フジロック、開催延期が公式に発表。2021年8月20日〜22日の開催を目指す

今年の分まで、来年さらなるパワーアップを遂げ、例年以上に苗場の地と音楽ファンを盛り上げてくれることを期待したい。
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2020.06.05 02:10

2020年8月21日(金)から23日(日)に開催を予定していた「FUJI ROCK FESTIVAL '20」が開催延期を発表した。延期後の日程は、2021年8月20日 (金) 21 (土) 22 (日) 。




「FUJI ROCK FESTIVAL '20」開催延期が正式に発表


TAME IMPALA、DISCLOSURE、MURA MASA、THE STROKES、MAJOR LAZER、FOUR TET、忌野清志郎 Rock'n'Roll FOREVER、電気グルーヴといったアーティストが出演予定となっていた「FUJI ROCK FESTIVAL '20」が新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で正式に延期をアナウンスした。主催のSMASHはチケットの払い戻し対応を順次行う。ただし、来年のフジロックでも有効となるため、保有したまま来年使用することも可能だ。


「FUJI ROCK  FESTIVAL」は1997年、山梨県富士天神山スキー場で初開催され、1999年より、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催されている日本最大級の大型野外音楽フェスティバルである。例年は7月下旬または8月上旬に開催されていたが、2020年は8月下旬の開催が予定されていた。


日本のフェスのパイオニア的存在であり、国内外200組以上のミュージシャンをラインナップする「FUJI ROCK  FESTIVAL」は3日間で毎年10万人強を動員。昨年開催された「FUJI ROCK FESTIVAL’19」は前夜祭から延べ4日間、13万人を動員している。


今年はCOVID-19の影響下によって、感染拡大、予防の観点から大型フェスティバルの中止・延期が余儀なくされている状況だ。「GREEN ROOM FESTIVAL’20」は例年の5月開催から9月に開催時期を延期、「森、道、市場2020」など春先から初夏にかけて開催されるフェスを皮切りに、8月開催の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」や「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2020 in EZO 」が今年の開催の中止をすでに発表していた。


そんななか、6月5日11時「FUJI ROCK FESTIVAL’20」を主催するSMASHが公式のアナウンスを発表。2021年に開催延期が決定となった。SMASHからのオフィシャルコメントは以下の通り。


フジロックに携わる全ての皆さまの安全と健康を考慮し、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、8月21日 (金) 22日 (土) 23日 (日)に予定しておりましたFUJI ROCK FESTIVAL’20の開催を断念し、来年の8月へ延期する事にいたしました。


新型コロナウイルス感染のパンデミックな状況が一日も早く正常化することを期待し、今年も予定通りのフェスティバル開催を目指し、準備してきました。 しかし、緊急事態宣言が解除されてもなお世界的に収束の目処は立っておらず、現時点において日本への入国拒否対象地域の拡大など、厳しい制限措置は未だに解除されていません。


そして、何よりも人々の健康と安全、私たちの生命を脅かすこの危機的な状況を無視することは出来ません。


刻一刻と変わる国内外の状況を日々観察し、政府機関の発表も踏まえスタッフ一同、開催の実現に向けて何度も協議を重ねてきました。そのために、皆様へのご案内に時間を要する結果となりました事を心よりお詫び申し上げます。


購入済みのチケットにつきましては、払い戻しの対応をさせていただきます。また、来年のフジロックでも有効となりますので、保有したまま来年ご利用いただくことも可能です。

払い戻しの詳細等につきましては、近日中にご案内させていただきますので今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。


人々が互いに尊敬し合い、健康と安全を取り戻せる未来が近い事を信じ、来年の8月に苗場でお会いできる事を楽しみにしています。


最後に、新型コロナウイルス感染拡大により影響を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。そして一日も早いCOVID-19の収束と、皆さまの健康と心からの平穏をお祈り申し上げます。


―フジロック・フェスティバル事務局


オフィシャルページではSMASH代表からのメッセージや来年の開催についても記載されている。




日本最大規模の野外フェスの延期に広がる喪失感


ひとつの街が丸ごと移動するようなフェスであるため、COVID-19の感染拡大の防止、予防、倫理的な観点から見ても、開催中止の判断はやむを得ない判断だろう。しかし、やはり音楽ファンにとって夏の風物詩がなくなってしまう衝撃とその喪失感は大きい。この時期まで開催するか否かの判断を慎重に見極め、アナウンスを出さなかったのは日本のフェスの代表格としての矜持を感じる部分だ。「FUJI ROCK FESTIVAL’20」が開催中止となったことで他の大型フェスも追従して同様の対応を迫られることになるのは必至だ。


また、一昨年、昨年と取材をしてきて感じたことだが、「FUJI ROCK FESTIVAL」は20年という長い歴史の中で、地域の観光産業と結びついてきたイベントでもある。周辺のコンビニはもとより、小さなお土産屋さん、旅館、ホテル、飲食店まで「FUJI ROCK FESTIVAL」に合わせ営業時間を拡大するなど、町を挙げてのお祭りとなっているのだ。主催運営のSMASHを始め、会場設営に携わる業者、周辺の観光業、「FUJI ROCK FESTIVAL」に出店を予定していた飲食店などを含め、経済的損失は計り知れない。


20年間にわたり夏フェスの代名詞のひとつとして君臨してきた「FUJIROCK FESTIVAL」だが、延期になった今年の分まで、来年さらなるパワーアップを遂げ、例年以上に苗場の地と音楽ファンを盛り上げてくれることを期待したい。


公式サイト:https://www.fujirockfestival.com/


block.fmで取材した「FUJI ROCK FESTIVAL」レポート記事は下記を参照してほしい。


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Written by Tomohisa Mochizuki


photo:https://www.fujirockfestival.com/news/detail/4203



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