ドイツ行政がベルリンのクラブに最大で1000万円以上の助成金を提供、気になるその目的は?

クラブと地域住人の間にある問題を解決するための施策に巨額の予算が投じられることに。
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2018.12.04 13:00

“テクノの教会”と言われるBerghainをはじめ、世界的に有名なクラブが多く存在するベルリンで、ドイツの行政がクラブ産業保護のために多額の助成金を捻出するという話が話題になっている。  


100万ユーロの助成金、その使い道は?  


ベルリンではクラブ産業が重要な観光資源になっていることは以前から広く報じられており、今回新たに設立された基金は、街のアイコンであるクラブに防音を施し、騒音による地域住民との摩擦を避けるためのもので、総額で100万ユーロの助成金が捻出されることになったという。


市内にある各クラブは同市のクラブ・コミッションを通して、申請すればこの助成金を受給する資格があり、各申請者につき5万ユーロまで受給可能。また「非常に重要なプロジェクト」には最大で10万ユーロ(約1287万円)まで給付される。しかし、助成金を受けたクラブは、受給される助成金のうち10〜20%を改装工事に寄付する必要があり、受給後2年間営業を続けることができなかった場合は、助成金を返済しなければならないという。なお、助成金を受給するための審査は来年2月から開始され、専門の審査官がどの応募事業者が受給するかを審査するとのこと。 


行政がクラブ産業と近隣住人の間を取り持つ  


クラブの騒音問題は、日本でも近隣住民との間に起こるトラブルのひとつとして度々取り上げられる問題だが、何もそれは日本だけに限ったものではなく、それはロンドンなどほかのクラブ産業が盛んな海外の大都市でも同じだ。そして騒音問題はクラブ産業に寛容なイメージのあるベルリンでも同じなのだが、行政は今回、近隣住民とクラブ業界の間を取持つような施策を行った。特にベルリンでは、週末は72時間に渡り営業を続けるクラブもあれば、夜から次の日の昼間まで営業するクラブは少なくない。それだけに騒音問題はこの街のクラブカルチャーにおいても避けては通れない問題だといえる。




産業として街に利益を与えるという面を持つ一方で、深夜の騒騒ぎなどといったトラブルで近隣住民を悩ませる存在でもあるナイトクラブ産業。世界中に名を馳せるクラブの聖地のひとつであるベルリンでは、このようにクラブ産業を保護しつつも住民にも住み良い環境を保証するという異なる二者間の問題解決に取り組んでいる。こういった行政の対応は今後、日本でも大いに取り入れていくべきではないだろうか? 



written by Jun Fukunaga

source:

https://pitchfork.com/news/germany-spends-one-million-euros-to-soundproof-clubs/


photo: pixnio




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