Christine and the Queens、話題を呼んだ最新EP『La vita nuova』のフィジカル盤をリリース

80sシンセポップ要素を持つエレクトリックな”フリークポップ”EPとあわせて公開された短編映像も必見だ。
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2020.05.29 02:00

フランスの次世代のポップスシーンを担うChristine and the Queensが今年2月末にサプライズでデジタルリリースした最新EP『La vita nuova』のフィジカル盤(輸入盤CD)を5月29日(輸入盤LPは6月26日)にリリースする。 




Madonnaら大物アーティストも注目するChristine and the Queens最新EP『La vita nuova』


2014年にデビューアルバム『Chaleur Humaine』が本国やUKでのヒットしたことがきっかけとなり、音楽業界で話題のアーティストとなったChristine and the Queens。Madonna、Lorde、Elton Johnからの注目を集める中、2018年にリリースした2ndアルバム『Chris』は、The Guardianが選出する年間ベストアルバムで1位を獲得。ほかにも多くの海外メディアで年間ベストアルバムにピックアップされるなど世界的な評価を受けたことは記憶に新しい。また日本の音楽ファンにとっては2019年のコーチェラ出演や次世代ポップアイコンの1人、Charie XCXとのコラボ曲「Gone」も彼女を知るきっかけになったことだろう。


 “新しい人生”という意味が込められ『La vita nuova』にはボーナストラックを含む全6曲が収録されており、Metronomy、Stealing Sheepのプロデューサーで、『Chaleur Humaine』の英語版のリワークも手がけたAsh Workmanが再び共同プロデューサーを務めたほか、ゲストには元ChairliftのCaroline Polachekが迎えられている。 




ダンテの詩をオマージュし、”儚さや喪失”について歌う


タイトルは、イタリアの詩人・ダンテによる古典詩集『Vita Nuova』(日本名『新生』)のオマージュであり、曲名やリリックには恋人との別れやそれによって悲しみに打ちひしがれる自分の姿など、”儚さや喪失”といった感情が深く刻みこまれている。 またサウンドに関しては先述の『Chris』に比べ、テンポの面ではスローダウンしてはいるものの、自ら提唱する80sシンセポップ要素を持つレフトフィールドな”フリークポップ”路線は全編に渡って踏襲されている。


1曲目の「People, I’ve been sad」は、過去曲の「Make some sense」のような広がりのある歌声を聴かせる幻想的なバラードだが、2曲目の「Je disparais dans tes bras」はボルチモアブレイクスのような声ネタが印象的なブレイクビーツ曲になっており、これまでのムードが一転。しかし、3曲目のメロウなピアノバラード「Mountains (we met)」では再び幻想的な展開となり、続く4曲目のトリッピーでどこかR&Bさも感じる「Nada」はフィナーレに向けた助走の役割を果たす。そして、5曲目のCaroline Polachekとのデュエット曲であるキャチーなシンセポップ「La vita nuova」をもって、本作の幕は降りる。スローテンポとアップテンポの曲がほぼ交互に並べられた本作は、Christineが対峙する”儚さや喪失”によって起こる感情の起伏を表現しているかのようだ。





パリのオペラ・ガルニエで撮影された幻想的な短編映像作品も公開


また本作に合わせて、Christineはコンセプチュアルな短編映像作品『La vita nuova』も公開。同映像はChristineの想像の世界から生まれたもので、彼女が吸血鬼のような悪魔に魅入られた末に愛するものを失う姿や自らも悪魔に身を落とす姿などが描かれるストーリー仕立てのものになっている。この”儚さや喪失”と我々人間の関係性を描いたかのような映像は、Charli XCX、RobynやPhoenixの作品を手掛けたColin Solal Cardoがフランス・パリのオペラ・ガルニエで撮影しているが、本編の内容に加え、Siaの大ヒット曲「Chandelier」のMVの振り付けを手掛けたRyan HeffingtonによるChristineとダンサーたちが見せる躍動感あるダンスにも注目したい。



なお、Christineはロックダウンによる外出自粛期間中、自宅でThe Weekndの「Blinding Lights」やTravis Scottの「HIGHEST IN THE ROOM」のカバー動画を自身のYouTubeチャンネルで公開している。気になった人は、そちらもあわせてチェックしてみてはいかがだろうか? 


▷リリース情報

Christine and the Queens

EP『La vita nuova』


デジタル配信:2月27日

輸入盤CD: 5月29日

輸入盤LP: 6月26日



【Tracklist】

1. People, I’ve been sad

2. Je disparais dans tes bras

3. Mountains (we met)

4. Nada

5. La vita nuova feat. Caroline Polachek 

6. I disappear in your arms (bonus)



written by Jun Fukunaga




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