今月、話題になったFortet、Thom yorkeとのコラボアナログ盤『Her Revolution / His Rope』をデジタルでもリリースしたBurialが突如、最新曲となる「Chemz」をリリースした。
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Burialにとって「Chemz」は、昨年リリースした2Step/UKG回帰曲「Claustro」を収録した『Calustro/State Forest』以来のソロ作品で、来年4月にはB面に新曲「Dolphinz」した12インチもリリースされるという。
そんな「Chemz」は、Burialにしか生み出せないあのザラついた感覚を擁しながらも、キャッチーでアッパー、そしてエクスタシーによる恍惚状態が表現された12分にも及ぶレイヴバンガーになっており、ポスト・パンデミックの時代に解き放たれた不安定な喜びを予見、そしてUKで生み出されたハードコア・スタイルへのフラッシュバックを誘発させるようなトラックだ。
ダークな世界観を表現する深いシンセサウンドによって、覆われたトラック全体の質感だけでなく、先述の「Claustro」を彷彿とさせる声ネタやトランス系の歌モノ感のある声ネタをピッチベンドしながら加工するなど、Burialらしさが長尺の中に散りばめられた最新曲「Chemz」。ファンはマストでチェックしておこう!
なお、block.fmでは、以前、「Claustro」に関するレビューも公開している。気になった人はこちらもあわせてチェックしてほしい。
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written by Jun Fukunaga