『ゲームオブスローンズ』だけじゃない! 海外ドラマの祭典「第71回エミー賞」注目の作品は?

【bfm海外ドラマ部】m-flo ☆Takuによるコラム。2019年のエミー賞、注目の作品と俳優を語る。
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2019.09.20 13:00

Written by ☆Taku Takahashi(Twitter:@takudj


音楽にはグラミー、映画にはアカデミー、そしてテレビドラマにはエミーがある。その年の優れたテレビ番組や制作関係者に賞を与える日。海外ドラマ好きの僕にとってもこの日はすごく大切な日。そしてまだ見たことのないおすすめを知ることができる日でもある。


毎年楽しみなのはオープニング。とくに2016年のオープニングがすごく好き。さまざまなドラマやテレビ番組のオールスターが集まったこのオープニング。ウソー!っていう豪華なキャストがどんどん出てくるなか、最後に『ゲーム・オブ・スローンズ』好きにはたまらない展開が待っている。




そしてここからはノミネートされている作品と、僕の予想と願望を話していきたいと思う。今年注目しているのはドラマ部門の『ゲーム・オブ・スローンズ』、そしてコメディ部門『マーベラス・ミセス・メイゼル』と『VEEP』だ。


今年は『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下『GOT』)の年になると予想してる人が多い。『ベター・コール・ソウル』『THIS IS US』『オザークへようこそ』は日本でも人気になっている作品だが、合計視聴者数、予算やスケール感を考えると『GOT』にはかなわないと思う。この勢いはノミネーションでも見えてくる。演出監督賞でノミネートされた7作品のうち3作品が『GOT』だし、主演女優/男優賞ではデナーリス役のエミリア・クラークとジョン・スノウ役のキット・ハリントンがノミネートされている。ちなみにこの作品で主演俳優がノミネートされたのはここ10年で初。


そんななか、すごいのは助演女優賞。サーセイ役のレナ・ヘディ(英語発音はリーナ)、サンサ役のソフィー・ターナー、アリア役のメイジー・ウィリアムズ、そしてブライエニー役(英語発音はブリエンヌ)のグェンドリン・クリスティーがノミネートされている。ノミネートされた6人のうち4人が『GOT』の女優ってすごい。たぶんレナ・ヘディが獲ると思う。一見クールで綺麗な人なんだけど、彼女の性格はとてもシャイ。一方で、アカデミー賞を見ながら誰が獲るか予想するツイートをしたり、お茶目でチャーミングなところもある。そんな彼女が初受賞となるか?もしジェイミー役のニコライ・コスター=ワルドーが助演男優賞をとったら、ドラマ的にカップル受賞となるよね。個人的には元彼のジェローム・フリン(ブロン役)が受賞して気まずいエミー賞も見てみたかったけど、彼は残念ながらノミネートされなかった。


ここまで言いつつも受賞してほしいのはグェンドリン。女優として新しい素敵な女性像を魅せてきたし、何よりも泣けるシーンが多かった。この作品で泣いたシーンって、ティリオンがハンドになった時とブライエニーがサンサに誓いを立てた時、そしてファイナルシーズンで騎士として認められた瞬間。そんな素敵なシーンを演じた彼女に獲ってもらえたらな、と思っている。


一部のハードコアなファンが最終話に対して不満を抱えている事実がありつつも、数多くの人たちが評価しているのも事実。そしてプレゼンターとしてもキャストが勢ぞろいして登場することを考えても『GOT』が勝つムードが漂っている。




結構気になっているのがコメディ部門。主演女優賞。7シーズン目を迎えてついに完結した『VEEP』(Amazonプライム・ビデオ)のジュリア・ルイス=ドレイファス。僕の記憶が正しければ、ここまで6シーズン連続でこの賞をとっている。この作品のすごいところは、脚本がありつつも、悪態をつくシーンのほとんどが彼女のアドリブを数本撮って一番面白いものを選ぶという特殊な手法でやってきたこと。乳がんの治療で1年放送が延期されていたが見事カムバックし、そして最終シーズンをやりきったというところでジュリア・ルイス=ドレイファスが7回連続受賞という形で有終の美を迎えると思う。あと、助演男優賞でゲイリー役のトニー・ヘイルにも獲ってほしい。




去年エミー賞を総なめにした『マーベラス・ミセス・メイゼル』 (Amazonプライム・ビデオ)。今年ノミネートされたシーズン2も本当に素晴らしい。非の打ち所がなかった。冒頭のデパートから交換台までのワンカメラシークエンスのコリオグラフィーに釘付けにされ、そこからのストーリーテリングもお見事。セットや衣装も完璧で、まるで自分がその世界のひとりになったかのような感覚にまで持っていかれる。そして選曲もバッチリ。音楽がね、ほんとにいいんだよね。この作品。ミッジ役のレイチェル・ブロズナハンも素晴らしい演技をしていた。主演女優賞はジュリア・ルイス=ドレイファスにいくと思うんだけど、作品賞はこっちにとってほしいな。




正直なところ、エントリーが間に合わないタイミングでリリースされた名作が今年はかなり多かったんだけど、今年のエミーもリアルタイムで予想しながら楽しみたいなって思っている。最後に注目している部門と、日本だとどこで見られるかをリストしてみた。


主演女優賞(コメディ部門)

クリスティナ・アップルゲイト「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」(Netflix)

レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」 (Amazonプライム・ビデオ)

ジュリア・ルイス=ドレイファス「VEEP」 (Amazonプライム・ビデオ)

ナターシャ・リオン「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」 (Netflix)

キャサリン・オハラ「シッツ・クリーク」(Netflix)

フィービー・ウォーラー=ブリッジ「フリーバッグ」(Amazonプライム・ビデオ)


作品賞(コメディ部門)

「バリー」(Amazonプライム・ビデオ)

「フリーバッグ」(Amazonプライム・ビデオ)

「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」 (Netflix)

「シッツ・クリーク」(Netflix)

「グッド・プレイス」(Netflix)

「マーベラス・ミセス・メイゼル」 (Amazonプライム・ビデオ)

「VEEP」 (Amazonプライム・ビデオ)


作品賞(ドラマ部門)

「ベター・コール・ソウル」(Netflix)

「ボディガード -守るべきもの-」(Netflix)

「ゲーム・オブ・スローンズ」(hulu、Amazonプライム・ビデオ、スターチャンネル、最終章第3話もくっきり見えるBlu-rayボックスも間も無くリリースされますよ!)

「キリング・イヴ」 (WOWOWオンライン)

「オザークへようこそ 」(Netflix)

「POSE」 (FOXネットワークス)

「サクセッション」(Amazonプライム・ビデオ)

「THIS IS US 36歳、これから」(Amazonプライム・ビデオ)


助演女優賞(ドラマ部門)

レナ・ヘディ「ゲーム・オブ・スローンズ」

ソフィー・ターナー「ゲーム・オブ・スローンズ」

メイジー・ウィリアムズ「ゲーム・オブ・スローンズ」

グウェンドリン・クリスティー「ゲーム・オブ・スローンズ」

フィオナ・ショウ「キリング・イヴ」 (WOWOWオンライン)

ジュリア・ガーナー「オザークへようこそ」(Netflix)


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Photo:farfarawaysite.com,Facebook/The Marvelous Mrs. Maisel,Facebook/VEEP





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