90分に及ぶ動画では2000年代初頭のクラブアンセムが多数プレイされる様子が確認できる。

2002年に25万人以上のクラバーを集めた伝説のパーティのドキュメンタリー制作が進行中であることがわかった。

<p>ダンスミュージックシーンのレジェンドとして知られるFatboy Slimが、2002年に地元イギリス・ブライトンで行った伝説的パーティ「Big Beach Boutique」の20周年記念ドキュメンタリーを制作中であることがわかった。</p>
<h3>25万人以上のクラバーが詰めかけた伝説的パーティ</h3>
<p>Fatboy Slimは、先週出演したApple Music 1の番組でこのドキュメンタリーについて発表。「頭の中で何度もこのパーティを再確認している」と説明している。また「この20年の間に僕と僕の人生に何が起こったのか、この20年の間にシーンと音楽ビジネスがどのように変化したのかということを考えただけなんだ」、「この20年でシーンや音楽ビジネスがどう変わったか。だから、これをやるまでの日数をカウントダウンするよりも、20年後に戻ってきてやることの意味を考えているんだ」と述べている。</p>
<p>2002年7月13日にイギリス・ブライトンで開催された「Big Beach boutique」には、ブライトンの人口の2倍にあたる25万人以上のクラバーが集まったことで知られている。また以前は日本でも再現イベントが行われていたことから、同パーティは、日本のクラバーの間でもよく知られたビッグパーティだった。</p>
<p>ちなみに「Big Beach boutique」の20周年を祝す記念パーティも先月行われているが、「それまでイギリスで見ることがなかった大きなイベント」と評される2002年の伝説的パーティについて、Fatboy Slimは「自分とこの街（ブライトン）との関係を強固なものにした」とコメント。また当時の自分自身を「ある種のローカルボーイの成功者」と表現するほか、上り詰めたDJとしてのキャリアの頂点から転落することを心配していたことも明らかにしている。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="BIG BEACH BOUTIQUE 2022" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/iQBXriPnyC0?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>さらにドキュメンタリーのために「Big Beach boutique」を振り返り、「なんだかウッドストックの瞬間みたいだったと思う。自分たちの文化ややっていることのアイデアが、突然、手に負えないほど大きくなった瞬間だった。でも&quot;歴史的&quot;と表現されるのは嬉しい」と述べている。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Fatboy Slim Big Beach Boutique 20th Anniversary" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/aogNqr5Z81g?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></p>
<h3>「Big Beach Boutique」のデラックスボックスセットも発売</h3>
<p>なお、現時点では「Big Beach boutique」のドキュメンタリーの詳細はまだ明らかになっていないが、それに先駆けてFatboy Slimは、「Big Beach Boutique」のデラックスボックスセット「Right Here, Right Then」を発表している。こちらには2002年、2012年のBig Beach BoutiqueオリジナルDJミックス音源のほか、今作のためにFatboy Slimによって新たに制作された2022年DJミックス音源をCDで収録。さらに2002年DVD単独作品で発表されたイベントのコンサート映像「Big Beach Boutique II」をDVDで収録している。</p>
<p>このほかにも、Fatboy Slim自らが序文を綴り、多数の写真やコメント、Ralph Mooreによるエッセイなどを掲載した48ページのハードカバー・ブックレットに4枚のLPサイズのアートカードが封入される豪華な内容になっている。</p>


Fatboy Slim、伝説的パーティ「Big Beach boutique」20周年を記念するドキュメンタリー制作を発表

自身があまり音楽を作らなくなった理由のひとつに、最近のシンセやドラムマシンに"制限がないこと"を挙げている。

<p>最近ではテクノロジーの進化によって、音楽制作ソフトをはじめとした現代の音楽機材を使えば、経験者でなくとも誰でも簡単に作曲することが可能だ。こういった音楽制作機材の進化によって、以前よりも気軽に音楽制作を始められるようになったことはポジティブなことだが、一方でそのような状況に不満を覚える音楽クリエイターもいるようだ。</p>
<h3>&quot;最も音楽制作が刺激的な時代は、限られた機能しかない機材を使っていた時&quot;</h3>
<p>伝説的DJであり、90年代に多くのクラブヒットを生み出したFatboy Slimは、最近の「Synth History」のインタビューで、現代の音楽制作テクノロジーには「選択肢が多すぎる」と不満を漏らしており、自分があまり音楽を作らなくなった理由のひとつに、最近のドラムマシンやシンセに&quot;制限がない&quot;ことを挙げている。</p>
<p>インタビューでは、「最も音楽制作が刺激的な時代は、人々が非常に限られた機能しかない機材を使っていた時で、そこから何を生み出すかだったと思う。（現代のテクノロジーでは制作を始める場合）ただ座って、&quot;どこから始めるんだ？&quot;となるところから始めなければならないんだ」と述べ、他のプロデューサーたちに&quot;古き良き&quot;ヴィンテージ機材であるRoland「TB-303」の魅力を再発見することを薦めている。</p>
<p>また「ドラムマシン1台と、自分がよく知っているシンセ2台、それとループやサンプルを使ってトラックを作っていたし、それが自分のパラメーターだった。ラップトップがあれば、ドラムマシンもシンセの音も、ありとあらゆる音が入った音楽制作ソフトが使えるけど、それがもうあまり音楽を作らなくなった理由のひとつだ」とかつての制作環境と現代の制作環境の違いについて述べている。</p>
<p>さらにFatboy Slimが「Everybody Needs A 303」という代表曲を持っていることを意識した「現代でもTB-303は音楽クリエイターから必要とされているか？」という質問に対しては、「みんな知らないかもしれないけど、必要なのは本物のTB-303であって、クローンじゃない。もちろんクローンは良いけど、303ではないんだ。誰もが303を所有して、ちょっとだけ秘密の設定をするべきだと思う。ある晩に書いたいくつかのパターンが入っていて、朝コーヒーを飲んでいるときにちょっとだけイジれば、1日が完璧にセットアップされるんだ」とTB-303の必要性を強調しながら自身の考えを述べている。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Everybody Needs A 303 by Fatboy Slim [High Res/Official Video]" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/o6eIBE7Bo3U?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></p>
<h3>近年は音楽制作ソフトではなく、ハード機材を好んで使う音楽クリエイターも増加</h3>
<p>Fatboy Slimが言うように、近年は機能の制限がほぼなく、アナログなハード機材と比べて多機能で利便性が高い音楽制作ソフトが人気を博していることは事実だ。しかしその一方で、音楽制作ソフトにはないハード機材特有の魅力に着目し、そういった機材を使って制作やライブをする音楽クリエイターもにわかに増えている。</p>
<p>また最新の音楽制作機材の中には、制作における偶発性を呼び起こすことをテーマにしたものも増えており、Fatboy Slimが語る過去の制作環境とはまた違った形で音楽クリエイターを刺激する環境も生まれている。</p>
<p>限られたことしかできない1台ないしは2台の音楽機材を駆使して、制限された環境の中で音楽を生み出すこともクリエイティブな作業であれば、多くの選択肢を持つ最近の音楽機材を自分なりの方法で使い倒しながら音楽制作していくこともまたクリエイティブな作業なのではないだろうか?</p>
<p>個人的には、最近の機材を使いながらもFatboy Slimらしい音楽として作られた彼の新曲を沢山聴いてみたいものだ。</p>


Fatboy Slimが現代の音楽制作に対して「選択肢が多すぎる」と不満を漏らす

☆Taku Takahashi

<p>☆Taku Takahashi &amp; TJO が世界中から集めたまだ発売されていないエクスクルーシヴチューンや、これからのクラブフロアを賑わすであろう最新キラーチューン等を紹介、また注目のDJ/アーティスト達によるここでしか聴けないインタビュー等も数多くフィーチャーしているプログラム。</p>


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<p>Fatboy Slimが、かつて地元イギリス・ブライトンにて行った伝説的パーティ「Big Beach Boutique II」の映像をYouTubeでフル公開した。</p>
<h3>25万人以上のクラバーがビーチに詰めかけた「Big Beach Boutique II」</h3>
<p>2002年7月13日に開催された「Big Beach Boutique II」には、ブライトンの人口の2倍にあたる25万人以上のクラバーが集まったことで知られている。また以前は日本でも再現イベントが行われていたことから、同パーティは日本のクラバーの間でもよく知られたビッグパーティだった。</p>
<p>YouTubeで公開された90分の動画では、Tim Deluxe「It Just Won't Do」、X-Press 2「Lazy」、Camisra「Let Me Show You」、Fatboy SlimによるAll Saintsの「Pure Shores」のリミックスなど、2000年代初頭のクラシックなクラブヒットが多数プレイされている様子が確認できる。また25万人以上のクラバーがビーチで熱狂的に踊る様子は今見ても圧巻だ。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Fatboy Slim - Live At Big Beach Boutique II, Brighton, 2002" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/ET-hf8B-tI4?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div></p>
<h3>「Big Beach Boutique II」に関するドキュメンタリーも公開</h3>
<p>また昨年、制作中であることが報じられていた「Big Beach Boutique II」に関するドキュメンタリーも、2月4日(土)（イギリス時間）にイギリスのテレビ局Skyの「Sky Documentaries」で放送されたばかりだ。</p>
<p></p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true">
<p lang="en" dir="ltr">Big Beach Boutique II, our very own Woodstock moment, the story told in full…<br />“Right Here Right Now” premieres tonight, Saturday 4th Feb at 10pm on <a href="https://twitter.com/skytv?ref_src=twsrc%5Etfw">@skytv</a> (Sky Showcase / Sky Documentaries) and <a href="https://twitter.com/NOW?ref_src=twsrc%5Etfw">@NOW</a> <br />With Repeats on Sun 5th, Tue 7th, Fri 10th, Sat 11th. <a href="https://t.co/OAmV8K8f2N">pic.twitter.com/OAmV8K8f2N</a></p>
<p>&mdash; Fatboy Slim (@FatboySlim) <a href="https://twitter.com/FatboySlim/status/1621824908106891266?ref_src=twsrc%5Etfw">February 4, 2023</a></p></blockquote>
<p><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p>なおFatboy Slimeは、昨年同イベントの20周年を記念した「Big Beach Boutique II」のデラックスボックスセット「Right Here, Right Then」をリリース。同作は現在、音楽サブスクリプションサービスでも配信されている。</p>
<p><iframe title="Spotify Embed: Right Here, Right Then" style="border-radius: 12px" width="100%" height="352" frameborder="0" allowfullscreen allow="autoplay; clipboard-write; encrypted-media; fullscreen; picture-in-picture" loading="lazy" src="https://open.spotify.com/embed/album/2vU9nJX3YWfqlDEA4kPmLX?si=ajbKF2gcTpiHEp3w-iTUAw&utm_source=oembed"></iframe></p>


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