世界的に広がりを見せる新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響を受け、多くの国と地域で外出規制が敷かれている。そんな中、普段のようにクラブやラジオで活動できないアーティストがSNS、主にInstagram Liveを使って独自の番組を配信中。普段は目にすることのできないアーティストたちの素顔に迫れることもあって、幅広い層のリスナーに好評だ。もちろんSNSでの配信とあって、ここ日本からも普段より手軽にチェックできるので、是非一息つく気持ちで覗いてみてはいかがだろうか?
RihannaやDrakeも参加!! DJ D-Niceのプレイは必見
ヒップホップ、R&Bシーンにおいて今回の配信で1番大きな話題となったのが1980年代から活躍するDJ D-Nice（D・ナイス）だ。オールドスクールなDJとしてヒップホップだけでなく、ハウスやソウルなどその確かな知識で人気の彼のプレイだがこれまで簡単に見る事ができる機会は少なかったはず。Instagram Liveでの配信とあって、どんな有名人でも気兼ねなくプレイを聴くことができるのもまた魅力のひとつだろう。彼のプレイにはこれまでMichelle Obama（ミシェル・オバマ）前大統領夫人をはじめ、Joe Biden（ジョー・バイデン）、Bernie Sanders（バーニー・サンダース）といったアメリカの政治界のトップからRihanna（リアーナ）、Drake（ドレイク）まで10万人以上が参加したことも!!
残念ながらアーカイブは残っていないが、D-Niceはほぼ毎日のようにライブ配信しているので彼のアカウントをフォローしておくといいだろう。さらに今回の配信が話題となりSpotifyではオフィシャルのプレイリストもアップされているぞ!!
Swizz BeatzとTimbalandによる白熱のビートバトル
ヒップホップファン、特に2000年代のヒップホップが好きなリスナーにとっては夢のような組み合わせだろう。2人ともに数え切れないほどのラッパー、シンガーをプロデュースしてきたSwizz Beatz（スウィズ・ビーツ）とTimbaland（ティンバランド）によるビートバトルは目を話すのが勿体ないと感じるほどだった。
このバトルが真剣味を増したのはTimbalandがAaliyah（アリーヤ）の「One in a Million」をプレイした瞬間だろう。自信満々の笑みで「オレはこの曲でラジオ業界を変えてやったぞ」とコメントするTimbaland。それに対してSwizz Beatzは「お前はラジオを変えたかもしれないが、オレはこの曲でストリートを変えたんだ」と盟友DMXによる「Ruff Ryders’ Anthem」をプレイ!! コメント欄も凄まじい盛り上がりを見せていた。
そして「カルチャーのために」と始めたこの2人のバトルはプロデューサー同士以外にも広がっていくこととなった。
ソングライター同士によるバトル!?
DJバトル、MCバトルは聴き慣れていてもビートバトル、さらにはソングライティングバトルには馴染みがないだろう。上で紹介したSwizz BeatzとTimbalandのバトルに刺激を受けたのは何もプロデューサーだけでなくソングライターもだった。多くのR&Bヒットを手がけてきたNe-Yo（ニーヨ）とJohnta Austin（ジョンテイ・オースティン）の2人のバトルはまさにヒストリカル。Ne-Yoはここ日本で彼自身の曲も人気だが、この曲も書いていたのか!! と驚きの連続。Johnta Austinに至ってもAaliyahからMariah Carey（マライア・キャリー）まで手掛けてきた一流ソングライターなのだ。
こちらも今の所アーカイブが残っていないようだが、Ne-Yoが最後にプレイしたこちらの曲を聴けば2人がいかに高レベルなバトルを展開したか想像がつくだろう。
今回紹介したのはInstagram Liveを行なっているアーティストの中でもほんの一部!! 日本国内から配信するDJも増えてきているし、今後オンラインで音楽を楽しめるコンテンツが増えることも期待しよう。
written by BsideNews
source:
https://www.okayplayer.com/news/timbaland-swizz-beatz-instagram-live-beat-battle.html
photo: https://www.instagram.com/p/B9_9bGCAcS1/