「差別的だ omg」とChance The Rapperが口撃したハイネケンの動画広告は何が問題だったのか?

ハイネケンの新しいライトビールのコマーシャルが問題視された。一体どこが? よく意識しないと気づかないかもしれない、言葉の裏に隠された人種差別問題
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2018.03.29 02:45

新しいハイネケンのコマーシャルに隠された差別的表現


Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)が、世界的なビール「ハイネケン」のコマーシャルを「差別的だ」としてTwitterで指摘している。






新しいライトビールのCMで、バーテンダーが白人女性に向けてライトビールをバーカウンター上をスライドさせてパスするというもの。


問題となったのは、白人の女性の手に渡る時に「Sometimes, lighter is better(ライトな方がいい時もある)」とキャッチコピーが流れるところだ。




いったいどこが差別的なのか


一見なんの変哲もないビールのコマーシャル、ルーフトップパーティ中に女性を見つけたバーテンダーがビールを差し出すという内容だ。だが「ライト」(light)という単語を使ったことが、肌の色の違う「黒人」の登場人物をすり抜けて「白人」の女性にビールが渡るという部分が人種差別的だと指摘しているのだ。

一般的に欧米では、肌の色の違いを「ダークスキン(主に黒人)」「ライトスキン(主に白人)」と呼ぶ。その言葉の意味からこのコマーシャルをChance The Rapperは問題視したのだ。




コマーシャルにおける人種差別問題


ハイネケンだけではなく、清涼飲料ブランドではペプシも昨年放送したコマーシャルが差別的だと指摘され、公開1日で放送を取り下げている。


人気モデルのKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)を起用したペプシのコマーシャルでは白人警官による黒人射殺事件が多発していることに対する抗議活動である「#BlackLivesMatter」を真似た内容で、最後にはJennnerが警官に対してペプシを差し出すのだが、明らかに武装していない警官であることなどから「バカにしている」とSNS上で炎上した。




以前もニュースで取り上げたが「黒塗り問題」しかり、数ヶ月前のH&Mによる黒人の子供を起用した商品の問題など、意識しないと気づかない差別問題が世の中には蔓延している。人によっては気にならないし人によっては傷つくのだ。ブランドのプロモーションの場であるコマーシャルにおいてそのような問題が起こってしまうのは驚きだが、ここ日本でも差別問題にたいしてグローバルな意識を持ちたいものだ。


Chance The Rapperは「多くの会社が差別的要素を取り込んで視聴数を稼ごうとしている」と現状のマーケティング問題を指摘している。

今回の件についてハイネケンは「真摯に受け止め、今後のキャンペーンに反省を生かしたい」と謝罪した。




参照:

https://hiphopdx.com/news/id.46319/title.chance-the-rapper-calls-out-heineken-commercial-as-terribly-racist


Written by #BsideNews

Photo: heineken

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