プエルトリコ出身で今ではレゲトン界の中心アーティストの1人であるBad Bunny(バッド・バニー)がニューアルバム『El Último Tour Del Mundo』をリリースした。このアルバムは2月にリリースされた『YHLQMDLG』、5月にリリースされた初のコンピレーションアルバム『Las Que No Iban a Salir』に続き2020年内3枚目のアルバムとなる。
『El Último Tour Del Mundo』には今年Travis Scott(トラヴィス・スコット)とコラボした「TKN」が話題となったRosalía(ロザリア)、同じくプエルトリコ出身のJhay Cortez(ジャイ・コルテッツ)、アメリカのシンガーABRA(アブラ)が参加。リードシングルの「Dakiti」に続き、「Yo Visto Así」のMVも公開されている。
先にリリースされた2枚のアルバムの時点ではパンデミックがここまで長くなるとは予想できていなかったかもしれない。ニューアルバム『El Último Tour Del Mundo』は英語では「The Last World Tour」。日本語に訳すと「最後の世界ツアー」となる。このアルバムについてBad Bunnyは「家でゆったりしながら、お酒を片手に楽しんで欲しいセンチメンタルなアルバムなんだ」とインタビューで話している。
しかしリリース前になって「パーティー向けの曲がないじゃないか」と気づいた彼は急遽「Dakiti」を制作することを決めたとのこと。レゲトンと言えばノリ重視なイメージが強いかもしれないが、このアルバムでは「Dakiti」のような曲もあればトラップやR&B調のトラックもあり幅広く楽しむことができるだろう。
コロナ感染症の影響があったものの、2020年のBad Bunnyは大きなインパクトを残した。まず1月には飛行機事故で亡くなってしまった元NBAのスター選手Kobe Bryant(コービー・ブライアント)のトリビュートソング「6 Rings」をリリースし、2月には『YHLQMDLG』をリリース。このアルバムはビルボードで初登場第2位となり、スペイン語のアルバムとして過去最高の順位を記録した。
ツアーこそできなかった1年だったもののBillboard Music AwardsやLatin Grammy Awardsではパフォーマンスを披露。Latin Grammy Awardsではベスト・レゲトン・パフォーマンス賞も受賞している。American Music Awardsは陽性反応が出たため残念ながら欠席となったが、アルバム作品、パフォーマンスともに人気が高まった一年だったと言えるだろう。
2021年のグラミー賞での活躍も楽しみにしたい。
written by BsideNews
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https://pitchfork.com/news/bad-bunny-releasing-new-album-el-ultimo-tour-del-mundo-this-week/
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