寺で開催されるサイレントディスコ煩悩!! これからのサイレントディスコのあり方とは?

いま話題のサイレントディスコの開催場所は寺!!しかもヒップホップパーティ?
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2018.08.08 10:00

日本で広がりつつあるサイレントディスコ


みんなはサイレントディスコ、沈黙ディスコを聞いた事があるだろうか。その名の通り無音の中で行われるフェスである。日本でもじわじわと広がりを見せ、場所を問わないために寺でも開催されるようになった。何が楽しいのか、どうして寺なのか、その内容や理由を伝えたいと思う。


サイレントディスコとは



サイレントディスコは、参加する全員がワイヤレスヘッドホンをつけ、そこから流れる一つの音楽をリアルタイムで共有して楽しむイベントだ。沈黙ディスコともいわれ、もとは騒音対策として、環境活動家が広めたディスコスタイルだ。ヘッドホンを着けていない人から見れば、無音のなか踊ったり歌ったりとなんともシュールな空間となっている。ヘドッホンを着けることによって、周りの音をシャットアウトし、自分の世界に入り込む事ができる。ヘッドホンを外せば音楽のない空間となり、疲れた時に休んだり、友達との会話を楽しんだり、トリップした世界から日常へと一瞬で戻る事が可能なのだ。そしてサイレントディスコが世界に広まった理由は、沈黙ディスコと呼ばれるようにヘドッホンをしてない人には音楽が聞こえず、周りに迷惑にならないという点が大きいだろう。本来、ディスコ会場としてふさわしくないような場所で開催できるのもおもしろい。ヘッドホンと機材があれば、森の中、図書館、寺、オフィスなど、あらゆる空間がサイレントディスコの場となるのだ。


サイレントディスコの開催場所、なぜ寺?



寺で開催されているサイレントディスコを紹介しよう。その名も煩悩(Born now)!寺で行われるこの沈黙ディスコは、HIPHOPのメインステージ、DJによって選曲や操作をされた音楽、本殿に映し出されるVJなど、寺の持つスピリチュアルな領域にディスコという想像しづらい邂逅を果たした斬新なイベントだ。寺でサイレントディスコを開催する目的は、ただ楽しむだけではない。寺を中心とした地域のつながりや拠り所としての場など、寺として持つべき機能は若者離れや後継者不足によって衰退に向かっている。開催者はそれに危機感を覚え、出身や年齢関係なく、沈黙ディスコを通じて、寺として持つべきコミュニケーションの場の再建を目指したのだ。2016年、2017年と2回開催され、1回目は文京区本郷にある法真寺、2回目は北鎌倉の浄智寺で行われた。沈黙ディスコの方法がとられ、参加者はワイヤレスヘッドホンを装着する。2018年には千葉県松戸市にある松龍寺で3回目が開催され、それを機会に音楽を通じて寺のもつ文化が発信されていく事だろう。


その他でも開催されているサイレントスタイル


サイレントディスコが開催されているのは寺だけではない。公園での野外フェスや会場を借りて行われる一般的なものもあるが、銭湯で開催されたこともある。浴場はフェスらしい照明に彩られ、もちろん服を着たまま踊る。踊った後は風呂に入り、汗を流すといった斬新なイベントだ。夜景を一望できる展望台で開催されているものもある。ヘッドホンから流れる曲をBGMとして夜景を楽しんだり、自分の世界に入って踊ったりと、多様な楽しみ方が可能だ。とっておきなのは、電車の中で行われたサイレントフェスだ。出発駅から終点駅までの往復の時間、電車内がヘッドホンから流れる音楽でつながり、盛り上がるのだ。また、ディスコ以外でもサイレント方式がとられるイベントがある。無音盆踊りだ。開催される時間が遅いために、騒音公害を懸念して無音で行われたのが始まりだ。珍しさが話題を呼び参加者が増えているため、無音盆踊りは地域活性化のために役立っていると言えるだろう。


今後のサイレントディスコ



サイレントディスコは、簡単にどこでもクラブにできるという特性をいかし、地域社会のコミュニケーションの場として存在する事が大切なのかもしれない。過疎化に悩む地方やクラブなど存在しない自然の中で、地方創世のためのプロジェクトとしての活用が進められている。そして、今後も広がりを見せ、音楽の魅力や文化の発信を担っていくだろう。


Photo: https://qetic.jp/music/bornnow-180710/290585/


Written by 編集部

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