人気急上昇・ダブステップ(dubstep)のジャンルについて

この記事をシェア
ダブステップ(dubstep)にはいろいろなジャンルがある
ダブステップという言葉は聞いたことはあるが、実際どういう曲のことを言うのわからないという人も多いのではないだろうか。実はダブステップと一言で言っても幅広いジャンルの楽曲が存在しており、強いリバーブのかかった派手な曲や、重低音を響かせた曲など様々だ。それらダブステップの楽曲ジャンルの特徴を説明する。
ダブステップ(dubstep)とは
ダブステップとは、1999年にイギリスのロンドンで誕生したEDMの一ジャンルである。EDMとはエレクトリック・ダンス・ミュージックの頭文字をとった言葉で、シンセサイザーなどを用いたクラブで流れているようなダンスミュージックのことを指す。ヨーロッパが発祥で、2000年代からアメリカなどの国でも人気が高まってきた音楽ジャンルだ。そうはいってもEDMにもいろいろな種類の曲があるのだが、全体を通して共通しているのが、人々が躍る場所でDJが盛り上げるために使うようなエンターテイメント性のある音楽だということだ。
そのうちの一つのジャンルとしてダブステップがあり、低音のベースや強くリバーブがかかったドラムパターンが多くのファンを生み出している。リバーブがかかっているとかいうのがどういうことなのか分からないという人もいるかもしれないが、EDMがそうであるようにダブステップという言葉もまた複数のジャンルの楽曲を表しており、細分化されているので一概にどういう曲のことだと断定することはできない。現に、数多くのアーティストたちがそれぞれに個性的な楽曲を制作することで、今もなお新たなる音楽ジャンルが生み出されているのがこのダブステップの世界なのだ。
ダブステップ(dubstep)のサブジャンル
2000年代から、ダブステップは人々に支持されて広まっていくにつれて細分化していき、いくつかのサブジャンルが作られた。その主要なものには、ブロステップやポストダブステップなどが挙げられる。もともとのダブステップがダブと2ステップを中心としたクラブミュージックであったのに対し、ブロステップは2ステップでワブルベースを前面に押し出しているのが特徴である。ワブルベースとは、ベース音にフィルターをかけて断続的な音にする手法であり、これはエレクトロ・ハウスやUKダブステップなど他のジャンルの音楽から取り入れられた要素なのだ。この他にもいくつかドラムパターンなどについての手法が使われているが、従来のEDMでも一般的に使われていた手法などが取り入れられていることにより、多くのEDMファンたちに自然に受け入れられてブロステップは流行することとなった。このブロステップに関して有名なアーティストといえば、SkrillexやRuskoなどが挙げられる。特にSkrillexが作る曲は、中高音域をメインとした派手な印象が強く、低音域をメインとしたダークな曲が多いダブステップの中で異彩を放っている。
2011年ごろから使われだした新たな音楽ジャンルの言葉としてポストダブステップがあり、これはダブステップの影響を受けた音楽のことを指し、ポストとは後のという意味の英単語である。この言葉が指すジャンルは幅広く、UKガレージや2ステップというダブステップ以外の音楽から影響を受けた楽曲全般を表しているので、様々な要素を取り入れておりジャンル分けが難しく、一般的にポストダブステップと称されている。このジャンルの代表的なアーティストにJames Blakeがいるが、彼の曲は声が特徴的で、コーラスを何重にも重ねることにより、幻想的で哀愁漂う雰囲気を味わえる。派手な印象の強いブロステップとはまた異なった、一人で落ち着いて聴きたくなるような魅力のある曲が多いのも、ポストダブステップの特徴だ。
ダブステップに欠かせない「ウォブルベース」の作り方
では一体ダブステップとはどうやって作られているのか。昨今のダブステップにおいて、定番サウンドとなっているのが「ウォブルベース」と呼ばれるもの。Skrillexが生み出す、まるで怪物が唸っているかのような「ワル」なフレーズがそれだ。このウォブルベース。非常に派手で複雑な音色変化を伴うがKORG Gadgetで手軽に作ることができる。
その方法とは「テンポに合わせたLFOでフィルターを揺らす」こと。LFOは、音程や音色、それに音量に「波のような揺らぎ」をもたらすオシレーターを指し、ウォブルベースとは、このLFOをVCFにかけて音色を揺らし、かつ曲のテンポに合わせてリズミカルに「歌わせる」という方法だ。
エレクトロニック・ミュージックを得意とするKORG Gadgetでは、ウォブル・サウンド作りに特化した音源があらかじめ用意されている。それが、モノフォニック・ウォブルシンセ・ガジェット Miami(マイアミ)。ウォブルベース作りに不可欠な「BPMに同期させることのできるLFO」と「強力なフィルター」はもちろん、より暴力的なサウンド・メイクを行うための各種パラメーターを装備していて、まさに、ウォブルを作るために生まれたガジェットだと言える。
初心者でもできるダブステップ・ダンス
ダブステップ・ダンスは、ダブ・ミックスの曲にノセて踊られる、アニメーション・ダンスの進化系。重くコマ切れの音が、特徴のダブ・ミックスはアニメーション・ダンスのような動きと相性が良く、その曲にノセて踊られるダブ・ステップは、より現代的な感覚のダンスとなる。『物語を踊る、パントマイムのような』アニメーション・ダンスとの一番の違いは、純粋に『音をムーヴで奏でる』というようなところだ。
ダブステップはまだまだ新しいジャンルのダンスなので、教えているダンス教室も少なく、ダブステップを習得するには、ネット上で見ることのできる有名ダンサーたちの動きをまねすることや、ロボット・ダンス、アニメーション・ダンスを教えている所で基礎を習い、それをダブステップに応用していくことが近道と言える。
source
https://gadget-junkies.net/?p=6695
https://dance-club.jp/dance-13/
Photo:
https://www.facebook.com/pg/skrillex/photos
Written by 編集部