次世代SNSとして最近注目を集める「Clubhouse」をご存知だろうか。音声SNSとも呼ばれるClubhouseは現在のところまだベータ版のため、ユーザーネームの登録までは可能だが、実際に使用することができるのは招待された者のみとなっており、それがさらに魅力を増す要素ともなっている。
新型コロナ感染症の影響で自粛生活が続く中で、多くのアーティストもこの音声SNS、Clubhouseに参加した。バーチャルなチャットルームの中で参加したユーザーと“そこだけの”親密な会話をすることができるのが特徴だ。そしてアーティスト達はその中でまた新しい繋がりを生み出している。それはチャートを揺るがすアーティストだけでなく、アップカミングなアーティストにもチャンスを与えているようだ。
昨年11月に新鋭プロデューサー、Loudy Luna(ローディー・ルナ)はClubhouseで予想もしなかったチャンスを手にした。それまではClubhouseにて自分の作ったビートを流していた彼女は、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)やRihanna(リアーナ)をプロデュースしてきたトッププロデューサーの1人、Boi-1da(ボーイ・ワンダー)らが主催するオンラインビートバトルに出場するチャンスを得る。そしてそのチャットルームには、Drake(ドレイク)や21 Savage(21・サヴェージ)といった有名ラッパーも出席していたのだ。
「Metro Boomin(メトロ・ブーミン)がジャッジだとは聞いていたけど、まさかDrakeまで...。」とその日を振り返る彼女は、バトル後にDrakeからInstagramをフォローされるという結果を手にした。次世代SNSで掴んだ大きなチャンス。これは今後の若いアーティストにとっても励みになるに違いない!! 彼女の曲は以下から聴くことができるので、気になった方はチェックしてみて欲しい。
主催者の1人であるBoi-1daは「感染症の影響で従来のビートバトルが開催できなくなった時、Clubhouse内で開催することを思いついたんだ」と話す。初回こそ注目されていなかったが、それでも回を重ねるごとにゲストジャッジとして有名なプロデューサーが出席し話題となっていった。
ヒップホップにおけるSNSでのバトルではSwizz Beatz(スウィズ・ビーツ)とTimbaland(ティンバランド)が主催する「Verzuz」が有名だが、このビートバトルでは有名なアーティストが参加するVerzuzとは違い”新たな才能を発掘する場所”と位置付けているようだ。
現在までにこのオンライン・ビートバトルはClubhouseにおける出席者数の新記録を打ち出すなど成功を収めており、今後はスポンサーなども絡めてより大きな大会にしていくとのことで、注目していきたい。Verzuzも当初はBoi-1daをはじめ、プロデューサーやソングライターも参加していたのだが、思えばその頃が1番面白かったかも...。
TwitterからInstagram、TikTok。そして次はClubhouseにて新たにブレイクする才能が出てくるだろう。
written by BsideNews
source
https://www.complex.com/music/2020/12/clubhouse-beat-battle-producers-in-front-of-superstars-like-drake
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