多彩なジャンルを融合させるEric Prydz(エリック・プライズ)

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様々なジャンルで才能を発揮するEric Prydz(エリック・プライズ)
ダンスミュージックやハウスミュージック、テクノミュージックなどと、音楽には様々なジャンルがある。どのジャンルを好むかは人それぞれであるが、その枠にとらわれないミュージシャンとして、Eric Prydzの名があげられる。Eric Prydzの活躍と、レーベルやジャンルについてのかかわりについて紹介する。(Eric Prydz:エリック・プライズ 、 英語発音エリック・プリッツ)
Swedish House Mafiaの元メンバー!?
Eric Prydz(エリック・プライズ)は、スウェーデンのストックホルム出身のDJ、プロデューサーである。1976年7月19日に生まれ、現在はアメリカ合衆国のロサンゼルスに暮らし、ここを中心として音楽活動を行っている。Swedish House Mafia(スウェディッシュ・ハウス・マフィア)の実質的な初期メンバーではあったが、正式なグループ結成を表明する際に、Eric Prydz本人が辞退したという経歴を持つ。
その後、個人での活動を続け、2004年にSteve Winwood(スティーブ・ウィンウッド)が発表した1980年代の楽曲「Valerie」をサンプリングしたシングル「Call on Me」をリリースすると、これが世界的に大ヒットとなる。2006年には「Proper Education」を、2012年には「Every Day」で世界的な大ヒットを飛ばすと、2014年「Liberate」、2016年「Opus」といった数多くのヒット曲をリリースしている。また、Eric Prydzは、Cirez DやPrydaなどといった別名義での活動も多くしており、こちらでも世界的な評価を得ている。
Eric Prydz - Opus
Eric Prydzとレーベル
Eric Prydzは、DJや音楽プロデューサーとして様々なジャンルの音楽を手掛けるとともに、Pryda RecordingsとPryda Friends、Mousevilleといった自身で設立した3つのレーベルを運営している。3つのレーベルのうちPryda RecordingsとMousevilleのふたつのレーベルは、彼自身の音楽活動の結果作成した楽曲をリリースするためのものである。Pryda Recordingsは、本名であるEric Prydz名義で作られたプログレッシブハウスをおもにリリースしているが、Mouseville Recordsでは、Cirez DというEric Prydzの別名義での活動で作成された楽曲である少し暗めのテクノミュージックをおもにリリースしている。
しかし、2006年に設立されたPryda Friendsは、「彼の才能ある友人」という意味合いの通り、彼の知人やアーティストたちの楽曲や、友人たちと彼自身のコラボレーションした楽曲をリリースもしているレコードレーベルである。
Eric Prydzのジャンルとは
Eric Prydzの魅力のひとつが、ただ一つの音楽ジャンルにとらわれないということである。それは、3つのレーベルを自身で運営していることからも明らかだ。ふたつのレーベルでは、Eric Prydz自身の楽曲をリリー視しているが、名義も異なれば、作りだされる楽曲の雰囲気も異なる。さらに3つ目のレーベルであるPryda Friendsでは、様々なジャンルのアーティストの楽曲をリリースしている。また、Eric Prydzは、長く音楽活動を続けてきた中で、数多くのミュージシャンの影響を受けていると自身で話、その影響を受けたアーティストの楽曲を、ジャンルにこだわらずに集めたプレイリストも発表しているほどである。
Eric Prydzの音楽ジャンルは、おもにエレクトロハウスミュージックやフィルターハウスミュージックなどと分けられるが、フィジットハウスやプログレッシブハウス寄りの作品も数多く生み出しており、ただ一つのジャンルに縛られることはない。このスタイルは数多くのアーティストに師事されており、Eric Prydz自身がひとつのジャンルと言っても過言ではない。
Photo: https://www.facebook.com/EricPrydzOfficial/
Written by 編集部