8年前にリリースされたKendrick Lamarの2ndアルバム『Good Kid, M.A.A.D City』が再びビルボードでトップ10入り

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2012年10月にリリースされ8年が経過したKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)のセカンドアルバム『Good Kid, M.A.A.D City』が1月9日付のビルボード・アルバム・セールス・チャートで再びトップ10入りした。
Drake(ドレイク)やDr. Dre(ドクター・ドレ)も参加し、アルバムの世界観、Kendrick Lamarのリリシストぶりが評価された傑作アルバムが再注目された背景にはホリデーシーズンの売り上げが大きく関係しているようだ。
ヴァイナルの売り上げが影響
リリースされた当時も全米1位を獲得するほどの大ヒットアルバムだった『Good Kid, M.A.A.D City』。今回再びアルバムチャートで上昇したのにはアメリカのホリデーシーズンである年末のセールスが関係している。プレゼントや自粛生活用にフィジカルのニーズが高まったのか、12月31日締めの8000枚以上のセールスカウントの内、ほとんどがヴァイナルの売り上げだったことがトップ10入りの大きな理由となったようだ。
数字の比較をしてみるとビルボード200では初登場全米1位を獲得したPlayboi Carti(プレイボーイ・カルティ)のニューアルバム『Whole Lotta Red』はアルバム・セールス・チャートでは1万枚のセールスで6位に、同チャートで1位のTaylor Swift(テイラー・スウィフト)のアルバム『Evermore』は『Good Kid, M.A.A.D City』より16000枚を売り上げているのみと、その差は大きくないのが現状。8年越しのホリデーシーズンで8000枚を売り上げたKendrick Lamarの名前がSNSでトレンド入りするのも納得だろう。
続編を制作しなかった理由とは
昨年10月、ちょうど『Good Kid, M.A.A.D City』のリリースから8年が経つタイミングでKendrick Lamarとしては珍しくインタビューでアルバムについて触れている。今でもキャリア史上最高傑作と言われるセカンドアルバムに対して、続編を期待するファンも多かったが、プレッシャーを感じていたことも明かしていた。
「同じことを何度も繰り返すことはできないし、続編を作ってもアルバムの良さが失われるだけだ。今はあの時とは別の人生を送っているし、あのアルバムにはあの時期の良さがある。その後『To Pimp A Butterfly』をリリースしたけど、最高だと言うファンも入れば、嫌うファンもいるだろうさ」
現在Kendrick Lamarは昨年発表したクリエイター育成を目的とした会社「pglang」の新たな動きとともに、9月に目撃されてSNSでも話題となったMVの撮影と思われる動きの発表が待たれている。
アルバム制作の噂もあるものの、一向に明かされないKendrick Lamarの動向。今の混沌とした世の中に対してKendrick Lamarがどのような音楽を届けてくれるのか楽しみにしたい。
written by BsideNews
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https://www.facebook.com/kendricklamar/photos/10153207570928092