宇多田ヒカルの曲はなぜ人々の心をここまで惹きつけるのか

デビューからクオリティの高い曲を発表し続ける宇多田ヒカル
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2018.06.10 12:30


デビューからクオリティの高い曲を発表し続ける宇多田ヒカル


宇多田ヒカルは1998年のデビュー以降、途中で休業期間があるものの約20年に渡ってクオリティの高い作品を発表し続け、国内外にて愛される続ける国民的アーティストである。一体なぜ彼女はこれほどの長い間、決して飽きられることなく活躍し続けられるのであろうか。



音楽一家に産まれたことがポイント


宇多田ヒカルの音楽面の類まれなる才能に大きく関わっていると昔から言われるのが、両親ともミュージシャンであるという点である。母親の腹の中にいた頃から腹中でたくさんの音を聴いてきたことは良い胎教になってきたと思われ、物心がついてからはピアノなどの楽器を弾くようになる。そして、小学校の頃から親子3人による音楽ユニット「Cubic U」のボーカルとして活動し始めた。また、幼い頃から両親の仕事の関係で頻繁に日本とアメリカの往復してきた歴史をもち、幼い頃から本場のリズム&ブルースに触れてきたという貴重な経験を持つ。そんな彼女は、中学校の頃から極めて高い作曲能力を発揮するようになり、1998年には若干15歳という驚異的な若さで日本の大手レコード会社からメジャーデビューを決めた。




1999年の宇多田ヒカルブーム。大ヒット曲を続々発表する


宇多田ヒカルは、1998年12月にシングル「Automatic」でデビューしたが、デビュー当時は本人の希望などにより、「親の七光り」と言われることを避けるために母親が藤圭子であることは完全に伏せられてのデビューであった。




そして、デビューと同時にテレビに出演したり音楽雑誌に登場したり、という事もしなかったため、1998年末まではあまり注目はされていなかった。しかし、年末の音楽番組シーズンが終わって年が明けると、口コミですごいクオリティの高い曲を書く若い子がいることが話題になっていき、デビュー曲は音楽チャートにて急上昇をし始め、日を追うごとに注目度は高まっていった。2月には2ndシングル「Movin' on without you」がリリースされると、この曲も素晴らしいクオリティであったため、デビュー曲と2ndシングルは同時にダブルヒットを飛ばす。




さらに、テレビには一切出ない神秘性の高さと、この時期に藤圭子の娘であることが意図せずバレたため老若男女からの興味の対象となり、日本は空前の宇多田ヒカルブームに。そんな中で3月に発売されたファーストアルバム「First Love」は、2つのヒットシングル曲が入っている事、4‐6月度のドラマ主題歌が入っている事、シングル以外の収録曲の曲の良さにより、ロングヒットを続ける。ファーストアルバムは1999年に通じて長く売れ続け、最終的には750万枚以上の売り上げを記録した。なお、この数字は1998年にリリースされた某アーティストのベストアルバムの売り上げを抜いてアルバム売上歴代1位となる記録で、配信が活発になる中、今後抜かれる事はないであろうと言われている。




2000年から2010年までの活躍


翌2000年に入ると、前年のような過熱したブームは一段落するものの、圧倒的な作曲能力でプレッシャーをはねのけ、次々にシングルヒットを飛ばす。また、飽きられることがないようにバリエーション豊かな曲を次々に発表し、その多彩さにも注目が集まる。そんな日本での圧倒的な活躍ぶりは海外でも注目されるようになり、海外での成功も夢見てきた彼女は2003年にアメリカの某大手レコード会社との契約を獲得する。そして、契約の翌年となる2004年にはUtada名義にて「EXODUS」にて全米デビューし、数字的には高いヒットは記録しなかったものの全米にも大きなインパクトを残す。なお、日本での活動をやめたわけではなく2000年代半ば以降も順調にヒットを重ねていき、2010年を持って音楽活動を休業する頃には、日本の音楽史を代表するアーティストの一人に数えられるほどの存在に。


2016年に音楽活動を再開し、再び名曲を次々に発表


2010年を最後に長く音楽活動から遠ざかっていた宇多田ヒカルであったが、2016年1月に、春からスタートするNHK朝の連続テレビ小説の主題歌を宇多田ヒカルが唄うことが発表されると大きく報道された。そして、一体どんな曲を発表してくれるのか国民から大きな注目が集まった。そんな中、発表された「花束を君に」は期待を超える出来栄えで各方面にて絶賛され、秋に発売されたアルバムも音楽チャートで4週連続1位を獲得し、アルバムも高い評価を受けた。さらに大晦日には国民的音楽番組にも初出場を果たして「花束を君に」に披露し、見事なカムバックを遂げた。豊富なバリエーションの曲を発表し続け、20年間飽きられることなく活躍してきた彼女の勢いはとどまることを知らず、これからも長く続いていきそうである。





Photo:http://www.utadahikaru.jp/


Written by 編集部



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