Beatportに新チャート「Hype Charts」。テクノが最も売れているジャンルと判明

有名音楽ダウンロード販売サイトBeatportでは、現在テクノが最も売上のある人気ジャンルになっていることが明らかになった。
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2018.05.28 02:20

有名音楽ダウンロード販売サイトBeatportが、今年6月から新チャート「Hype Charts」を公開する。 


Beatportの新チャート「Hype Charts」


この新チャートについてBeatportは、インディペンデントな音楽とレーベルの発展への取り組みを強化するものだと発表しており、チャートは規模の小さいレーベルに対し、「より大きな視認性」を与え、世界中から登場するユニークかつ、アップカミングな音楽の特定を容易にするものになるという。  


またBeatportのチーフプロデューサーオフィサーのTerry Weerasingheは、このHype Chartsにより、以前は日の目を見ることがなかった輝かしい宝石とも言える曲に販売による収益獲得の機会が提供されるとともに、DJコミュニティーにとっては、より深く同サービスを使って音源をディグするきっかけを与えるものだと語っている。





隠れた名曲が日の目を見るチャンス到来か?


現在、Beatportでは取り扱う音源のうち、その96%は、インディペンデントなレーベルからのカタログとなり、毎週約2万5000タイトルがリリースされているとのこと。その数を考えると確かにBeatportが指摘するように、内容が良くても埋もれる曲が出てくる可能性は少なからずある。  


特にBeatportは、人気DJたちのチャートタイプのプレイリストを以前から公開しており、究極的にいえば、もしDJを始めたばかりという人ならそれを丸ごと購入しプレイすれば、少なくとも選曲的にはかなりクールなプレイができる。しかし、その便利さは、DJにとって重要な意味を持つ、音源ディグをする嗅覚を養う機会を失わせることにもつながるので、あまりそればかりに頼るのもいかがなものだとも思う。


そのためそれが音源を購入するきっかけの主流になれば、確かに隠れた名曲にユーザーが出会う機会は少なくなり、日の目をみない曲も増え続けていくことは間違いない。 その点で考えれば、新チャートはBeatportが説明するようにこれまで"アンダーグラウンド"とされてきた良質な音源を提供するレーベルやミュージシャンにとっては有意義なものになるはずだ。





テクノが最も売れているジャンルに 


またBeatportはこの新チャート導入に加え、サイトでカテゴライズされるジャンルのトップセールスチャートもアップデート。その結果を見ると、テクノ、テックハウス、ハウスが上位1から3位を占めており、ディープハウス、ドラムンベース、エレクロニカ、メロディックハウスなどが続く結果になっている。  


特に現在、テクノは、2016年のQ3以降は最新版の2018年のQ2までは首位をキープし続けており、Beatportにおいては最も売上があるジャンルになっている。元々、Beatportは一口にDJ向け音源販売サイトといっても特プログレシッヴ系やEDM系の音楽が強いイメージがあっただけにこの結果は少々意外だ。






現在の音楽トレンドはヒップホップとそれに続くのがEDMといった感じだが、ヒップホップはBeatport上にジャンルカテゴリーが存在するものの、そのチャートに名前はない。それについては聞くところによるとヒップホップ系のDJはBeatportよりもiTunesを利用する傾向にあるそうなので、そういった点もこのチャートにヒップホップが上位に出てこない要因の1つだと考えられる。 


なお、ストリーミング、またはアナログ販売が売上を上げていく傾向にある中、例えばiTunesの売上は下落傾向にあることがこれまでに報じられてきたが、Beatportでは今年は販売収益が7%増加しているとのこと。今後、新チャート導入により、Beatport内でのセールス結果や全体の収益がどのように変わっていくのかに注目したい。 


written by Jun Fukunaga 


source: 

http://mixmag.net/read/techno-holds-its-spot-as-beatports-best-selling-genre-news


photo: 

smileradio.net , Mixmag





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