MDMAの売人を逮捕した最新の指紋技術!! 写真に映った指から人物の特定が可能に

UKでMDMAの売人が逮捕された。決め手となったのは携帯電話で撮影された写真。ほんの少しの手がかりから決定的な証拠をあぶりだす麻薬捜査の最新技術とは
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2018.04.04 13:00

UKはイングランド中部の都市、ウェスト・ミッドランズで28歳のドラッグ・ディーラー、エリオット・モリスが逮捕された。イングランドに隣接するウェールズのブリッジエンド警察は、当初、大規模な大麻供給に関わっている容疑でモリスの捜査を進めており、サウスウェールズ警察にあるJoint Scientific Support Unit (JSIU) に支援を要請。最新のテクノロジーで決定的な証拠をつかむ。



JSIUの驚くべき技術。逮捕の証拠となったのは写真に映っていたMDMAと“指”


JSIUは、“Ikea”や“Skype”と印字されたMDMA錠剤を手に持っている携帯電話の写真を発見。MDMAの錠剤はキャッチーなロゴやタイプが使用されることが多い。MDMAを供給するものにとってそのロゴがMDMAの“ブランド”となるため、見慣れたロゴや記憶しやすいモチーフを使用するというのが理由のひとつ。ここで肝心なのは、写真に指先がほんの少し映っていたということ。「先駆的な指紋技術」を使用し、モリス自身の指だということを断定したのだ。




写真1枚からモリスは20年の懲役を課せられることに


捜査にかかわったScientific Support Unitの法医学業務マネージャであるDave Thomasは、JSIUの指紋技術の使用を高く評価。

「JSIU内の専門スタッフは、巧みなイメージ向上スキルを駆使して、チーム内の指紋認証専門家が作業できるようなものを提供しました。写真に写っている指紋の非常に小さな部分だけが提供されていたにもかかわらず、チームは首尾よく識別することができたのです」これによりモリスは、両親を含む9人の協力者とともに「大麻及びドラッグ供給の陰謀に関与」したとして懲役20年を宣告された。





SNS時代に有効なJSIUの技術


モリスは合計3万6000ポンド分(現在のレートで約536万円)のエクスタシーと2万1000ポンド(約312万円)の大麻が警察によって押収。さらに、ドラッグの販売によって得られた利益2万ポンド(約300万円)相当のビットコインを保有していたという。写真1枚で高すぎる代償を支払うことになってしまった。今回の逮捕は写真データから指紋を判別できることと、SNS全盛の写真データ時代に有効な技術であるということを示す結果となった。オンラインでのドラッグ売買が進むなかで、捜査する側の技術も進化しているのだ。block.fmでは「アメリカでマリファナのオンラインショッピングが簡単になってきている」という記事を紹介しているので併せて読んでみてほしい。


※写真はイメージ

本稿は犯罪抑止のための知識として海外の薬物事件を参考に翻訳して紹介しています。犯罪行為を助長する意図や、MDMA錠剤に違法に使用されているロゴのもともとの企業ブランドイメージを貶める意図は一切ありません。また日本国内における薬物の所持、使用、売買は犯罪です。いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。


参考:

https://www.south-wales.police.uk/en/newsroom/pioneering-fingerprint-technique-helps-south-wales-police-secure-drugs-convictions-11-people/

http://mixmag.net/read/ecstasy-dealer-charged-after-new-technology-identified-his-fingerprints-in-a-photo-news



Written by TOMYMOCHIZUKI

Photo:MDMA TEAM



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