レトロなローラースケートディスコに身を委ねて。Red Bull Music Festival Tokyo 2019「DāM-FunK - A ROLLER SKATE AFFAIR」レポート

東京都内に現れたローラースケートディスコでは海外でも人気の和モノ、山下達郎の曲もプレイされた。
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2019.04.26 02:00

4月19日(金)にRed Bull Music Festival Tokyo 2019関連イベントの「DāM-FunK - A ROLLER SKATE AFFAIR」が行われた。




レトロなローラースケートディスコをDāM-FunKとKZAが盛り上げる


70年代後半〜80年代に海外で大流行したローラースケートディスコを日本で再現するといったコンセプトのもとに開催された当イベント。会場となった東京ドーム ローラースケートアリーナをDJとして出演したDāM-FunKとForce Of NatureのKzaが洒落たディスコ、ファンクチューンで盛り上げた。



photo: ©︎Yusuke Kashiwazaki/Red Bull Content Pool


当日の会場には90年代にに一世を風靡した国民的アイドルのインストラクター経験者や人気ミュージシャンのバックダンサー、世界選手権の代表選手であるエクストリーム系から、人気テーマパークのパレードやショーのほか、ポールダンサーとして現役活躍するパフォーマーが集結することが事前に発表されていた。実際には音楽ファンのほかにも普段からローラースケートを趣味として楽しむ人も多く訪れていたように思える。そのため、リンク上でローラースケートを楽しむ人々も皆こなれた感じで颯爽とした動きを見せており、中には流暢に音楽にあわせて踊る人や、電車のように連なる”トレイン”を披露する人も見られた。


photo: ©︎Yasuharu Sasaki/Red Bull Content Pool




マイクで熱唱するパフォーマンスやまさかの山下達郎音源プレイに会場が湧く


音楽的にはディスコ、ハウスを中心としたKZAがベテランらしく会場の雰囲気を掴む選曲で盛り上げ、続いて登場したアメリカ西海岸におけるモダンファンクの伝道師ことDāM-FunKは、ファンク、ディスコ、コズミックブギーなどレトロで粋な音源を数多くプレイ。



photo: ©︎Yusuke Kashiwazaki/Red Bull Content Pool

その中では、近年世界的な再評価が著しい和モノAOR、シティーポップの代表的なアーティストである山下達郎を選曲する場面も見られ、そのレコードスリーブをDJブース内で誇らしげに掲げてみせたことも印象的だった。またスケーターたちの気分を高揚させるようなフロアコントロールも非常に巧みだが、中でもDJ中に自ら自分の持ち曲をプレイし、マイクを使って熱唱するパフォーマンスが今回のセットではハイライトに思える。そのサプライズ的な演出にはさすがにスケートリンクで楽しんでいた人も思わず足を止めて、ブース内で歌うDāM-FunKの様子に釘付けになっていた。


photo: ©︎Yasuharu Sasaki/Red Bull Content Pool



東京で”西海岸”をイメージできたDāM-FunKのセット


筆者はかつて、ロンドンでDāM-FunKのライヴパフォーマンスを観たことがあったが今回のパフォーマンスを観たことでその記憶が甦った。ロンドンは天気が悪いことで知られるため、どうしても鬱蒼としたムードになりがちだ。しかし、その時の彼のパフォーマンスはそういったムードを吹き飛ばし、陽気な”西海岸”ムードに一転させていた。今回はDJセットだったものの、DJプレイと歌唱パフォーマンスによりまだ肌寒さの残る東京に西海岸のヴァイヴスを会場の隅々にまで伝播させていたように思える。そのため、みんなが期待したDāM-FunKらしいプレイに会場は大満足といった感じだったのではないだろうか?


ファンキーで陽気な音楽とローラースケートディスコは、実際に体験してみるとその相性は予想以上に抜群だと感じた。今回は、一夜限りのローラースケートディスコとなったが、こういったイベントなら月に何度か遊びにいってみたい。そう思えるようなイベントだった。またいつの日かRed Bull Music Festival Tokyoでローラースケートディスコが復活することに期待したい。


written by Jun Fukunaga


photo: ©︎Yusuke Kashiwazaki/Red Bull Content Pool




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