グラミー賞前夜祭にも出演!快進撃を続けるK-POPグループ、BLACKPINKの魅力を徹底解剖

K-POPガールズグループ初となるグラミー賞前夜祭でのパフォーマンスと「コーチェラ・フェスティバル」出演で注目のBLACKPINK。彼女たちがなぜこんなにも世界で注目を浴びているのか、魅力を徹底解剖した。
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2019.02.12 12:30

グラミー賞の前夜祭にも出演、快進撃を続けるBLACKPINK


BLACKPINKは、BIGBANG、2NE1、PSYらを輩出したYGエンタテインメント(以下、YG)所属のK-POPガールズグループだ。2016年、デジタルダウンロードのミニアルバム『Square One』でデビューし、収録曲の「Boombayah」はビルボードのワールド・デジタル・ソングチャートで1位を獲得した。以降、主にYouTubeでの再生回数を筆頭に絶大なるヒットを飛ばし続け、ビルボードのK-POPチャンネルでも常に高い注目を浴びている。


そして昨年、ケンドリック・ラマー、レディー・ガガ、ゼッド、セレーナ・ゴメスらを擁する、ユニバーサルミュージックグループの代表レーベル「インタースコープ・レコード」と契約。2019年はアメリカでの活動が本格化する予定だ。全米ツアースタート、グラミー賞の前夜イベントにてパフォーマンス、「コーチェラ・フェスティバル」への出演で、世界での人気を不動のものにしていくことが予測される。本記事ではそんなBLACKPINKの魅力を、筆者なりに熱量をこめて伝えていこう。 






現行のダンスミュージックど真ん中の“サウンド”


彼女たちの楽曲のサウンドは現行のダンスミュージックど真ん中。プロデュースはBIGBANGや2NE1などYG所属アーティストを手がけてきたTedddy Parkが主に担当している。トロピカルハウス、フューチャーバウンス、フューチャートラップなど中毒性の高いEDMを土台に仕立て、そこにさらにレゲエ、ミニマムヒップホップなどを取り入れているのが特徴だ。なお、楽曲展開はK-POPらしく目まぐるしい。


アッパーチューン以外にも、韓国ポップスには欠かせないポンキ(哀愁と悲嘆をたたえるようなバラード調のジャンル)も取り入れたフォークポップの楽曲もあり、幅広い表現を得意としている。



本格的なヒップホップの感性をもった“ラップ”


アメリカの音楽ジャーナリストでK-POPに精通しているジェフ・ベンジャミンは以下のように発言している。

「BLACKPINKはBIGBANG、2NE1、PSYらYGの先輩たちのように、本格的なヒップホップの感性を持っている。例えば『Boombayah』はフィメールラッパー特有の中高音域で、活気に満ちあふれエキゾチックなビートを発する楽曲だ。『Whistle』は熱気に満ちた鼻歌まじりで、ミニマルなドラムンベースと特徴的な口笛をフックとし、彼女たちの若さあふれるヒップホップ感覚を発揮している。」

アジア人アーティストとは思えないヒップホップ感覚も、彼女たちの強みのひとつであることが証明されているのだ。



全身で演奏するかのようなハイクオリティな“ダンス”


世界で評価されているK-POPアーティストのダンススキルだが、BLACKPINKのダンスパフォーマンスは一際レベルが高い。取る音のリズムパートが頻繁に変わるハードな振り付けでも、高い完成度で仕上げているのだ。


男女問わずK-POPアーティストのダンスの主流は、リリック、ドラムビート、ベースビートなどでの音取りがメインで(それがストリートダンスの定石ではあるが)、その他は印象的な音に合わせる、いわゆる「音ハメ」と呼ばれるスタイルだ。彼らは身体で音を鳴らしているかのように振り付けをハメる音のニュアンスに限りなく近づけ、さらに形も完璧に揃えてくる。このようなパフォーマンスは、高いレベルの基礎力がないと実現できないのである。


BLACKPINKのダンスに話を戻すが、彼女たちが踊る振り付けは上記3つのパートを数小節ごとに細かく切り換えるものもしばしば。ダンスのスキルにくわえて“耳の良さ”もなければ成り立たないパフォーマンスなのだ。さらに彼女たちの楽曲には、ドラムビートやベースビートとは違うリズムで進行するリリックやラップパートもある。これら1つ1つの音の感触にも、譜面にものらないような間(あいだ)の音のニュアンスにさえも合わせて踊っているのだ。


このダンス・プラクティス動画でも、「身体で音を演奏する」と称した彼女たちのハイパフォーマンスを見ることができる。





画面に映るすべてからグルーヴを感じられる“MV”


BLACKPINKのパフォーマンスをさらに魅力的にしているMVにも触れておきたい。彼女たちの楽曲のMVは、様々な映像技巧や演出を駆使し、楽曲を構成するパートごとの音の質感、リズム、響きと見事にシンクロさせている。被写体の彼女たちが踊るだけでなく、まるでMVの画面に映る全てが“踊っている”ようなグルーヴ感をもっている。


「AS IF IT'S YOUR LAST」を見てみよう。メインラッパーLISAがローライダーをバックにラップするシーン(1:37〜)。リリックのリズムの中でのアクセント、4つ打ちのベース1カウントずつでカットを割ったり、彼女のフローに合わせてカメラやローライダーなどの被写体が動いているのもわかるだろう。



このように楽曲とパフォーマンス、演出とのシンクロ具合が高く、非常に中毒性が高いMVが多いのだ。実際にYouTubeでの再生回数もすさまじく、デビューアルバムに収録されている「Whistle」は、2016年8月6日にYouTubeで公開されて以来、5日間で約1000万回も再生された記録を持つ。



最新曲の「DDU-DU DDU-DU」は2018年6月15日に専用チャンネルで公開されてから、24時間しないうちに3,600万回の再生を記録。公開10日目で1億回に達した。




デビューから3年。K-POPグループとしては前人未到の勢いと実力、そしてクリエイティヴィティで世界の音楽シーンをかけ上がってきた。YGの公式ブログによると、3月中旬から下旬にかけてミニアルバムのリリースが予定されている。他のK-POPグループと比較して活動期間の割に楽曲が少ない点が指摘されたこともあったが、それは1曲1曲のクオリティやパフォーマンス力を最優先したためだろう。


「コーチェラ」では披露する楽曲も増えて、新たな一面を見られるかもしれない。全米デビューの2019年、彼女たちがどこまでいけるか非常に楽しみだ。



written by Ryosuke Umezawa


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source

https://en.wikipedia.org/wiki/Blackpink

https://en.wikipedia.org/wiki/Whistle_(Blackpink_song)#cite_note-7

https://www.billboard.com/articles/columns/k-town/7476115/blackpink-debut-boombaya-whistle-world-digital-songs-chart

https://en.wikipedia.org/wiki/Ddu-Du_Ddu-Du

http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2110817




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