サンプル音源の中には、トナカイのうなり声や雨、1989年のFAカップ決勝の観客の声など様々な貴重な音源が含まれている。

どのようにミュージシャンはサンプリングを取り入れてきたかがよくわかる内容に

<p><strong>Written by Jun Fukunaga　<autobr></autobr>Photo by <a href="https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Akai_MPC2000.jpg" target="_blank" rel="noopener">Wikimedia</a></strong><autobr></autobr><autobr></autobr>クラブミュージックの発展を支えてきた重要な要素のひとつといえば、サンプリング。既存の曲からある一部のフレーズ、単音、声ネタなどを抜き出し、再構築していく制作スキルは、ヒップホップ、ハウス、テクノなど数多くのジャンルで、80年代の誕生以来、使用され続けており、現在でも、<a href="http://block.fm/news/kanye_samples" target="_blank" rel="noopener">Kanye West</a>、<a href="http://block.fm/news/Drake_more_life" target="_blank" rel="noopener">Drake</a>など大物ミュージシャンが新作をリリースするたびにそのプロダクションで使われたサンプルネタが話題になることも少なくない。<autobr></autobr><autobr></autobr>そんなサンプリングの歴史を「Who Sampled」(有名元ネタデータベースサイト)のスタッフを迎え、30分でまるっと解説しながら振り返る動画「A History of Sampling」をDTMスクールのPoint Blankが最近公開したのだが、その内容が非常におもしろい。<autobr></autobr><autobr></autobr><center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/SZGobMX9I48" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe></div></center><autobr></autobr><autobr></autobr></p>
<p>動画では、まずその黎明期、これはヒップホップの黎明期とリンクするものでもあるのだが、同じ2枚のレコードを使ってビート・フレーズをつなげて作っていくブレイクビーツの解説から、ディスコ、ファンクの楽曲のフレーズをループさせるもの、それに声ネタ、Stabとなるパートを重ねたものなど80年代のサンプリングスタイルが紹介される。<autobr></autobr><autobr></autobr>続いて、A Tribe Called Questらによって確立されたジャズからのサンプリングや、それを発展させた複数の楽曲から”パート”としてサンプリングしたメロディー、ビート、パーカッション、声ネタを重ねてひとつの曲にしていく、いわば、バンドのプロデューサー的視点で行われる90年代初頭から半ばにかけてに誕生したサンプリングスタイルなどについての解説も行われる。</p>
<p></p>
<p><autobr></autobr><autobr></autobr>このあたりになってくると、そのスタイルがのちに複数の楽曲を使ったサンプリングで生演奏のように聴こえるトラックを生み出したDJ Shadow、その後に続くThe Avalanchesなどが採用したコラージュ的なサンプリングにつながっていくのか。というようなことも確認できるパートになっているので、今まで興味があったけど、よく知らなかったという人には興味深い部分になるはず。また、他にはジャズの名門レーベル「Blue Note」がリリースした音源を自由にサンプリングすることを認めれたジャジーヒップホップグループUS3の紹介なども。<autobr></autobr><autobr></autobr>動画の後半では、ドラムンベース、ジャングルの定番ブレイクビーツである「Amen Break」や、現代のサンプリング事情の解説だけにとどまらず、定番と呼ばれるブレイクビーツの多くを生み出したJames Brownがサンプリングされた回数、どのアーティストが何回サンプリングして楽曲を制作したかなど、いかにも「Who Sampled」らしい、クラブのバーフロアでの話のネタにピッタリなトリビアも紹介されている。<autobr></autobr><autobr></autobr>また、「実際サンプリングってどんな曲で使われているの？」と思った人には下のプレイリストがおすすめ。<autobr></autobr><autobr></autobr><center><iframe loading="lazy" src="https://open.spotify.com/embed/user/mixmagofficial/playlist/6S0vatDnJa4OQRGXLEJIwy" width="600" height="400" frameborder="0" allowtransparency="true"></iframe></center><autobr></autobr><autobr></autobr>こちらは、定番ブレイクビーツネタとして知られる「Lyn Colins -Think(About it)」を使って作られた50曲を網羅したプレイリストとなっているので、サンプリングに興味を持った人は併せてチェックしてみよう。<autobr></autobr><autobr></autobr><autobr></autobr>参考:<autobr></autobr><a href="https://youtu.be/SZGobMX9I48" target="_blank" rel="noopener">https://youtu.be/SZGobMX9I48</a><autobr></autobr><a href="http://mixmag.net/read/spotify-playlist-50-tracks-that-sample-the-think-break-playlists" target="_blank" rel="noopener">http://mixmag.net/read/spotify-playlist-50-tracks-that-sample-the-think-break-playlists</a><autobr></autobr><autobr></autobr><strong>【この記事に関連するおすすめはこちら】</strong><autobr></autobr><iframe src="https://widgets.itunes.apple.com/widget.html?c=jp&amp;brc=FFFFFF&amp;blc=FFFFFF&amp;trc=FFFFFF&amp;tlc=FFFFFF&amp;d=&amp;t=&amp;m=music&amp;e=album&amp;w=250&amp;h=300&amp;ids=78883237&amp;wt=discovery&amp;partnerId=&amp;affiliate_id=&amp;at=11lRqF&amp;ct=" frameborder="0" style="overflow-x:hidden;overflow-y:hidden;width:250px;height: 300px;border:0px"></iframe></p>


30分でまるっとサンプリングの歴史を振り返る動画が公開

鳥のさえずりや街中の雑音など、身の回りにある音＝環境音。その環境音に着目し、ブランディング施策を次々と編み出しているクリエイティブ・サンプリング・コレクティブ「スポンジ バンッ バンッ」の手掛ける斬新な企画とは？

ブランディング課題を身近な音で解決？「環境音」を活用した新しいブランド強化施策とは

<p>貴重なサンプル音源が無料公開中！でも、自分の楽曲にも使えるの？</p>
<p>イギリスの公共放送局BBCの効果音ライブラリーでは、現在3万3000以上にも及ぶサンプル音源の無料ダウンロードが可能だ。</p>
<p>BBCは2018年から効果音ライブラリーを一般公開していたが、現在は当時の2倍のカタログが公開されていることが明らかになった。同ライブラリーのサンプル音源は、1920年代以降にBBCの専用スタジオで特定の番組用に制作されたものと、フィールドレコーディングとして世界中で収録されたものから構成されている。</p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h3>トナカイのうなり声やFAカップ決勝の観客の声などレアなサンプル音源を収録</h3>
<p>無料ダウンロード可能なサンプル音源の中には、トナカイのうなり声や雨、時計、泥の中を歩く馬の音からヨーロッパアカガエルの鳴き声、1989年のFAカップ決勝の観客の声など様々な音源が含まれている。</p>
<p>これらの音源は、BBCの「RemArc」プログラムの一環として、非商用利用ライセンスの下に公開されているもの。同プログラムは、アーカイブされた音源を認知症の人々の記憶を引き出す手助けする&quot;刺激&quot;として使用することを目的に設計されているそうだ。</p>
<h3>自分の楽曲に使ってもいいの？</h3>
<p>ただし、これらのサンプル音源は非商用ライセンスのため、研究や教育、個人的な目的では使用できるが商業リリースされる音源には残念ながら使用できない。</p>
<p>しかし、アーカイヴされたサンプル音源自体はとても貴重なものなので、プライベートで楽しむための音源制作に使用してみるのも面白いだろう。例えば、鳥の鳴き声や風がそよぐ音などのサンプル音源を使って、自分のためだけのオリジナルメディテーション音楽制作に活用してみるのもこの効果音ライブラリーの活用手段のひとつだ。</p>
<p>なお、効果音ライブラリーは「サンプル音源の種類」「長さ」「収録された地域」の3つを指定して細かくソートすることも可能だ。なにしろ3万3000以上という膨大なサンプル音源がアーカイヴされているので、色々見ていくと思いもよらない面白いサンプル音源が見つかるかもしれない。</p>
<p>BBCの効果音ライブラリーは<a href="https://sound-effects.bbcrewind.co.uk/search" title="こちら">こちら</a>。</p>
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