓国ではヒップホップがメディアを通じて市民権を獲得して久しい。そんな代表し牽引する存在として挙げられるのが今回、「ミクチャ」でオンラインライブを配信するHi-Lite RecordsとH1GHR MUSICである。


2010年に設立されたHi-Lite Recordsは、ヒップホップ専門レーベルとしてアンダーグラウンドを中心に評価を得てきた。こうした中で2015年、当時同レーベルに所属していたラッパーのKeith Apeと日本のKOHHらによるコラボ楽曲「It G Ma」はアジアだけでなく、アメリカでヒットとし世界から注目を集めた。そんなHi-Lite Recordsのレーベルヘッドを長年務め、現在は代表を退いて活動するのが、ラッパーのPaloaltoだ。これまで『SHOW ME THE MONEY』の審査役をはじめ、韓国大衆音楽賞のヒップホップ部門を受賞。そのほか、日本の音楽プロデューサーTeddyLoid、SALUとのコラボ楽曲を制作したことでも知られる。



Paloaltoは同所属のアーティストとして、今回オンラインライブに出演する。そのパフォーマンスは彼を知るリスナーにとって期待が大きいものであることは間違いない。


H1GHR MUSICは、Jay ParkとCha Cha Maloneにより2017年に韓国とアメリカ・シアトルを拠点に据えて設立されたインターナショナルなヒップホップレーベルである。所属アーティストには『SHOW ME THE MONEY』や『高等ラッパー』に出演していた者も多く、人気・実力共に折り紙付き。m-flo「tell me tell me」に向井太一、eillとともに客演した同所属のSik-Kもその1人。Jay Parkについてやm-floのコラボについては、Sik-Kに記事と動画でインタビューしているので参照してほしい。




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Sik-Kインタビュー 韓国ユースカルチャーのアイコン、そのルーツとこれから


Sik-Kの出演は今回アナウンスされていないものの、H1GHR MUSIC初のコンピレーションアルバム『H1GHR : RED TAPE』リリース後、初となるライブになる。7月に新しくレーベルに加わったTRADE Lも参加するとのことで、最新のH1GHR MUSICの面々によるパフォーマンスに注目だ。


オンラインライブは株式会社Donutsが運営する配信アプリ「ミクチャ」から配信される。もともとは「Mix Channel」というライブ配信と動画投稿でコミュニケーションを楽しめるアプリで、2020年7月にサービス名を「MixChannel」より「ミクチャ」に改められた。


▶ 公式サイト: https://mixch.tv (PC、スマートフォン共通)


▶アプリダウンロードURL:https://app.adjust.com/t9mbwvk


▶法人様向けサイト:https://mixch.tv/business


オーガニックな日韓のアーティストの結びつきを楽しむ


日本においても多様なヒップホップ文化が各地で広がり、隆盛していくなかで韓国と日本のヒップホップアーティストがコラボレーションする楽曲はここ数年珍しいものではなくなった。先述のKOHHとKeith Apeによる「It G Ma」をはじめ、最近では先月リリースされたDJ CHARI&TATSUKIによるTohjiとElle Teressa、韓国からUNEDUCATED KIDとプロデューサーとしても活躍の場を広め、日本のアーティストと多数のコラボレーションを行っているFuturistic Swaverを迎えた「Goku Vibes」のように、Hi-Lite RecordsとH1GHR MUSICのような大手ヒップホップレーベル所属でない、インディペンデントなアーティスト同士が独自に交流し、楽曲の上でボーダレスに交わっているのが印象的だ。



ヒップホップとはテクスチャーが違うが、ダンス・インディーミュージックではYaejiの『WHAT WE DREW』収録、韓国をルーツに持ち日韓のクリエイターを結ぶ役割を果たしているプロデューサー・シンガーのYonYonが客演した「SPELL」も同様だ。アーティスト同士がオーガニックに繋がり、言語でのコミュニケーション以上に、音楽を共通言語とした結びつきを強く感じる。



今はフィジカル的には難しい状況ではあるが、アジアのアーティスト同士の交流が今後さらに活発になり、今回のライブ出演者の中からPaloaltoやSik-Kのように、日本のアーティストと共演する者が必ず現れることだろう。その可能性を念頭に「このアーティスト同士が共演したら面白いだろうなー」なんて想像しながら、最新鋭の韓国ヒップホップアーティストによるパフォーマンスを味わうのも一興である。


公演の詳細、出演アーティストについては以下の通り。


2020 MCON K-HIPHOP Live concert - Meet me in your room - #Hi-Lite Records


9月23日(水) 19:00開始


チケット販売ページ

https://mixch.tv/liveview/39/detail


参加アーティスト:

Paloalto(パロアルト)



Huckleberry P(ハックルベリーP)



Reddy(レディ)



YunB(ユンビ)



Swervy(スワーヴィー)



Jowonu(チョ・ウォヌ)



2020 MCON K-HIPHOP Live concert - Meet me in your room - #H1GHR MUSIC


9月23日(水) 21:00開始


チケット販売ページ

https://mixch.tv/liveview/40/detail


参加アーティスト:

pH-1(ピーエイチワン)



HAON(ハオン)



Woodie Gochild(ウーディー・ゴーチャイルド)



BIG Naughty(ビッグ・ノーティ/ソ・ドンヒョン)



Golden(ゴールデン)



TRADE L(トレード・エル)



written by Tomohisa Mochizuki






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