Commonがヒップホップへの愛を語るニューシングル「HER Love」をリリース

トラックはなんとJ Dillaの遺作!「I Used To Love H.E.R.」から25年が経った今のCommonの想いとは。
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2019.06.15 09:30

シカゴ出身のベテランラッパーで、過去にグラミー賞も受賞しているCommon(コモン)が3年ぶりとなるニューシングル「HER Love」をリリースし、MVも公開された! タイトルで気付くファンも多いかも知れないが、1994年にリリースされたCommonの代表曲である「I Used to Love H.E.R.」の続編、2019年バージョンといった内容だ。


フィーチャリングには今年「FUJI ROCK FESTIVAL '19」への出演も決定しているDaniel Caesar(ダニエル・シーザー)が参加し、Commonとは「The People」でも共演しているソウル・ジャズシンガーのDwele(ドゥウェレ)もMVに出演している。そして何といってもトラックには故J Dilla(J・ディラ)の未発表ビートを使用しており、これだけでも曲を聴く前から気持ちが高まってしまうはずだ。


あれから25年が経ち、Commonが伝える今のヒップホップへの想いとは。




Commonが書くヒップホップへのラブレター


今回リリースされた「HER Love」と25年前の「I Used to Love H.E.R.」に共通する”HER”は女性の事ではなく、Hip-Hop in its Essence is Real(ヒップホップの本質は真実)の頭文字をとったもので、それと本来の女性を意味する”HER”をかけ、ヒップホップへの愛を綴っている。


「HER Love」のリリースに向けてCommonは自身のInstagramにて「この曲ではヒップホップへの愛、そしてカルチャーに対してもラップしているんだ。そして今まさに活躍している新しいアーティストに向けてのリスペクトも送っている」とコメント。彼の話す通り、歌詞の中にはA$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)、Cardi B(カーディ・B)、Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)やKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー )といった名前が次々と登場する。


「HER Love」はCommonがヒップホップへの感謝をしつつ、次の世代のことも温かく見守るそんな心に沁みる手紙のような1曲に感じる。



25年間での気持ちの変化


「I Used to Love H.E.R.」に比べると、「HER Love」の歌詞はポジティブなメッセージが多い。「I Used to Love H.E.R.」では彼女(HER)=ヒップホップに対して、「アンダーグラウンドだった時の君とはもう違う。変わってしまったな」とショービジネスの中で市場が大きくなっていったヒップホップを憂う内容だった。1994年とはThe Notorious B.I.G.(ノトーリアス・BIG)やNas(ナズ)のアルバムもリリースされた年で、ヒップホップにとって変わり目の時代だった。


そして25年が経った2019年。「HER Love」では「時間が経てば経つほど感謝の気持ちが増していくんだ」とラップするように、この25年でさらに愛が深まったようだ。




Commonは8月にニューアルバム『Let Love Have the Last Word』のリリースを予定しており、来月にはSwizz Beatz(スウィズ・ビーツ)プロデュースによるニューシングル「Hercules」もリリースされる。


大人のヒップホップここに極まれり。そう表現したくなる「HER Love」。「I Used to Love H.E.R.」と交互に聴き比べるのも楽しみ方のひとつだろう。



written by BsideNews


source:

https://www.rap-up.com/2019/06/13/video-common-her-love/


photo:

thinkcommon.com


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