陛下、快挙です! 『ブラックパンサー』がタイタニックの興行記録を打ち破る

マーベルヒーロー『ブラックパンサー』が映画史に残るロマンスの金字塔『タイタニック』の興行収入記録を越えた。超文明国ワカンダの躍進が止まらない!
SHARE
2018.04.12 10:00

『ブラックパンサー』が映画史に大きな爪痕を残すことになりそうだ(いい意味で)。日本においてもロングランを続ける本作(もうアベンジャーズはじまっちゃうよ! )は全米の歴代興行収入第3位の『タイタニック』を越えたと報じられている。ロマンス映画の金字塔を打ち破った『ブラックパンサー』の記録はどこまで伸びるのか? 



本家『アベンジャーズ』も敵わない!? 異例の記録ラッシュ『ブラックパンサー』 


全米で5番目のオープニング興行収入を記録して幕を明けたブラックパンサー。2月公開映画の最大のヒットを記録し、冬季公開作品の週末興行収入など各方面で記録を更新しまくっている。さらに、35年ぶりにサウジアラビアで公開された映画にも選出。今週、Hypebeastのグローバル版が伝えたところによれば、『タイタニック』の全米興行収入を越えたとのこと。


ご存じかと思うが、『タイタニック』は1997年公開、ジェームズ・キャメロン監督の映画である。キャメロン監督といえば、『ターミネーター』などSFアクションを撮っていた監督だったが、『タイタニック』で新境地のラブロマンスに挑んだ。史実とフィクションを織り交ぜつつ、豪華客船タイタニック号に乗船したジャックとローズの悲恋を描いた大ヒット作である。



Photo:20th Century Fox Japan


『タイタニック』の思い出を振り返る(余談)


20年前、筆者はまだ小学生であった。『ジュラシック・パーク』とか『アルマゲドン』などに夢中だったのだが、映画好きな母親に連れられてわけもわからず『タイタニック』を観た。ジャックとローズのラブシーンがスクリーンに映し出されると、気まずくてとりあえず劇場に併設された「KFC」で買っておいたフライドチキンを夢中で食べるフリをしていたのが鮮明に思い出される(劇場併設だったこともあり、当時はフードの持ち込みが自由だった)。



Photo:MARVEL



『ブラックパンサー』が『タイタニック』を越える意味


話はそれたが、全米歴代興行収入2位はこれまたジェームズ・キャメロン監督の『アバター』で7億6050万ドル。首位は『スターウォーズ フォースの覚醒』で9億3670万ドルとなっている。現在までで『タイタニック』の約6億5940万ドルを上回り、『ブラックパンサー』が6億6540万ドルで歴代全米興行収入第3位という偉大な記録を打ち立てた。まだまだティ・チャラ王には記録を伸ばしてもらいたいところ。


この記録の意味するところは数字よりも大きな意義がある。今まで白人中心に描かれることの多かったハリウッド映画作品であるが、『ブラックパンサー』は黒人、有色人種を取り巻く環境、カルチャー、ルーツにスポットを当ててその優美さ、強さを描いた。批評家向けの黒人映画は数あれど、大衆映画のヒーローモノで黒人のアイデンティティを高らかに誇示し、見事成功を収めた初の映画作品なのである。『タイタニック』と『ブラックパンサー』は対照的な映画であり、それを覆したことはハリウッド映画史の大きな進歩といえるだろう。


劇中のシュリはワカンダの伝統を重んじつつも、NIKEを履いたり、現代の多様性を取り入れるアイコニックなキャラクターとして描かれていた。それは『ブラックパンサー』における既存のハリウッド映画に対するメタファー的存在として機能しているようにも思える。



Photo:MARVEL


『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』に高まる期待


ちなみに『ブラックパンサー』はマーベル・シネマティック・ユニバースの一部であり、『アベンジャーズ』のメンバーであるが『アベンジャーズ』は全米歴代興行収入第6位となっている。今月『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』がいよいよ公開される。その追い風を受けて『ブラックパンサー』がさらに記録を伸ばすのか、それとも『アベンジャーズ』の集大成が新たな記録を打ち立てるのか気になるところ。最終的な『ブラックパンサー』の世界興行収入にも期待されるが、ひとまず、公開された22枚の「アベンジャーズ」ポスターをチェックして来たるべきインフィニティ・ウォーにそなえよう。


参考:

https://i-d.vice.com/en_uk/article/7xdedg/black-panther-beat-titanics-record-box-office

https://hypebeast.com/2018/4/black-panther-beats-titanic-american-box-office

Written by TOMYMOCHIZUKI

Photo:MARVEL,20th Century Fox



SHARE