先進的DAW『Bitwig Studio』バージョン4が発表に。MIDI・オーディオループへのエフェクトやコンピングなど追加

さらにはFL StudioとAbleton Liveファイル・インポートも!
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2021.06.02 07:00

先進的な機能の追加で毎回驚かされるBitwig Studioのバージョンアップが発表された。今回のアップグレードではオーディオのマルチテイク録音から簡単にベストテイクを組み立てることができるコンピングや、MIDI・オーディオのループを刺激的に変化させるオペレーターなどの新要素が追加されている。






BitwigってどんなDAW?


BitwigはDAWソフトウェアの中では後発に当たる製品で、モジュラーシンセをソフトウェア上で楽しめるような先進的な機能や、Ableton Live的なDAW自体がサンプラーとなっているような構造など、クリエイティブで独創的な機能が多いことで知られている。


斬新な機能だけでなく、後発ソフトならではの痒いところに手が届くような、DAWユーザーの気持ちをわかってくれている使い心地も大きな特徴だ。


レコーディング・オーディオループ制作作業が快適になるコンピング


いくつかのテイクをレコーディングし、それぞれの録音から良い部分を切り抜いてベストテイクを作る作業が非常に快適になるのがこのコンピング機能。


こういった機能についてはオーディオに強いDAWには搭載されていたが、Bitwigには先述の通りAbleton Liveのようなクリップランチャー機能があり、そのランチャー内のクリップに対してもコンピングが使用できるので、一般的なオーディオ録音だけでなくループフレーズの録音時にもコンピングで快適に最良のループを構築できる。


コンピングのショートカットも矢印キーなどシンプルになっており、オーディオを切り貼りした際のクリップも自動で色分けされるなど、使用感の良さにもこだわりが感じられる。



ループに変化を加えるオペレーター


ループベースで制作している場合、強力な必殺技となりそうなのがこのオペレーター(Operators)。オペレーターは以下の4つのモードを組み合わせ、もしくは単独利用できる構成となっている。


「Chance:チャンス」オペーレーターの各イベントの出現頻度をコントロール


「Repeats:リピート」では各イベントを一定の割合で再トリガーしたり、音符の長さを任意の数に分割したりすることができる。


「Occurrence:出現」は、各イベントの条件を設定できる。クリップの状態や、パフォーマンスをコントロールするFillボタンがオンになっているかなど、様々な条件を指定できる。


「Recurrence:反復」では、例えばクリップが4回ループするごとに一回イベントが発生するなど、各イベントのループ単位での反応を設定できる。


手作業では面倒な複雑な打ち込みや、マンネリ化してしまったパターンに新たなアイディアを加えるのに役立ちそうなユニークな新機能だ。






エクスプレッション・スプレッド


こちらも画期的でクリエイティブな新機能。ノートやオーディオ単位でパンやピッチといったオートメーションを追加でき、ランダムな動きを追加することもできるという。例えばコードの各単音のパンニングや、ランダムなピッチのドリフトを追加できるなど、使い方次第でこれまでに思いつかなかったようなアイデアを生み出せそうだ。




さらには日本語対応やダンスミュージック界の2大DAWである FL Studio, Ableton Live ファイルのインポートに対応したり、DAW界隈で色々と困った人も多いであろうM1 Mac のサポートなど盛りだくさんのアップグレードとなっている。




現在、Bitwig Studio 4 Beta がダウンロード可能となっており、アクティブな Bitwig Studio アップグレード プランを持っているとアクセス可能だ。正式リリースは2021年第2 四半期〜第3 四半期の初めの予定とのこと。


現状はバージョン3となるが体験版もあるので、ためしてみたい方はこちらの「ダウンロード」から。



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written by Yui Tamura


source:

https://dirigent.jp/blog/bitwig-studio-4/

photo:

https://dirigent.jp/blog/bitwig-studio-4/





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